デンソーの平均年収は低い?役員や学歴別の年収についても解説!

デンソーロゴ

デンソーの前身はトヨタの開発部門で1949年に独立し現在はトヨタグループの一員として自動車部品業界で国内トップ。グローバルでは第二位と常に業界上位に位置する企業です。

部品製造に限らず各自動車メーカーで研究・開発が進められている自動運転分野へ2018年には4950億円もの投資をするなど、この分野への投資もデンソーは積極的に行っています。

自動車業界に無くてはならない企業のデンソー。
こちらの記事ではデンソーの平均年収やボーナス、福利厚生など紹介します。

デンソーの平均年収

有価証券報告書によると、デンソーの平均年収は約797万円でした。
国税庁の調べでは日本の平均年収は441万円ですので、デンソーの平均年収は約1.8倍と日本の平均年収を上回っています。

では、デンソーと同じ業界、自動車・輸送機器メーカーの平均年収と比べると、どうでしょうか。
転職サイトdodaの調べでは2019年度の同業界の平均年収は約481万円とのことでした。
業界全体として、デンソーは業界平均年収と比較しても大きく上回っていることが分かります。

同業他社の中でライバルとされるアイシン精機・豊田自動織機と比較した場合はどうでしょうか。
こちらは有価証券報告書に記載されている各社の平均年収で比較しました。

企業名 平均年収
デンソー 約797万円
アイシン精機 約709万円
豊田自動織機 約810万円

トヨタグループの本家とされる豊田自動織機と比べると若干、見劣りするもののアイシン精機とは90万円近い差があり、ライバル企業と比べてもデンソーの平均年収の高さを確認することが出来ます。

デンソーの平均年収の推移

デンソーの平均年収の推移を、2016年度から2020年度までの有価証券報告書を基に調べ、下記の表にまとめました。

年度 平均年収
2016年 834万円
2017年 827万円
2018年 812万円
2019年 816万円
2020年 797万円

過去4年間は、平均年収が800万円台でしたが、2020年は700万円台に転落しました。

しかし、国内平均年収436万円を大きく上回っていることに変わりはありません。

797万円という年収が平均を大きく上回っているだけでなく、デンソーが採用している給与制度の等級を上げる、または昇進することで、さらに年収を上げることも可能でしょう。

デンソーの役職・年代別の平均年収

役職に就いた場合や年代によって平均年収はどのようになるのでしょうか。
公式サイトや複数のサイトに掲載されている情報を基に算出しました。

課長や部長は高い?役職別の年収について

役職 平均年収
係長 約900万円
課長 約1,210万円
次長 約1,470万円
部長 約1,580万円

デンソーの役職者の平均年収は上記のようになります。

現役・OBの方の口コミによると係長までは、ほぼ横ばいで昇進し、課長への昇進は大卒以上であればスピードに差はあっても実現可能だそうです。
しかし、昇進は明確な試験などがある訳でなく基準が不明瞭な点が多い。ともされています。

等級制度を設けた給与システム

デンソーは給与に等級制度を採用し、勤続年数やスキル・実績に応じて変わります。

等級 対象者
M1 課長以上管理職者
M2 課長以上管理職者
M3 課長以上管理職者
S1 係長クラス
S2 班長クラス
S3 高卒者最高ランク
J1 現場リーダー
J2 大卒・院卒1年目
T1 高卒正社員2~7年勤務
T2 高卒1年目・期間工

高卒社員はT2から。
大卒・院卒の社員はJ2からと学歴によって等級のスタート位置が異なります。
また期間工の場合、等級はT2で固定されます。

年代別の平均年収

各年代の平均年収はどのようになっているのでしょうか。

年代 平均年収
20代 335~510万円
30代 550~650万円
40代 670~840万円
50代 830~995万円

こちらは先に紹介した役職や等級に分けず年代のみで分けていますので平均年収の幅も同年代でも100万円以上の差があります。
おおよその目安とお考え下さい。

デンソーの院卒・大卒など学歴別の年収(初任給)

デンソーの学歴別初任給を基に、初年度の推定年収を計算しました。

学歴 初任給 推定年収
博士了 264,000円 3,432,000円
修士了 230,000円 2,990,000円
大卒・高専卒(専攻科) 208,000円 2,704,000円
高専卒 182,000円 2,366,000円

デンソーの新卒初年度の賞与支給額が不明のため、1か月分が賞与として支給されると想定し、月給13か月分で初年度年収を計算しています。

上記の表は基本給のみ計算しています。
この他に諸手当が支給されるため、実際の支給額は表よりも多くなるでしょう。

新卒初年度の推定年収は、平均を若干上回る程度です。

しかし、デンソーの平均年収の高さを考えると、昇進による昇給額が他の企業よりも大きいと考えられます。

デンソーとパナソニックの年収を比較

一見すると異なる分野の企業と思われるかもしれませんがパナソニックは自動車事業にも進出しており、デンソーのライバル企業の1つです。
デンソーとパナソニック。この2つの企業を下記のデータで比較してみました。

年収・勤続年数の比較

2社の年収、勤続年数はどのようになっているのでしょうか。
有価証券報告書に記載された情報を基に表にまとめました。

企業名 平均年収 勤続年数
デンソー 約797万円 22.3年
パナソニック 約754万円 22.7年

平均年収の面でデンソーが43万円ほど上回り、勤続年数ではほぼ同じでした。
両社とも勤続年数が20年以上と社員にとって働きやすい会社であることが分かります。

残業・休暇の比較

では、残業時間や休暇。有休良化率などにどのような差があるのでしょうか。
こちらは、OpenWorkのデータを基に比較しました。

企業名 残業時間(月) 有給消化率
デンソー 27.2時間 70.6%
パナソニック 27.9時間 62.0%

月の残業時間の平均はどちらの企業もほぼ同じでしたが有休消化率はデンソーが8%近く上回っています。
厚労省の調べで日本の平均有休消化率は52.4%とされていることから、どちらの企業も有休休暇が取得しやすいようです。

どちらも年功序列の文化が残っている

デンソー、パナソニックとも現役・OBの方の口コミを見ると年功序列の傾向があります。
デンソーは先にご紹介した等級制度など長く勤めれば勤めるほど給与が上がる完全な年功序列。
パナソニックは年上序列からの脱却を図っているようですが、年功序列の文化はまだ残っているようです。

■関連記事
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トヨタ自動車の年収はいくら?院卒や高卒の初任給もそれぞれご紹介!

デンソーのボーナス・福利厚生について

働く上でボーナス額と福利厚生面は気になるところです。
デンソーでは、この2つはどのようになっているでしょうか。
ボーナス額は複数のサイトから。福利厚生面はデンソーの公式サイトより調べました。

ボーナス制度について

デンソーのボーナスは多くの企業と同じく年に2回。7月と12月に支給されます。
リクナビに掲載された2019年度のボーナス額は夏、冬ともに平均101万円。計202万円とされています。
ただし、この金額は平均額ですので役職・給与の等級によって金額は変わります。

福利厚生制度について

デンソーの福利厚生については下記のとおりです。

種類 内容
休暇 完全週休2日制 GW・夏季・年末年始10日程度 有給休暇
社会保険 健康保険、雇用保険、労災保険、厚生年金保険
選択型福利厚生制度 個別制度 住宅資金貸付、財形貯蓄、持ち株制度
施設利用 施設 独身寮、社宅、保養所、研修センター、文化・体育施設
諸手当 通勤交通費、時間外勤務手当、役職手当、住宅手当、家族手当(一定条件化で補助金あり)
育児 育児休暇

住宅手当、家族手当などの手当ては既婚者など手当ごとに一定の条件を満たした場合に支給されるようですが、福利厚生は非常に充実しています。
また、育児給は取得率90%以上となっていて、有休消化率と同じく高い数字を残しています。

デンソーに転職するために知っておきたいこと

デンソーに転職するためには、企業側がどのような人材を求めているのか、知っておくことが大切です。

また、転職の難易度がどのくらいの高さなのかを知ることで、今後の転職活動の方向性が変わるでしょう。

ここでは、デンソーが求める人材像とデンソーの転職難易度をご紹介します。

デンソーが求める人材像

業界でも大手のデンソーは転職先としても人気です。
デンソーが転職者に求めているもの、即戦力となり得るかも、もちろんですが人材像として求められるものはどのようなものでしょうか。

デンソーの公式サイトには、

「先進、信頼、そして総智・総力の精神」

と記載されており、それぞれの言葉には、

■「先進」    先取・創造・挑戦
■「信頼」    品質第一・現地現物・カイゼン
■「総智・総力」 コミュニケーション・チームワーク・人材育成

これらの言葉が続いています。

要約すると、
先進とは、新しいものを生み出すことに挑戦し続ける心
信頼とは、現場のニーズを理解し求めるものに応えられる能力
総智・総力とは、仲間と協力し合いお互いに高め合いながら仕事する気持ち

これら三つを持ち合わせた人物がデンソーの求めている人材像と考えられます。
面接の際、過去の経歴など様々な質問を受けることになるでしょうが、この三つを意識した受け答えが出来るようにするのが重要でしょう。

デンソーの転職難易度

デンソーは事務系・技術系の幅広い職種で中途採用者を募集しています。

募集職種は多いものの、過去3年の中途採用比率を確認すると、2018年に44%あった中途採用比率が、2020年には21%になっています。
こちらを確認すると、半減以下となっており、中途採用の募集人数が減ってきていることがわかります。

各職種の応募に必要な条件を確認すると、職種ごとに特化された専門性の高い実務経験とスキルが求められています。
応募条件のレベルの高さ、中途採用比率の減少等を考慮すると、転職難易度は高いと考えて良いでしょう。

応募条件は、ホームページに掲載されているため、詳細を確認し、どの経験やスキルがより有利になるのか、事前に確認することが大切です。

デンソーの転職実例をご紹介!

ここでは、デンソーから転職した方の、転職実例の一部をご紹介します。

(株)デンソー 事業管理から、一部上場 自動車メーカー 事業管理への転職実例

【転職者情報】
■学校歴:MARCH 関関同立大  ■学部:文系学部  ■TOEIC:
860点

転職元企業 転職先企業
(株)デンソー 一部上場、自動車メーカー
【詳細内容は会員登録後に見ることが出来ます】
事業管理 事業管理
原価企画、事業管理 【詳細内容は会員登録後に見ることが出来ます】
3~5年未満 3~5年未満
800~1,000万円 850~1,050万円
担当係長 係長

【CareerTree コメント】
一部上場 自動車メーカーの事業管理への転職実例です。
自動車部品メーカーは系列となる完成車メーカーを持っていますが、この特定の完成車メーカーファーストの風土の影響は、様々な場面で受けることがあるでしょう。こうした機会を起因に転職を検討される場合、完成車メーカー側に転じたいとご希望され、それを叶える方も多々いらっしゃいます。 また、この方はデンソー内でも売上の大きな部分を占める事業のご出身です。会社の中でも売上が大きい事業に関わると、その分ビジネスの動きがダイナミックになり、多岐に亘るプロジェクトに携わることになるため、事業管理人材として豊富なご経験を持つと評価されます。

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デンソーは自動車部品業界では国内ではトップ、グローバルで上位を維持し続ける優良企業です。
安定性や年収面などからも、新卒者の就職先としてだけでなく転職を希望する方の転職先としても人気のある企業と言えるでしょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
デンソーはトヨタグループの一員として自動車部品業界では国内シェア第一位。
グローバルでは第二位と常に業界で上位に位置し続ける優良企業です。

昇進や給与などは多くの日本企業に見られる年功序列の傾向が強いため、実績・成果が反映されにくい面もありますが平均年収、勤続年数、有休消化率、福利厚生のどれもが充実しており、従業員としては働きやすい企業でしょう。

勤める企業に安定を求められる方にとって、デンソーは定年まで勤めることが出来る最良の企業と言えるのではないのでしょうか。

しかし、デンソーは業界トップの企業ですので転職は簡単にはいきません。
ライバルとなる転職希望者は多くいらっしゃるはずです。

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