日本IBMはアメリカ・IBMの日本法人にあたる外資系企業で創業は1937年と戦前からの歴史を持つ企業です。
システムインテグレーションやソフトウェア開発などコンピューター関連の様々なサービスを展開し、日本国内だけでも従業員数は約2万人、売上高は9,000億円を超える最大手のIT企業です。
日本IBMは常時、中途採用の募集を行っており、優秀な人材を常に求めています。
この記事では日本IBMの年収や労働環境など転職活動するために知るべき情報をご紹介します。
日本IBMの平均年収
日本IBMは上場していないため正確な年収は公開されていません。
そのため、OpenWorkやdoda、その他、複数の口コミ・サイトの情報を基に算出しています。
日本IBMの平均年収は約855万円でした。
国税庁の民間給与実態調査によると国内の平均年収は約441万円ですので、日本IBMの年収は国内平均の2倍近くになります。
日本IBMは給与の55%が基本給、残りの45%が成果・実績が反映されるインセンティブ給となっています。
給与には等級が設けられており、これをBAND(バンド)と言います。
新卒者のBANDは6から始まり、20代後半から30代前半で7に上がり以降は役職と連動して上昇していきます。
給与のうち55%は基本給として固定されますが、残りは実績によって変わるため、実績を残せない場合は給与の大幅な減額もあります。
逆に実績を残せばインセンティブ給の大幅な増額もあるため、成長・挑戦意欲が高い方には、自身の実績が給与に反映される理想の給与制度と言えるかもしれません。
日本IBM(コンサルタント職)の役職・年代別の平均年収
日本IBMの役職・年代別の年収について調べてみました。
こちらもOpenWorkをはじめとした複数のサイトから調べ平均年収を算出しました。
参考としてお考え下さい。
役職別の平均年収
役職ごとの年収は以下の通りです。
役職 | 平均年収 | ||||
---|---|---|---|---|---|
コンサルタント | 約680万円 | ||||
シニアコンサルタント | 約820万円 | ||||
マネージングコンサルタント | 約1,000万円〜 | ||||
シニアマネージャー | 約1,3300万円〜 | ||||
アソシエイトパートナー | 約1,700万円〜 |
コンサルタントは入社して最初に与えられる役職で平均5~6年、この役職を務めコンサルタントとしての基礎を築いていきます。
平均年収が1,000万円台に到達するマネージングコンサルタントには早ければ30代前半に昇格が可能なようです。
しかし、40代でもマネージングコンサルタントに昇格できず、年収も1,000万円台まで到達してない方もいるようです。
シニアコンサルタントまでの昇進は難しくないようですが以降の役職は評価基準が厳しくなっていきます。
評価基準の一つに実績以外にTOEICの点数も求められるため、英語力を磨くことも重要です。
年代別の平均年収
次に年代別の平均年収を確認してみましょう。
年代 | 平均年収 | ||||
---|---|---|---|---|---|
20代 | 約560万円 | ||||
30代 | 約740万円 | ||||
40代 | 約900万円 | ||||
50代 | 約1000万円 |
年代別の平均年収は上記の図のようになります。
20代の平均年収で国内平均年収を100万円以上超えており、さらに30代の平均が約740万円と20代より170万円近く年収が上がります。
20~30代の若い世代の方が年収の上昇率が高く、仕事へのモチベーションを高く維持できるようになっています。
日本 IBMの福利厚生制度と休暇
日本IBMの福利厚生制度・休暇はどのようになっているでしょうか。
種類 | 内容 | ||||
---|---|---|---|---|---|
休日 | 完全週休二日制・年末年始・有給休暇・リフレッシュ休暇・サービス休暇・看護休暇 | ||||
財産形成 | 退職給付制度・社員持株会・財形貯蓄・提携住宅ローン | ||||
各種保険 | 健康保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険 | ||||
諸手当 | 時間外勤務手当・通勤費・慶弔見舞 | ||||
その他 | 社内保育園・医療給付・健康診断・疾病予防・保養施設 |
土日祝は休日で休暇制度も充実しています。仕事の調整ができていれば長期休暇を取ることも可能です。
以前は住宅手当があったようですが制度の見直しによって現在は廃止されています。
しかし、日本IBM社員限定で金利が優遇された住宅ローンを提携銀行と組める制度があり、持ち家の場合、住宅に関する経済的負担はかなり軽減されます。
日本IBMの社風と激務度について
年収・福利厚生を紹介してきましたが社風や労働環境はどうでしょうか。
日本IBMの社風
外資系企業は同僚であってもライバル。チームプレーよりスタンドプレーがメインのドライな印象があるかもしれませんが、日本IBMは外資系企業らしく新しいことへ挑戦する意欲があり、日本企業のようにチームワークを重視する社風のようです。
担当するプロジェクトで悩みや分からないことがある場合など、同僚たちに相談し協力して解決に導くなど助け合って仕事を進めていくことは珍しくないようです。
社員それぞれがお互いを尊重し協力し合って楽しく仕事をする・新しいことへの挑戦を推進する。
このような意識が会社・社員の方に浸透されているようです。
仕事量は多い
部署や時期によって変動があるようですが残業時間は平均で50~60時間ほどだそうです。
ワークライフバランスの導入に取り組み始めており、時短勤務制度や決められた勤務日数のパターンを選び、それに合わせた働き方をするなど、残業時間に関しては依然と比べ少なくなるよう努力がされています。
ですが海外の企業とやり取りが多い部署では時差の関係などで残業や早朝出勤となることが多くなることもあり、個々の仕事量自体は以前と変わりないため効率の良い働き方が求められています。
成長できる環境
日本IBMは若手でも大きな仕事を任されることが珍しくないため、挑戦できる環境です。
仮に問題が発生しても前述したチームプレーを重視する社風で先輩や上司からサポートを受けることもできます。
問題が発生した場合にバックアップが期待できる環境は若い社員がモチベーションを持って仕事に挑みやすい環境といえます。
また、日本IBMは個人の資質に頼るのではなく個々の能力を引き上げるための研修制度があります。
研修を受ける対象者のレベル・目的に合わせた研修プログラムが豊富に用意され、日々の業務で得られる経験と研修で得られる知識。
双方を活かした成長できる環境が整っています。
日本IBMの転職難易度は?
IT業界大手で高収入の日本IBM。
転職の難易度はどの程度あるでしょうか。
転職難易度は高い
日本IBMの転職難易度は非常に高いと考えて間違いないでしょう。
中途採用の募集自体は常時、行われているため求人件数自体は多いかもしれませんがIT業界大手の企業への転職希望者は多いと考えるのが自然です。
日本IBMの採用実績がある大学を見ると、東大や京大など上位校が多いですが、これは日本IBMが求める人材を追求した結果であって学閥がある訳ではなく中途採用者は経験・スキルが重視されます。
面接は入念な準備が必要
書類選考を通過後、2回の面接があります。
一次面接は経歴・志望動機など、一般的な質問がメインとされています。
一次面接後の最終面接では希望職種に関して深い知識が必要な質問がされるため、職種に関する深い知識とそれを論理的に説明する能力が必要です。
同業他社からの転職では、さらに深い実践的な質問がされるため、想定される質問はある程度、考えておく必要があるでしょう。
高いスキルを求められる
どの企業も転職者には即戦力として期待できる高いスキルを求めます。
職種ごとに求められるスキルは変わりますが、求人数が多いコンサルタントは提案力とコミュニケーション能力。海外企業が顧客にいるためビジネスレベルの高い英語力も求められます。
新卒採用時にTOEIC600点以上が求められるため転職者には、それ以上の高い英語力が求められると考えるべきでしょう。
昇進の条件にもTOEICの点数が関係してくるため、入社後の事も見据えて英語力を磨くことは重要です。
レガシーインフラ事業の分社化の動きあり
日本IBMの親会社であるIBMは事業の中心となるレガシーインフラ事業とクラウド事業のうち、レガシーインフラ事業を2021年末までに分社化することを発表しました。
現在までに発表されていることは、新会社は社員9万人、115カ国に顧客となる企業が4600社。受注残600億ドルもの巨大ビジネスになるとの事です。
レガシーインフラ事業はIBMの売上高の25%を占めていますが、今後の発展・成長性は見込めず収益性の低い事業とされています。
IBMは、レガシーインフラ事業を分社・独立することでIBM自体の利益率を上げることを目的としており、この計画は市場でも好感を持たれ、IBMの株価は分社化発表後に上昇しています。
IBMはクラウド事業で1兆ドルの収益を目標としており、そのためにはマイクロソフトやGoogleと戦っていかなければなりません。
また、新会社の顧客企業4600社はfortune100にランクインする企業の約75%で、こちらでも強みを活かした事業展開が期待されています。
日本IBMが求める人材像
日本IBMが求める人材は、どのような人でしょうか。
日本IBMの企業理念は
■ お客様の成功に全力を尽くす
■ 私たち、そして世界に価値あるイノベーション
■ あらゆる関係における信頼と一人ひとりの責任
と、されています。
この他に新しいことへの挑戦・協力しながら楽しんで仕事をするという社風があり、これらの言葉や社風から求める人材を考えると、
新しい発想を常に持ち続け、高いコミュニケーション能力と責任感を持ち、クライアントファーストで楽しみながら仕事に取り組める人物
このような人材を日本IBMは求めていると考えられます。
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転職の際にまずすべきことは情報収集です。
こちらの記事や他の記事、転職サイトで日本IBMに関する情報を収集し転職に有利となる情報を少しでも集めるのは大事なことですが、日本IBMほどの大企業だと情報も膨大で希望する職種に関する情報が必ずしも集まるとは限りませんし、公開されてない情報もあるので正確性に欠ける恐れがあります。
転職を成功された方の実例と詳細を見つけることができても、その方がご自身のキャリアとかけ離れていては参考にならないかもしれません。
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まとめ
今回は日本IBMの年収・福利厚生・休日や社風など様々な情報をご紹介しました。
日本IBMは成果を出せば、それに見合った報酬と地位が与えられる成果主義のため向上心ある方にとって適した企業といえるでしょう。
日本IBMはヘッドハンティングなどを行い、外部の人材を積極的に採用するなどしているため、中途採用された社員の方も多く中途採用者を受け入れやすい風土がありますが、中途採用者へ求めるスキルや経験は高いものがあり、転職は容易ではありません。
内定を得るために情報収集するにも希望する企業の公式サイトや口コミで得られる情報には限界があり本当に欲しい情報を得るのは難しいでしょう。
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