キヤノンの平均年収はいくら?競合との比較や社風・転職についても解説!

キヤノンという企業名を聞くとデジタルカメラやプリンターなどの印象が強いかもしれませんがカメラで培った光学技術を軸に事業の多角化を進めており、最近では医療やITインフラサービスやソリューション事業などIT分野にも注力しています。

1949年の上場以来、キヤノンは年間赤字を1度も出したことがなく景気に大きく左右されにくい安定した経営を続けています。

今回は、有価証券報告書や社員の方の口コミなどからキヤノンへ転職を検討されている方に参考となるような情報をご紹介していきます。

キヤノンの平均年収

有価証券報告書によると、キヤノンの平均年収は約760万円。平均勤続年数は19.5年との事でした。

国税庁の民間給与実態統計調査によると平成30年度の企業の平均給与は約441万円。

平均勤続年数は12.2年とのことですので、キヤノンの平均年収・勤続年数共に国内企業の平均を上回っていることが分かります。

キヤノンの年収が高い理由の一つとして、年2回支給されるボーナス額の高さがあります。
平均年収約760万円を基に予測するとボーナスの支給額は約190万円。

これは国内企業のボーナスの平均額、約70万円の2.7倍にもなります。
給与自体、国内平均よりも高いのもありますが、この高額のボーナスも平均年収を上げる要因でもあります。

ボーナスは業績の影響を受けますが前述したようにキヤノンは1949年以来、年間赤字を出したことがないため、ボーナスの支給額も比較的に安定しています。

経営力の強さ。これがキヤノンの平均年収が高い一番の理由と言えるでしょう。

キヤノンの職種・役職・年代・学歴別の平均年収

キヤノン全体の平均年収はご説明しましたが職種・役職・年代別の平均年収がどのようになるでしょうか。
こちらは、口コミ・複数のサイトなどを基に算出しています。

目安としてお考え下さい。

職種別の平均年収

職種を下記の3種類に分類して平均年収を算出しました。

職種 平均年収
総合職 約1,000〜1,150万円
一般職 約700〜800万円
技術職(エンジニア) 約700〜850万円

勤続年数・役職などで変わるものの職種ごとの平均年収は上記のようになります。

役職別の平均年収

キヤノンは給与に等級制度を設けており、試験に合格することで等級が上昇していきます。

役職 年数 平均年収
G2 非管理職 約500万円
G3 非管理職 約650万円
G4 主任 約800万円
M1 課長 約1,050万円
M2 部長〜 約1,250万円〜

■ G2 年功序列で全員昇格します。
■ G3 試験合格によって昇格。合格率10%前後。
■ G4 G3等級者から試験・上司の推薦によって昇格。
■ M1 課長職。G4等級者から試験・上司の推薦によって昇格。
■ M2 部長職。詳細不明。

昇進は試験とG4からは上司の推薦も必要になります。
管理職はポストの空き具合も関係してくるため合格率はさらに低くなると予想されます。

年代別の平均年収

年代別の平均年収はどのようになっているでしょうか。

年代 平均年収
20代 約450万円
30代 約620万円
40代 約770万円
50代 約880万円

年代別の平均年収は上記の表になります。
あくまでも平均ですが、20代で国内平均年収を超えており、キヤノンの年収の高さが伺えます。

高卒・大卒・院卒の給料

学歴による給料の違いは、どのようになっているでしょうか。

■ 大学院博士修了…29万9,000円
■ 大学院修士修了…24万6,200円
■ 大卒…22万3,000円
■ 専門学校卒…19万6,300円
■ 高専卒…19万6,300円

上記の各項目はキヤノンの公式サイト2019年4月の実績から引用したものです。

厚労省が発表している賃金構造基本統計調査の各学歴の基本給と比較して、キヤノンの基本給が高いことが分かります。

キヤノンの福利厚生制度と休日

働く上で福利厚生と休日は重要です。
キヤノンの福利厚生制度と休日は、どのようになっているでしょうか。

福利厚生制度 内容
休日 完全週休2日制・長期休暇制度・結婚休暇・出産休暇・忌引休暇
育児・介護 育児休業・マタニティー休業・介護休業・マタニティー休業
財産形成・共済制度 共済会・企業年金・社員持株・、積立年金・財形貯蓄
施設利用 保養所・体育館等
クラブ活動 サッカー・バスケット・野球・テニス・華道・茶道部等
各種保険 健康保険・各種定期・予防検診
諸手当 転勤時の引っ越し費用会社負担・赴任手当・転勤時支度金

福利厚生は充実しているように見えますが社宅が無く住宅手当も無い事から、不満を口にされる社員の方は多いようです。

休日面は有休休暇取得を推進しており、有休休暇を使った長期休暇も取得しやすく休みが取りやすい環境が整っています。

キヤノンと競合他社の年収比較

キヤノンと同じ業界の競合他社となるニコン・リコー・オリンパス・コニカミノルタ。
各企業の売上高・平均年収を有価証券報告書から抽出し下記の表にまとめました。

キヤノンの年収や福利厚生はご紹介しましたが同じ業界の競合他社、ニコン・リコー・オリンパス・コニカミノルタと平均年収、その他を有価証券報告書からデータを抽出し表にまとめました。

企業名 設立年度 売上高 平均年収
キヤノン 1937年 3兆5,932億円 約760万円
オリンパス 1919年 7,974億円 約850万円
コニカミノルタ 1936年 9,961億円 約728万円
ニコン 1917年 7,087億円 約824万円
リコー 1936年 2兆630億円 約827万円

キヤノンを含め競合他社いずれの企業も国内平均年収の441万円を上回る高収入なのが、この表から分かります。

売上高では、キヤノンが群を抜いていますが平均年収では5社の中で下から2番目になっています。

他の企業と比べた場合、年収の差を感じるかもしれませんが前述したようにキヤノンの平均年収は国内平均を大きく上回っており、年代別・学歴別といずれの項目でも、平均より上のため、収入面での不満はほとんど感じないかもしれません。

オリンパスの年収について詳しく知りたい方は、
オリンパスの平均年収は?福利厚生や研修制度、転職難易度もご紹介!をご覧ください。

キヤノンの社風や労働環境

では、キヤノンの社風や労働環境はどのようなものでしょうか。

実力主義寄りの社風

日本企業の多くは年功序列の風潮が強い面があります。キヤノンにこういった風潮が全く無いわけではありませんが実力主義に近い社風があるようです。

現役・OBの社員の方の口コミを見ると、比較的若い社員でも実力が認められれば大きな仕事を任されることがあるようです。

他に中途採用された人物が本部長クラスまで昇進した実例があり、キヤノンでは生え抜き・中途入社で昇進速度や昇進できる役職が限定されるようなことは無いようです。

働きやすい労働環境

キヤノンはワーク・ライフ・バランスを企業として推進しており、有給休暇が取りやすくなっています。

介護や育児に時間が必要な社員にはフレックスタイム制度や育児・介護休暇・時短勤務制度があるなど社員の生活に配慮した労働環境が整っています。

残業に関しては所属部署の業務によって残業の有無。残業時間の長さもまちまちで抑制する努力をしているようですが難しいようです。

残業手当は支給されており、サービス残業といったことは無いようです。

成長できる環境

キヤノンでは研修制度が充実しています。

入社年度で異なりますが新入社員は5~7ヶ月ほど現場を経験してから正式に配属されます。
この研修は新入社員だけでなく、中途採用の社員も内容・期間は異なりますが研修が行われます。

この他に海外研修制度なども充実しており、キヤノンの研修制度は厚生労働大臣が表彰する「グッドキャリア企業アワード2016」で、大賞を受賞するなど人材育成に力を入れています。

キヤノンに転職するには?

キヤノンへの転職の難易度や求められる人材とはどのようなものでしょうか。

転職難易度は?

キヤノンは国内競合他社の中でもトップの売上高を誇る企業です。

そのため、転職難易度は高いと思われがちですが年間約200人前後の転職者を採用しており経験・スキルが募集している職種とマッチしていれば難易度はそれほど高くはないようです。

キヤノンは転職者の採用職種として技術職を募集していることが多く、TC技術検定、一級建築士、建築設備士、危険物取扱者などの資格があると有利とされています。

この他にキヤノンは海外でも事業を行っているため、TOEICや英検などビジネスで通用する高い英語力を持っていることを証明できれば、これも大きな武器となるでしょう。

中途採用者向けの面接会

キヤノンは定期的に中途採用者向けの面接会「キャリアマッチングフェア」を開催しています。

これに参加することで希望する職種やキヤノンの企業情報などを担当者から聞けるため、有益な情報を得ることができるでしょう。
キヤノンのサイトで開催時期などこまめに確認することをおすすめします。

キヤノンが求める人材像

キヤノンは企業理念に「共生
行動指針の原点として、「自発・自治・自覚」が掲げられています。

キヤノンが掲げる共生は企業の一員としてだけでなく、社会の一員として共析できる能力を指します。

これに行動指針の「自発・自治・自覚」を加え、総合すると、
自分の行動に責任を持ち、何事にも率先して行動し他者との連携も取れる人物。
これが、キヤノンの求める人材像と考えられます。

Career Treeで自分の転職可能性を確認しよう!

キヤノンへの転職は学閥という考えを持った企業への転職と比べれば、比較的に門戸は広くはありますが、日本を代表する企業への転職のため、ライバルが沢山いると考えられ簡単とも言えません。

キヤノンへの転職の可能性・成功率を高めるためにCareer Treeに登録してみませんか。

Career Treeは、実際にキヤノンへ転職した方の実例、公開されてない選考内容についても転職成功者の経験内容として確認することができます。

転職の際、希望する企業の情報収集は重要です。
情報の中に転職成功例の詳細も加われば、効果的な対策を練ることができます。

■ 自分と同じキャリアの人は、どうやって転職を成功させたのか
■ 転職した場合、どの程度、年収が上がるのか
■ その人と自分で異なる点があるとしたら、どこなのか

などの知りたい情報、知るべき情報を得ることができます。

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まとめ

こちらの記事では、キヤノンの平均年収や福利厚生など様々な情報をご紹介いたしました。

キヤノンは国内外で事業を展開する発展性と共に常に黒字を出し続ける安定性。
双方を併せ持つ企業です。

年功序列を完全に廃した訳ではありませんが、実力主義的な給与制度を設けており成果・結果を出して試験に合格すれば、能力に見合った報酬と役職を得る機会が得られます。

実際に中途入社で部長クラスまで昇進された方もいるため転職者でも、結果を出すことで昇進できることを証明しています。

転職活動で内定を得る確率を上げるために転職エージェントを有効活用しましょう。

今回はキヤノンへの転職を検討するための情報を取り上げましたがCareer Treeには他にも大手企業・上場企業への転職成功例の情報が豊富に揃っており、あなたのキャリアアップに役立てることができるでしょう。

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