キリンビールは主任で年収1000万円？役職別年収や売上・年収の競合比較を徹底調査！

麒麟麦酒株式会社（キリンビール）は、1907年に設立された国内大手の酒類メーカーです。アサヒビールやサントリー、サッポロとならび大手4社の1つに数えられ、国内では業界トップの規模を誇ります。

近年では、ホームタップ事業など個人向けのサブスクリプションサービスも展開し、好調ぶりを見せています。

本記事では、キリンビールの年収や福利厚生、社風などの様々な情報をご紹介します。キリンビールへの転職をお考えの方に向けた情報をお届けします。

キリンビールの平均年収

2021年度のキリンビールの有価証券報告書によると、キリンビールの平均年収は874万円です。また、平均年齢は42.56歳、平均勤続年数は15.0年となっています。

国税庁の令和元年民間給与実態統計調査によれば、国内の平均年収は436万円です。キリンビールの平均年収はその約2.0倍の高水準となっています。

平均年収が高い理由としては、キリンビールの既存の事業構造や仕事の進め方に固執しない事業展開が挙げられます。キリンビールは「加速する」、「変革する」、「やめる」、「縮小する」という4つの観点で事業や日々の職務を見直しています。コロナ禍においても、家庭用のホームタップや業務用のタップ・マルシェのように、時代に応じた新しいビールの楽しみ方を提案し続けています。

キリンビールの役職・年代別の平均年収、採用実績大学

キリンビールの役職別年収と年代別年収、採用別大学を見ていきましょう。

ここでは、「OpenWork」のデータを参考に各項目の平均年収を推定しています。

キリンビールの役職別の平均年収

役職			平均年収
主任			1,006万円
係長			1,135万円
課長			1,500万円
部長			1,658万円

キリンビールでは、役職に就くだけでも年収がかなりアップします。主任クラス以上では年収が1,000万円を超えるケースも多くなってくるようです。

部長クラスでは平均年収が1,658万円と、かなり高くなっています。給与制度に関しては、年功序列の色が強いため将来設計がしやすいとの口コミも見られました。

キリンビールの年代別の平均年収

年代別の平均年収を見ていきましょう。

年代			平均年収
20代			458～827万円
30代			788〜906万円
40代			911〜1,112万円
50代			1,128～1,202万円

キリンビールの給与体系は、口コミでもあるように年功序列であることがわかります。そのため、仕事に対するモチベーションを保つのが難しいという声もありました。

評価制度は不明確な部分も多く、上司の独断で決まることもしばしばあり、不満の声もあるようです。一方で、キリンビールではMBO-S（Management by Objectives and Self－Control）という評価制度を導入しており、頑張ったら頑張った分だけ評価されるという口コミも見られました。

賞与に関しては、大体4か月分を目安に安定して支給されるようです。賞与の部分は評価によって金額が変動するため、そこで差をつけようとする社員もいます。

キリンビールの採用実績大学

キリンビールの採用大学について見ていきます。採用大学実績は以下の通りです。

北海道大学、東北大学、新潟大学、宮城大学、筑波大学、東京大学、一橋大学、富山大学、金沢大学、福井大学、福井県立大学、信州大学、静岡大学、名古屋大学、三重大学、滋賀大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、和歌山大学、岡山大学、島根大学、鳥取大学、広島大学、山口大学、徳島大学、愛媛大学、九州大学、佐賀大学、長崎大学、熊本大学、大分大学、宮崎大学、鹿児島大学、琉球大学、東京工業大学、東京都市大学、首都大学東京、東京理科大学、横浜国立大学、早稲田大学、青山学院大学、学習院大学、慶應義塾大学、上智大学、中央大学、法政大学、明治大学、同志社大学、立命館大学、兵庫県立大学、関西大学、近畿大学、大阪市立大学、大阪府立大学、宇都宮大学、関東学院大学、工学院大学、高知工科大学、北見工業大学、武蔵大学、中央学院大学、明治学院大学、立正大学、龍谷大学、東洋大学、成蹊大学、成城大学、摂南大学、甲南大学、専修大学、大阪経済大学、大阪工業大学、大阪産業大学、大阪電気通信大学、京都産業大学、大妻女子大学、創価大学、南山大学、崇城大学、大東文化大学、高崎経済大学、拓殖大学、玉川大学、千歳科学技術大学、千葉工業大学、東邦大学、東北学院大学、東北工業大学、文教大学、獨協大学、帝京科学大学、帝京大学、帝京平成大学、日本工業大学、日本大学、日本女子大学、八戸工業大学、電気通信大学、東海大学、名城大学、明星大学、豊田工業大学、桃山学院大学、広島工業大学、名古屋工業大学、九州工業大学、九州産業大学、福岡工業大学、福岡大学　など

キリンビールは、国立大学から私立大学まで、幅広い大学から採用を行っていることがわかります。

キリンビールと競合酒類メーカーとの平均年収比較

キリンビールと競合メーカーとの年収を比較していきます。今回は、同業大手のアサヒビール、サントリー、サッポロと比較を行いました。

ここでは、各社の有価証券報告書のデータを使用しています。

企業名			平均年収
キリンビール			874万円
アサヒビール			1,325万円
サントリー			1,186万円
サッポロ			811万円

キリンビールの平均年収は、競合であるアサヒビールやサントリーと比較すると少し劣ることが分かります。

しかし、2018年12月時点ではキリンビールの平均年収は1,159万円であり、サントリーに並ぶほどの水準でした。そこからコロナ禍の影響もあり、2年連続で平均年収がダウンしている状況です。

とは言え、キリンビールは業界トップのシェアを誇っており、食品メーカーではトップクラスの年収水準であることに変わりはありません。

■関連記事
・アサヒビールの平均年収は低い？職種別の年収や転職難易度について

ビール業界の熾烈なシェア争いと売上比較

大手酒類メーカー4社の出荷量シェア争い

ここでは、キリンビール、アサヒビール、サントリー、サッポロの大手4社における、販売実績と業界シェアを表にまとめました。

企業名	販売実績（ビール、発泡酒、第3のビール）	業界シェア（推測）
キリンビール	1億2,941万箱	37.0％
アサヒビール	公表なし	35.4％
サントリー	5,675万箱	16.2％
サッポロ	3,995万箱	11.4％

アサヒビールは、「過度なシェア争いに繋がる」とし、販売数量の公表を行っていません。したがって推測にはなりますが、業界シェアはキリンビール、アサヒビール、サントリー、サッポロの順となっています。

キリンビールは依然として業界1位をキープしており、2位であるアサヒビールとの熾烈なトップ争いを繰り広げています。

大手酒類メーカー4社の利益比較

大手4社の売上を表にまとめました。ここでは、経常利益の値で比較しています。

企業名			経常利益（百万円）
キリンビール			72,043
アサヒビール			145,848
サントリー			88,196
サッポロ			32,748

経常利益で比較すると、大手4社の中でもアサヒビールが頭1つ抜けていることが分かります。

キリンビールに関しては、コロナ前の2018年と比較すると2年連続で経常利益が減少しています。しかし、その点に関してはアサヒビールも同様の状況です。

キリンビールの福利厚生や休暇制度

キリンビールの福利厚生と休暇制度についてご紹介します。

休日・休暇制度			年間123日（日曜・祝日・年末年始など）、年次有給休暇制度、介護休業、ワークライフバランスサポート休業、ステップアップホリデー　など
諸手当			時間外勤務手当、休日出勤手当、通勤手当、在宅勤務手当　など
出産・育児			産前休業、産後休業、育児休業、子どもの看護休暇、時間外勤務・休日出勤・深夜業の免除、勤務時間の変更、勤務の軽減、保健指導や健康審査受診のための欠務、所定外労働の免除、短時間勤務制度、出産祝金制度、ベビー／キッズシッター割引サービス、キャリア・リターン制度、転勤回避措置、別居手当
保険・資産形成支援制度			各種社会保険完備
住宅			寮・社宅制
その他			フレックスタイム制度、介護サポートサービス（ライフサポート倶楽部）

キリンビールでは、上記のような福利厚生制度が充実しています。

特に、出産・育児に関する制度はかなり整備されており、様々なライフイベントを経てキャリアに復帰しやすい環境が整っています。

例えば、産前／産後休業と育児休業はもちろん、復帰後も時間外勤務・休日出勤・深夜業の免除など、子育てと両立しやすい制度が用意されています。

キリンビールはホワイト企業？激務度や社風について

キリンビールの社風

キリンビールの社風は、トップダウンの色が強いのが特徴です。

キリンビールは大手日系企業ならではの体育会系のような文化があり、完全なる縦社会であるといった口コミが多く見られました。しかし一方で、近年は現場の意見が反映されやすくなってきているというプラスの意見もありました。

また、人柄としては真面目で明るい人が多く、コンプライアンス意識も高いため人間関係は比較的良好であるのが魅力です。業界トップ企業ということもあり、自社製品に誇りをもっており愛社精神も強い方が多いようです。

キリンビールはホワイト企業？

キリンビールは、残業時間の観点から見ると激務度は低いと言えます。

Openworkによると、キリンビールの労働環境は月間平均残業時間は21.9時間、有給休暇取得率は71.8%です。食品・飲料業界平均はそれぞれ26.6時間、48.9%なので、キリンビールは業界平均と比べ残業時間は同程度、有給取得率は高めとなっています。

ただし、首都圏営業などエリアや部署によっては忙しいという口コミもありました。

全体的には、有給も取得しやすくフレックスタイム制も活用してプライベートとの両立を図っている人が多いようです。オンとオフの切り替えがハッキリできるといった声が多く見られました。

キリンビールに転職するには？

キリンビールへの転職難易度は高い？

キリンビールの転職難易度は非常に高いと言えます。

理由としては、求人数がきわめて少ないことが挙げられます。キリンビールは期間限定での中途採用募集を行う傾向があるので、情報を取得できる限られたエージェントとのコミュニケーションが重要となります。

求人数の少なさに加え、業界トップシェアを誇るキリンビールは知名度も高いため、倍率が非常に高くなっています。

キリンビールの求める人物像

キリンビールでの採用ページを見ると、求める人物像を以下のように掲げています。

■ 人と接することが好きで、お客様に対して笑顔で明るく接することができる方
■ 自ら考え、積極的に行動できる方
■ マーチャンダイジングや販売促進に関するノウハウを学んで成長したい方
■ 相手の立場にたって物事を考え、気遣うことができる方
■ 困難な場面にも臨機応変に対応しつつ、メンバーと協力しながら乗り越えていきたい方

キリンビールでは、お客様のことを第一に考え、他のメンバーと協力しながら積極的に自社商品を世に広げていく姿勢が求められます。

キリンビールの選考フロー

キリンビールの中途採用における選考フローは以下の通りです。

書類選考 → 1次選考 → 2次選考 → 最終選考 → 内定

キリンビールの面接では、酒類業界への深い理解が求められます。そのため、キリンビールの商品はもちろん、競合他社の商品についてもしっかりとリサーチし、自分なりに語れるようにしておく必要があります。

面接は基本的に和やかな雰囲気で行われるようですが、時には鋭い質問も投げられます。特に、キリンビールでのキャリアビジョンに関してはしっかりと言語化できたほうが良いでしょう。

また、選考が進むにつれ通過難易度も上がり、転勤や異動を苦としない総合職マインドをかなり確認されるのも特徴です。特にキリンビールは募集要項にも「全国転勤が可能な方」との記載があるため、ご自身のライフプランとしっかり擦り合わせておく必要があります。

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キリンビールへの転職実例を知るためには、CareerTreeを活用することも有効です。もちろんキリンビールだけではなく、他の酒類メーカーへの転職実例データを見ることも可能です。CareerTreeを使うことで、キリンビールや他の酒類メーカー社へ転職した人の生の情報に触れながら、効率的な転職活動を実現できるでしょう。

また、CareerTreeでは、キリンビールの転職情報を収集できるだけでなく、今働いている企業を起点とした転職データを見ることができます。例えば「現在の勤め先からキリンビールに転職した人はいるのか」「キリンビールへ転職した人は、他にどのような企業を受けたのか」という情報も見ることが可能です。

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まとめ

ここまで、キリンビールへの転職実例を知るためには、CareerTreeを活用することも有効です。もちろんキリンビールだけではなく、他の酒類メーカーへの転職実例データを見ることも可能です。CareerTreeを使うことで、キリンビールや他の酒類メーカーへ転職した人の生の情報に触れながら、効率的な転職活動を実現できるでしょう。

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