アビームコンサルティングは1981年に設立され日本発の総合コンサルティングファームとして2020年4月現在、従業員6,646人、日本を含め13カ国29の拠点を設け、アジアを中心に主に日本企業の海外事業を支援するコンサルティングビジネスを展開しています。
この記事ではアビームコンサルティングの平均年収や給与制度・福利厚生に加え、社風や労働環境、転職するために知るべき情報についてご紹介していきます。
アビームコンサルティングの平均年収
アビームコンサルティングは上場していないため有価証券報告書を公開していません。
そのため、OpenWorkやdoda、その他、複数のサイトから平均年収を算出しました。
アビームコンサルティングの平均年収は約850万円でした。
doda調べによるコンサルティング業界の平均年収は574万円。
国税庁の令和元年賃金構造基本統計調査による国内平均年収は436万円でした。
アビームコンサルティングの平均年収はコンサルティング業界平均の約1.5倍。
国内平均の約2倍でした。
業界平均年収を確認しても分かるようにコンサルティングという業種自体が比較的、高収入ですがアビームコンサルティングは、その中でも、さらに高収入なようです。
高収入の仕事の場合、仕事量が多い激務であることが多いですが、労働環境などは後ほど、ご紹介していきます。
アビームコンサルティングの職種・役職・年代別の平均年収
項目ごとに分けると平均年収はどのようになるでしょうか。
こちらも複数のサイトの情報を基に算出いたしました。
職種別の平均年収
アビームコンサルティングの職種を3つに分類し、各平均年収を算出し表にまとめました。
職種 | 平均年収 | ||||
---|---|---|---|---|---|
総合職 | 約1,370~1,460万円 | ||||
一般職 | 約940~1,040万円 | ||||
技術職 | 約940~1,040万円 |
職種ごとの平均年収はこのようになりました。
役職別の平均年収
役職別だと、どのようになるでしょうか。
役職 | 平均年収 | ||||
---|---|---|---|---|---|
アナリスト | 約400~530万円 | ||||
コンサルタント | 約530~650万円 | ||||
シニアコンサルタント | 約650~930万円 | ||||
マネージャー | 約930~1,270万円 | ||||
シニアマネージャー | 約1,330~1,730万円 |
新卒採用の場合、アナリストから始まり実力にもよりますが3年前後、この役職を経験するようです。
中途採用の場合は、1つ上のコンサルタントから始まります。
順調にいけば30歳ほどでシニアコンサルタントに昇進すると言われています。
マネージャー以降は裁量労働制へ移行し残業代が支給されなくなるため、一時的に収入がそれまでの役職よりも落ちます。
これについての詳細は、後ほどご説明します。
年代別の平均年収
年代ごとの平均年収は下記の表のようになります。
年代 | 平均年収 | ||||
---|---|---|---|---|---|
20代 | 約470~720万円 | ||||
30代 | 約800~890万円 | ||||
40代 | 約950~1,100万円 | ||||
50代 | 約1,160~1,260万円 |
20代の年収の幅が一番大きいですが、昇進の頻度が最も高いのも20代であるため年収差も大きくなります。
アビームコンサルティングの福利厚生制度と休暇
福利厚生や休暇はこのようになります。
福利厚生制度 | 内容 | ||||
---|---|---|---|---|---|
休暇 | 完全週休2日制(土日)、祝日、年末年始、慶弔休暇、有給休暇、裁判員休暇 | ||||
育児・介護 | 子育て支援休暇、マタニティ休暇、配偶者出産休暇、育児短時間制度、出産祝い金、介護休暇、介護短時間制度 | ||||
財産形成・共済制度 | 財形貯蓄制度、団体生命保険、退職金制度、企業型確定拠出年金 | ||||
施設利用 | カフェテリアプラン、リラクゼーションルーム | ||||
諸手当 | 健康保険、介護保険、厚生年金保険 | ||||
各種保険 | 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険 | ||||
その他 | 社内クラブ、資格取得支援制度 |
上記のような福利厚生が用意されています。
育児関連の休暇制度や時短勤務などが充実し女性社員の産休、育休の取得率は100%と全員が取得するなど、出産・育児に関する福利厚生を会社側も推進しているようです。
カフェテリアプランは年間5万円相当のポイントが付与されます。
アビームコンサルティングの給与・評価制度
給与やボーナスなどの制度はどのようになっているでしょうか。
給与・評価制度
アビームコンサルティングの給与は先にご説明した役職ごとに基本給額が異なるほか、年に2回、設定した目標に対し成果を上げられているかの確認と上司との面談によって決められる成果主義の評価制度が設けられています。
評価制度自体は明確なものですが担当するプロジェクトの規模によって、その他のプロジェクトと同じ業務量をこなしても貢献度の度合いが異なり組むメンバーなどでも変化があるため、実際の評価は運の要素もあるとの口コミもあります。
ボーナスについて
ボーナスは年2回。6月と12月に支給されます。
口コミなどからボーナス額は給与2か月分ずつ支給されるようです。
ただ、これは平均で会社や本人の業績によって変動があります。
ボーナスの評価はS・A・B・C・Dの5段階あるようで最も低いD評価は休職中の方に適応されるため、実際はSからCまでの4段階で実績に応じた評価がされます。
アビームコンサルティングの仕事量・労働環境は?
コンサルティング業はほとんどが激務と言われていますがアビームコンサルティングの場合はどうでしょうか。
仕事は激務?
アビームコンサルティングに限らず、コンサルタントという業種は激務なのが一般的です。
残業時間は平均40~55時間とされ、担当するプロジェクトによっても左右されるようですが基本的に仕事量が多いため効率の良い働き方をしなければなりません。
アビームコンサルティングが開発したシステムを顧客が新たに導入・交換する場合は、休日や長期休暇となるGWや夏季休暇中が多く休日出勤を余儀なくされます。
業務上、やむを得ないとは言え休日出勤が必要になることも激務の理由の1つとなります。
「プライベートな時間もある程度は犠牲にする必要がある」と、口コミにもあるため、心身両面がタフであることも求められるでしょう。
裁量労働の環境
前述しましたがマネージャー以上の役職は裁量労働制に移行し残業代が支給されなくなります。
そのため、求められる成果と給与のバランスがマネージャー以下の役職と比べ、合わなくなることがあります。
残業せずに成果を出せる働き方をどのように実現していくかが重視され、それを実行できることが評価となり収入を上げることになります。
残業代はしっかり支払われる
裁量労働制への移行は、ご説明したようにマネージャー以上の役職が対象のため、シニアコンサルタントまでは残業代は支給されます。
アビームコンサルティングの社風や特徴
アビームコンサルティングの社風やその他の特徴などはあるでしょうか。
人を大切にする社風
コンサルティング業は成果主義で激務であるためにサバサバした印象があるかもしれませんが、アビームコンサルティングはチームワークで仕事を進める働き方を重視しています。
これはアビームコンサルティングが外資系企業ではなく日本企業であることも理由かもしれません。
福利厚生で出産・育児に関する制度が充実していることをご紹介しましたが、男性社員の配偶者が出産する際に配偶者出産休暇制度が設けられているのも社員やその家族を大切にしている社風の表れとも言えるでしょう。
これだけでなく、2017年にはGPTWジャパンの「働きがいのある会社」ランキングで社員1,000人以上の企業で9位に入るなど社員の方からも働きやすい会社と思われていることが証明されています。
無料の研修制度が充実している
アビームコンサルティングの特徴として、無料で研修を受けることができる制度が充実しているのがあげられます。
コンサルタントとして必要な様々なスキル研修のほか、語学、契約、SAP、oracle、Microsoftなどの研修も人気で受講することが可能です。
特にSAP社のERP・経営の効率化を図る手法・概念を理解・習得していることを証明するSAP認定コンサルタント資格は、コンサルタントとして有益で市場価値が高い資格と言われています。
アビームコンサルティングでは新卒者全員に受講させ、費用は全て会社が負担しています。
この受講は新卒者だけなく中途採用者も受講可能です。
アビームコンサルティングに転職するには?
アビームコンサルティングの様々な情報をご紹介しましたが転職に関する情報はどのようなものがあるでしょうか。
転職難易度は高い
アビームコンサルティングへの転職は難しいと言えます。
転職者はコンサルタントの役職から始まるように即戦力となる人材が求められます。
即戦力となる人材=優秀な人材であるため、採用実績を見ると学閥は無いようですが高学歴の方が多く、内定を得るのは簡単ではありません。
中途採用は1〜3回程度面接がある
中途採用者の選考は、
書類選考→適性検査→面接→内定
このような流れになります。
面接回数は通常1~3回あるようで中には5回面接を受けられた方もいらっしゃるようです。
面接官は応募した職種のマネージャーや役職者が務め内容としては、
■ アビームを選んだ理由
■ これまでの経験
■ コンサルを選んだ理由
このような質問をされるようです。
質問内容は一般的ですが、これらの質問に対し論理的な回答ができるかを確認されるため、面接の練習はしっかりと行う必要があります。
経験やスキルが求められる
先にも記述したように転職者には即戦力を求めるのが一般的でアビームコンサルティングでも転職者が即戦力となるようアビームでの業務と類似する経験があることを応募の際の条件としています。
また、必須ではありませんが生産管理や企画業務の経験は歓迎条件とされているため、これらの経験は選考で有利となるでしょう。
語学力については公式サイトでは特に求められていませんが海外勤務もあることからビジネスで通用する英語力があれば、こちらも選考で有利に働くかもしれません。
アビームコンサルティングが求める人材像
アビームコンサルティングは公式サイトで求める人材像として、
1. 自ら考え行動できる人
2. 周りを巻き込んで前に進める人
3. チャレンジを楽しめる人
4. 負けない人
このように掲げています。
求める人材像として、非常にシンプルで分かりやすい人材像と言えるのではないでしょうか。
この他に無料の研修制度が充実していることから、成長意欲が高い人材もアビームコンサルティングが求める人材であると考えていいでしょう。
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アビームコンサルティングは中途採用者を積極的に採用していますが採用の条件として一定の業務経験を求め、その条件を満たす応募者は経験・スキル共に高い優秀な人材が多いと考えられ内定を得るのは簡単ではありません。
この記事ではアビームコンサルティングに転職するために事前に得るべき情報をご紹介していますが、紹介しきれないものもあります。
転職活動では、多くの情報を収集することが重要です。
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まとめ
アビームコンサルティングについて、様々な情報をご紹介させていただきました。
アビームコンサルティングはコンサルタント業だけあって激務であり、中途採用の条件も厳しく転職は容易ではありません。
しかし、平均年収は業界平均を大きく上回り成果に見合った報酬が期待できるだけでなく、豊富な無料研修制度により、実務経験だけでなくコンサルタントとして豊富な知識・資格を得ることができるため、アビームコンサルティングはコンサルタントとして成功するための条件が揃っている企業と言えるかもしれません。
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