旭化成の年収はいくら?特徴やボーナス・福利厚生について解説!

旭化成という企業名を知っていても、どのような事業を行っている企業か事業内容ついて正確に答えられる方は少ないかもしれません。

旭化成の事業は化学、繊維、住宅、建材、エレクトロニクス、医薬品等、様々な分野の事業に進出している総合化学・素材メーカーで、身近なものだとサランラップやジップロックなどは旭化成の製品です。

このように多岐に渡る事業を展開する旭化成。
この記事では、旭化成に転職をお考えの方に参考となる情報をご紹介いたします。

旭化成の平均年収

旭化成の平均年収はどの程度なのでしょうか。
有価証券報告書によると、旭化成の平均年収は約769万円でした。
国税庁の調査で日本の平均年収は441万円で旭化成の平均年収は日本の平均年収の約1.7倍になります。

では、旭化成と同じ化学メーカー業界の平均年収はどの程度なのでしょうか。
dodaによると、化学メーカー業界の平均年収は約459万円でした。
業界平均と比べても、旭化成の年収が高いことが分かります。

では、ライバル企業とされる東レやAGC、帝人の平均年収と比較した場合はどうでしょうか。
有価証券報告書より4社の平均年収を調べ、表にまとめました。

企業名 平均年収
旭化成 769万円
東レ 720万円
AGC 808万円
帝人 735万円

AGCの平均年収808万円がこの4社では1位となっており、旭化成はそれに次ぐ2位でした。
業界全体の平均年収は国内平均年収とほぼ同水準ですが、上位4社の平均年収が700万円を超えるなど、いずれの企業も日本を代表する企業らしく高水準の報酬が用意されています。

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旭化成の年収は下がった?推移について

旭化成は、数年前と比べ年収が下がったと言われています。
以前の年収はどのくらいだったのか、年収の推移を有価証券報告書からまとめました。

年度 売上高 平均年収 勤続年数
2015年 1兆9,409億円 921万円 15.9年
2016年 1兆8,829億円 770万円 16.6年
2017年 2兆422億円 764万円 16.4年
2018年 2兆1,704億円 787万円 15.8年
2019年 2兆1,516億円 769万円 15.1年
2020年 2兆1,060億円 750万円 14.8年

2015年度の921万円が、翌年の2016年度では770万円。
平均年収が151万円ほど下がっています。

これは、旭化成ケミカルズ・旭化成せんい・旭化成イーマテリアルズを吸収合併し、2016年4月から事業持株会社に移行し、社員構成が2015年度1,178名だったのが2016年度は7,356名と、社員数が6,000名以上も大幅に増加したためです。

これは、親会社だった旭化成と合併した3社の平均年収の差が大きかったために起きた現象ですが、経営に携わる役職に就くことができれば平均年収を大きく超える収入が得られる可能性があるとも言えるでしょう。

旭化成の職種・役職・年代別の平均年収

職種・役職・年代によって平均年収に差は生まれますが、旭化成では、どの程度変わってくるのでしょうか。
複数のサイトの情報を基に調べてみました。

職種別の年収

旭化成だけでなく、多くの企業では職種によって給与が変わる場合があります。
職種を総合職・技術職・一般職の3つに分類し、平均年収を算出しました。

職種 平均年収
総合職 930~1,180万円
一般職 710~870万円
技術職 655~805万円

役職、年代などで区切らず、職種ごとに算出した金額ですので参考としてお考え下さい。
職種によって、給与に差が生じるのはほとんどの企業でも同じですが、全ての職種が国内の平均年収より高いのが分かります。

役職別の年収

では、役職に就いた場合の平均年収はどのようになるでしょうか。

役職 平均年収
係長 850万円
課長 1,110万円
部長 1,320万円

役職ごとの平均年収は上記の表のようになります。
課長以上が管理職とされ、係長までは手当などは一般社員と同等のようです。
管理職者は残業代や家族手当などの支給対象外とされることから、部署などによっては役職が上の課長が係長より年収が下がる場合が発生してしまうこともあるようです。

年代別の年収

年代によって、年収はどのように推移していくでしょうか。

年代 平均年収
20代 395~610万円
30代 690~730万円
40代 800~900万円
50代 940~970万円

職種や役職によって、給与は異なりますので参考としてお考え下さい。
20代の平均年収の幅が各年代の中で最も大きいですが、これは後述する学歴による給与の等級によって、昇給ペースが異なるためと考えられます。

旭化成は院卒・高卒で年収が異なる?

学歴に応じて初任給が異なるケースもおいですが、旭化成の初任給はどのようになっているのでしょうか。

学歴 初任給 平均
博士了 291,510円 ※データなし
修士了 248,890円 238,900円
大卒 224,210円 210,200円

厚労省が調査による学歴別初任給を表の右側に掲載しました。

平均と比べ、大卒・修士了とも1万円ほど上回っています。
旭化成の新卒採用情報を確認しましたが高卒者の採用情報がないため、新卒採用は行われていないことが考えられます。

しかし、中途採用は経験を重視しているため、職種によって高卒者の採用も行われています。
高卒者が応募可能な職種として品質管理・製造オペレーター・一般事務、この他に機械エンジニアがあります。

例として機械エンジニアの待遇を確認すると、

■ 基幹職:192,300円以上
■ 25歳平均:224,000円 年収3,950,000円
■ 30歳平均:260,000円 年収4,610,000円

どちらも残業代・その他手当は別途支給されます。

30歳では、国内平均年収の436万円を超えています。

旭化成にはどんな特徴がある?

旭化成の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか。

国内最大手の化学メーカー

旭化成は、大きく分けてケミカル、エレクトロニクス、住宅、医療の分野に進出しています。
一見すると、それぞれ異なる分野に見えますが化学・素材メーカーとして旭化成が積み重ねてきた技術・経験が応用できる分野です。
仮にいずれかの分野が業績不振になった場合でも、他の分野の業績でカバーできるため、旭化成のグループとしての安定性は非常に強いものがあります。

理系的知識や問題解決スキルが必要

どんな企業に勤めても自社の事業や製品を知ることは当然です。
社外の人間と接する機会が多い営業職でも売り文句が上手なだけでは旭化成では通用しません。
自社の製品が顧客の求めるものとなりえるのか専門的な知識を交えて説明しないといけません

また、問題解決能力も重要です。旭化成の商品は素材です。
顧客は素材を購入・加工して自社製品として販売します。

値段や供給量だけでなく、加工のしやすさや耐久性。その他の点など顧客が問題とすることを深掘りし解決していくスキルも必要とされます。

学歴によって昇進スピードが異なる

旭化成では学歴によって、グループ分けされると現役・OBの方の口コミで言われています。

カテゴリー 学歴
1 高卒
2 高専卒、専門学校卒、理系大卒
3 高学歴大、院卒、医大卒

上記の表のようなカテゴリーに分けられ、昇進スピードはこの数字が高いほど早くなるようです。
3のカテゴリーの場合だと、早ければ40代で課長への昇進が可能となるようです。
1、2のカテゴリーでも国家資格を2つ取得することで20代後半から30代前半には3のカテゴリーに分類され、以後の昇進や昇給のペースが早くなるようです。

旭化成の社風は?激務の噂もある?

旭化成にはどのような社風があるのでしょうか。
また、激務の噂もあるようですが、実際にはどうなのでしょうか。

上司と部下が意見交換をしやすい

旭化成は社員一人一人の自主性を重視する社風があります。

キャリアビジョンを明確に持っているのであれば、可能な限り実現できるような雰囲気・体制が取られており、激務となるかは社員それぞれのキャリアのビジョンによって異なります。

キャリアのビジョンについて上司に伝える必要がありますが、上司と部下が気軽に話せる雰囲気・社風があり、ボトムアップの社風が旭化成にはあるようです。

事業部が所属するスタッフ全員の顔を覚えられる程度の規模に分かれていることもあり、直属の上司より上位の役職者と話す機会も多く、風通しも良いとされています。

事業部によって文化が大きく異なる

事事業部・部署の数がかなり多く、それぞれ文化が異なるようです。

近年は希望すれば、事業部や部署を超えた人事異動が行われるようですが、希望しない限り事業部・部署を超えた異動はほとんどないようです。

これらの人事交流の少なさが、事業部ごとの独自の文化ができた原因の一つのようです。

旭化成のボーナスや福利厚生制度について

ボーナス、福利厚生制度はどのようになっているのでしょうか。
公式サイトや複数の口コミなどの情報をまとめました。

ボーナスについて

旭化成のボーナスは多くの企業と同じく年2回、6月と12月に支給されます。
2018年度の実績では6.13ヶ月分相当額が支給されており、口コミによると毎年ほぼ同水準、支給されているようです。
平均年収を基に計算すると、2回のボーナスで合計、約262万円が支給されることになります。

福利厚生制度について

福利厚生についてはどのようになっているでしょうか。
福利厚生が充実しているかも転職の判断材料となります。
公式サイトを参考にして以下の表にまとめました。

種類 内容
休日 完全週休2日制、有給休暇、サポート休暇、リフレッシュ休暇等
育児・介護 育児休暇、育児短時間制度、キッズサポート制度、家族看護制度等
財産形成・共済制度 社員持株会、財形貯蓄、共済生命保険、医療障害共済、慶弔見舞共済、交通災害共済等
施設利用 保養所、リゾート施設、スポーツクラブ等
クラブ活動 野球部、サッカー部、テニス部等(一定条件化で補助金あり)
各種保険 健康保険、厚生年金保険、労災保険、雇用保険
諸手当 時間外手当、通勤手当、家族手当、勤務地手当
住宅補助 独身寮、社宅、持ち家手当

旭化成の福利厚生が充実しているのは法律で定められている以上の支援、制度を設けることで、働きやすい環境を作り生産性を高めるという発想のためです。

そのため、上記のような非常に充実した福利厚生制度を設けています。

家族手当や住宅関連の手当は支給に条件があるようですが、現役・OBの方の口コミを見ても皆さん福利厚生については満足されていらっしゃるようです。

旭化成に転職するために知っておくべきこと

旭化成に転職を考えられている方が、事前に知るべきことはどのようなものがあるでしょうか。

転職するために必要なスキルは?

旭化成が転職者に求めるスキルとして、公式サイトや複数のサイトから情報をまとめました。

ビジネス英語力

旭化成の事業の化学・素材分野は国内外ともに需要が尽きることがない分野です。
実際に旭化成は海外でも事業を展開しており、顧客には海外企業も数多く存在しています。

このことから、海外の顧客との交渉を問題なく行える英語力を持った人材は有用です。
さらに化学・素材の専門用語なども英語で説明出来るのであれば、転職の成功率を上げる大きな武器となるでしょう。

即戦力としての専門性

どの企業でも同じですが、旭化成でも転職者には即戦力として期待できる人材であることを求めます。
そのため、転職者には化学・素材メーカーに必要な基礎知識をすでに持っていること。

極端なことを言えば転職初日から現場で働けるような専門的知識と即応性を持った人材が求められます。

学歴と勤務期間

旭化成では昇進スピードが学歴で異なるように学歴を重視する傾向があります。
転職者に求めるものに高い英語力と専門知識があることから、その双方を併せ持つ人材として高学歴な人材が選考対象の中心となると考えるのが自然でしょう。

また、1年以内に退職経験がない事も重要です。
どの企業も短期間で退職する可能性がある人材を採用するにはリスクが伴うため、旭化成に限らず、どの企業に転職するにもこの条件は当然と言えるでしょう。

旭化成が求める人材像とは?

旭化成が求める人材像として公式サイトには、

1.未知を恐れず、挑戦できる方
2.周囲を巻き込み、チームワークを大切にできる方
3.意欲を持って主体的に行動できる方

と記載されています。

新たなことに挑戦する気持ちと、周りを巻き込みながらチームワークを持って仕事を進め、常に主体的に意欲を失うことなく行動的でいられる人物。

発想力と行動力を併せ持つ人物が旭化成の求める人材像のようです。

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転職には事前の準備が重要です。
旭化成のような、業界でも最大手で高収入・福利厚生なども充実した企業への転職は希望者が多いと考えるのが自然です。
転職に必要な情報収集など事前準備をいくら行っても足りないかもしれません。

「自分が旭化成に転職できる可能性はどの程度あるのだろうか…」

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まとめ

旭化成の平均年収やボーナス、福利厚生などについて、ご紹介させて頂きました。

旭化成は、成果や結果より年功序列の傾向が強い日本企業独特の文化を強く残した企業です。
時代にそぐわないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、様々な分野の事業に進出していることから、勤める企業に安定を求められる方や長く勤めることが出来る企業をお探しの方にとって、最良の企業の一つです。

学歴や経験。英語能力など旭化成に転職するにはハイレベルな条件を複数満たす必要があり、転職を成功させるのは非常に難しい企業です。
しかし、将来性と安定性が十分にあり、高収入が約束されていることから人気の転職先でもあります。

旭化成への転職を成功させるためには情報収集を行う必要がありますが個人では限界があります。
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