富士フイルムの平均年収は?昇給・評価制度やボーナスについても解説!

長年、日本の写真フィルムでトップシェアを誇った富士フイルム。
現在は創業から続くカメラ事業で培った高度な技術を活かし、医薬品・医療機器・化粧品など様々な分野に進出し、国内トップシェアを誇るものもあるなど今後も活躍が期待される企業です。

こちらの記事では、富士フイルムに転職をお考えの方に平均年収や給与制度、福利厚生など知っておくべき様々な情報をご紹介いたします。

また、富士フィルムと呼ばれることが一般的ですが、正しい社名は“富士フイルム”ですので、こちらの記事では正式名の富士フイルムと呼称しています。

富士フイルムの平均年収

有価証券報告書によると、富士フイルムの平均年収は1,002万円。
平均勤続年収は17.2年でした。

国内平均年収は国税庁が令和元年に調査した最新のデータで436万円となっており、富士フイルムの平均年収は国内平均の2.3倍もの高報酬になります。

平均勤続年数も厚労省の調査によると12.4年が全国平均とされているため、富士フイルムの平均勤続年数は1.4倍と平均を上回っており、これらの数字から富士フイルムは長く勤めやすい企業であることを証明していると言えます。

昇給制度や評価制度、給与体系については、後ほどご紹介いたします。

富士フイルムの平均年収の推移

過去5年間の富士フイルムの平均年収の推移を表にまとめました。

年度 売上高 平均年収
2015年 2兆4,916億円 1,070万円
2016年 2兆3,221億円 1,046万円
2017年 2兆2,433億円 971万円
2018年 2兆2,431億円 997万円
2019年 2兆3,151億円 1,002万円
平均 2兆3,230億円 1,017万円

過去5年で見ると、売上高は2015年が最高であり以後、若干落ち込んでいましたが、2019年は回復を示しています。

売上高の低下と共に平均年収も下がっていましたが少しずつ回復し、2019年は2016年以来、3年ぶりに平均年収が1,000万円台に復活しています。

5年間の平均年収は1,017万円と富士フイルムの報酬の高さを改めて確認することができます。

富士フイルムの職種・役職・年代・学歴別の平均年収

職種や役職など複数の項目に分けて富士フイルムの平均年収を調べました。
こちらはOpen Workやdoda。その他、複数のサイトを基に算出したものですので実際の平均年収とは異なる場合があります。

職種別の平均年収

職種を5つに分類し、それぞれの平均年収を算出しました。

職種 平均年収
営業職 790万円
開発職 870万円
研究職 920万円
企画職 780万円
事務職 840万円

最も平均年収が高い職種は研究職の920万円であり、次いで開発職の870万円となっています。

富士フイルムは医療機器など高度な知識や技術が求められる分野に事業を進出させているため、研究・開発に携わる方にも当然、高い知識が求められます。
職種ごとの平均年収を見る限り、能力に見合った十分な報酬が支払われているようです。

役職別の平均年収

一般的な役職ごとの平均年収はこのようになります。

役職 平均年収
係長 1,180万円
課長 1,560万円
部長 1,860万円

平均年収が1,000万円台だけあって役職に就いた場合、それを超える報酬が得られるようです。
口コミでも役職に就くと収入が一気に上がると書かれているため、企業によっては管理職になると残業代などの手当てが無くなり、一般社員の時より収入が落ちる場合がありますが、富士フイルムではその可能性はなさそうです。

年代別の平均年収

年代別平均年収をdoda調べの年代別平均年収と比較しました。

年代 平均年収 doda調べ
20代 450~790万円 348万円
30代 880~930万円 444万円
40代 1,020~1,110万円 510万円
50代 1,180~1,190万円 613万円

どの年代でも、富士フイルムの平均年収が倍近くなっています。
30代で900万円台も可能なようなので、実績と役職によっては、20代・30代で年収1,000万円台も可能かもしれません。

学歴別の初任給

富士フイルムの初任給はどのくらい支給されるのでしょうか。
富士フイルムの学歴別初任給と厚労省調べによる平均初任給を比較しました。

学歴 富士フイルム 平均
大卒 235,000円 210,200円
院卒 263,600円 238,900円

富士フイルムの新卒採用は事務系と技術系の2つに分かれていますが、初任給はどちらも同じです。
富士フイルムの大卒・院卒どちらの初任給とも、平均初任給より10%ほど上回っていることが、この表から確認することができます。

富士フイルムと競合機械メーカーとの平均年収比較

富士フイルムの競合他社となるオリンパス、キヤノン、リコーの売上高や平均年収を有価証券報告書から調べ、表にまとめました。

企業名 創業 売上高 平均年収 勤続年数
富士フイルム 1934年 2兆3,151億円 1,002万円 17.2年
オリンパス 1919年 7,974億円 850万円 14.1年
キヤノン 1937年 3兆5,932億円 760万円 19.5年
リコー 1936年 2兆85億円 827万円 20.2年

いずれの企業も国内平均年収436万円を大きく上回る高収入であることが分かります。
国税庁調査で平均勤続年数は12.4年とされていますが、こちらも上回っており、競合他社の全てが高収入で長く勤めやすい企業であると言えるでしょう。

中でも、富士フイルムの平均年収は突出しており、転職先として最も良い企業と言えるかもしれません。

キヤノンの年収について詳しく知りたい方はキヤノンの平均年収はいくら?競合との比較や社風・転職についても解説!をご覧ください。

オリンパスの年収について詳しく知りたい方は、
オリンパスの平均年収は?福利厚生や研修制度、転職難易度もご紹介!をご覧ください。

富士フイルムの福利厚生制度と休暇

転職を考える際、福利厚生と休暇制度も重要な要素となります。
富士フイルムの福利厚生・休暇はどのようになっているでしょうか。

休日 完全週休二日制、夏休み、年末年始休暇、年次有給休暇、ストック休暇、アクティブライフ休暇制度、ボランティア休職制度、年間休日123日(本社)
育児・介護 出産一時金、育児・介護・看護休暇制度、時短勤務制度
財産形成・共済制度 年金、共済制度、各種生活保障、財形貯蓄制度、住宅融資制度
諸手当 世帯手当、早出残業手当、休日出勤手当、転勤別居手当、交通費補助手当、新幹線通勤補助手当、帰宅交通費
各種保険 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険
その他 社宅、独身寮、保養所

大手企業なだけあって、様々な福利厚生制度が用意されています。

財産形成や共済、育児・介護関連に新幹線通勤者の手当や転勤に関係した手当、マイホームを購入する際の融資制度など、社員のワークライフバランスを考えた福利厚生がほぼ全て揃っていると言っても良いかもしれない充実した福利厚生制度です。

富士フイルムの昇給・評価制度とボーナス・残業代について

昇給や評価制度など収入面の制度について調べました。

富士フイルムの昇給・評価制度

富士フイルムでは昇給が年1回6月に行われます。
評価制度は能力に応じた実力主義を採用しているようです。

半期ごとに上司の評価と所属部署内の相対評価が行われます。
しかし、新卒入社の場合、一定の年齢まで横並びの昇給が行われるようで社員の方の口コミでは、実績や能力が反映されているように感じないとのことです。

昇進に関しても学歴によって、〇年目で係長といった印象があるようで相当、評価が低くない限り、学歴と年次に応じて昇進速度がある程度決まっているようです。

実力主義の評価制度はまだ浸透されていないようですが、役職に就くと年収が一気に上がるとの口コミがあるため、コンスタントに結果を残し、昇進のための土台作りが重要です。

ボーナス・残業代について

ボーナスは年2回、7月と12月に支給されます。
ボーナスも上記の評価制度に沿って支給額が決定されます。
給与〇か月分といった目安となるようなものはありませんが、口コミの方の年収とボーナス額を確認すると、ボーナスが年収に占める割合は20~40%と職種や実績によって、個人差があるようです。

残業時間は平均31時間ほどで残業代は入社3年目までは全額支給されるようですが、4年目以降は裁量労働制に移行し残業代が支給されなくなります。

富士フイルムに転職するには?

就職先として人気のある富士フイルム。
転職先としても人気が高そうですが、どうなのでしょうか。

富士フイルムへの転職難易度

富士フイルムは公式サイトで中途採用の募集を行っています。
募集要項を確認すると、高い水準の経験や知識を求められるため、転職難易度は非常に高いと考えて良いでしょう。

これに加えて、富士フイルムは企業としてのブランド力と高い報酬から転職を希望される方も非常に多いと考えられるため、倍率面でも難易度が上がるでしょう。

富士フイルムのような大手企業は転職エージェントに非公開求人を出している場合があります。
一般には公開されていない求人があるのか、転職活動に有利となる情報があるのかなどを確認するためにも転職エージェントへの登録をオススメします。

中途採用フローと面接内容は?

富士フイルムの中途採用は、

エントリー→書類選考→面接(2~3回)→内定

このような流れになっています。
面接は個人・集団とそれぞれ行われるようで、その際に

■入社したら、どんな仕事がしたいか
■人と接する時に大事にしていることは何ですか
■会社から趣味をやめるよう言われたらどうするか
■前職でもっとも力をいれていたことは

このようなことを訊かれることが多いようです。
質問への回答は、富士フイルムという企業の理念や事業内容などを念頭に自分が富士フイルムに相応しい人間であると、面接官を納得させなければなりません。

筆記試験・適性試験があるとも言われていますが詳細が公開されていないため、試験の有無と面接対策のためにも転職エージェントに登録して、自己分析が正しいか企業研究で気付いていないこと・忘れていることがないかなど転職のプロからアドバイスをもらうことが重要です。

富士フイルムが求める人材像とは

富士フイルムは公式サイト、新卒採用ページに一緒に働きたい人材像として、

■GROW(成長)
■THINK(思考)
■PASSION(情熱)
■COURAGE(勇気)

この4つの言葉を掲げています。

■常に学びを忘れない成長意欲と、物事の本質を正しく見抜く思考力。
■何事にも情熱的に取り組み、失敗を恐れずに挑戦し続ける勇気を持てる人材

富士フイルムが求めている人材像とはこのような人材と考えられます。

Career Treeで自分の転職可能性を確認しよう!

ご紹介したように富士フイルムは転職難易度が非常に高い企業であるため、転職エージェントのサポートを受けることが転職活動をスムーズに行うために必要です。そのため、転職エージェント選びが重要になってくるでしょう。

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Career Treeには、過去に富士フイルムへ転職を成功された方の実例データがあり、ご登録いただければ全ての実例データが閲覧可能となります。

富士フイルムだけでなく、オリンパスなど競合他社に転職された方の実例データも豊富に用意されているため、ご自身に合う企業と出会える可能性が広がります。

お勤めになられている企業から富士フイルムや競合他社へ転職された方、ご自身のキャリアに近い方の実例データを確認することで、転職活動を成功させるヒントが見つかるかもしれません。

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まとめ

富士フイルムは、高い技術と優れたマーケティング能力から既存の市場だけでなく、市場そのものを生み出し、様々な分野にグローバルに展開し、今後も活躍が期待される企業です。

企業としてのブランド力と優れた技術があり、求められるスキルも当然高いものがありますが、それに見合う報酬が得られることもあり、就職・転職先として人気のある企業です。

転職難易度が高いため内定を得るのは簡単ではありません。
ご自身の将来の可能性を高めるために、転職のプロの転職エージェントに相談されてみてはいかがでしょうか。

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