大塚製薬の平均年収は?福利厚生や職種・役職・年代別の年収も解説!

医薬品からポカリスエットやカロリーメイトなどの飲食品までを製造する大塚製薬。高い知名度と年収から、転職先としても人気企業のひとつでしょう。

この記事では、大塚製薬の年収や福利厚生等を解説します。また、大塚製薬への転職を希望する人へ向けて、効率的な転職の情報収集の方法についても紹介します。

大塚製薬の平均年収

まず、大塚製薬の平均年収について見ていきます。大塚製薬は、大塚ホールディングスの持株会社のひとつという位置付けの企業です。そのため、「大塚製薬」としての平均年収は公開されていません。ここでは「大塚ホールディングス」の2020年3月期の有価証券報告書を見てみましょう。2020年度の大塚ホールディングスの平均年収は「992万円」となっています。

ちなみに、大塚製薬で実際に勤務経験のある人の口コミが寄せられるサイト「OpenWork」に投稿された口コミの平均年収は、「652万円」でした。あくまで口コミ投稿をした人たちの平均であるため、実際の年収は定かではありません。

ただ、仮に大塚製薬の平均年収が「652万円」である場合、非常に高いと言えるでしょう。転職サイト「doda」のデータによると、2020年度のメーカーの平均年収は、「453万円」となっています。大塚製薬の平均年収は、同業他社の平均よりも200万円近く高いことが予想できるのです。

大塚製薬の年収の推移

ここでは、大塚製薬の年収の推移を見ていきましょう。なお、ここで使用する数字も、「大塚ホールディングス」としての平均年収となります。

年度 平均年収
2020年 992万円
2019年 1,032万円
2018年 1,055万円
2017年 1,076万円
2016年 1,079万円

過去5年間の平均年収を見ると、1,000万円前後という高い水準で推移していることがわかります。最も低い2020年の「992万円」と最も高額な2016年の「1,079万円」を比較しても、その差額は100万円にも満たず、安定的な給与が期待できると考えられるでしょう。

大塚製薬の職種・役職・年代別の平均年収

次は、大塚製薬の職種・役職・年代別の平均年収について紹介します。なお、各項目における年収事例は、大塚製薬で実際に勤務経験のある人の口コミが寄せられているサイト「OpenWork」に掲載されている情報を基にしています。

職種別の平均年収

まずは職種別の年収についてです。大塚製薬の職種は、主に以下のようなものがあります。

■ MR
■ 消費者商品担当営業
■ 臨床開発
■ 研究技術

この中でもOpenWorkに寄せられた口コミは主に「MR」「営業」となりました。2つの職種の平均年収は、以下の通りとなっています。

職種 平均年収
MR 630万円程度
営業 670万円程度

これらを見ると、大塚製薬では職種ごとで年収が大きく異なることはないこと言えるでしょう

役職別の平均年収

次は、役職ごとの平均年収についてです。大塚製薬の役職別の平均年収は、以下の通りとなっています。

役職 平均年収
一般 〜500万円程度
主任 600〜800万円程度
係長 600〜800万円程度
課長 800〜1,000万円程度
次長 1,000〜1,200万円程度
部長以上 1,200万円〜

バンド制度が導入されており、役職が上がらない限り大きな昇給はないそうです。また、課長から管理職扱いとなるようです。

年代別の平均年収

次は年代別の年収です。ここでは、OpenWorkに掲載されている、勤続年数に応じた年収の例を紹介します。

勤続年数 年収目安
勤続3年未満 MR:430万円
MR:630万円
営業:450万円
勤続3〜5年 MR:750万円
MR:500万円
営業:630万円
勤続5〜10年 MR:600万円
MR:520万円
研究:700万円
勤続10年以上 営業:750万円
営業:800万円
営業:1,000万円

大塚製薬の平均年収は、勤続年数が上がると高額になる傾向が見られます。ただし、特にMR職では同じ勤続年数帯でも年収に差が見られます。勤続年数だけでなく、役職により、給与が決まるようです。

大塚製薬の学歴別の初任給

次は、最終学歴ごとの初任給についてです。大塚製薬は、学歴と勤務地、総合職か一般職によって初任給が以下のように異なります。

最終学歴 初任給
学部卒 230,000円
修士卒 230,000円
博士卒 308,000円

大塚製薬では、最終学歴が高いほど、初任給も高くなることがわかります。

大塚製薬と競合他社との平均年収比較

ここでは、大塚製薬と競合他社である国内の医薬品メーカー、第一三共と武田薬品との年収を比較します。なお、第一三共と武田薬品の平均年収は、2020年度3月期における有価証券報告書のデータを基にしています。

企業名 平均年収
大塚製薬 992万円
第一三共 1,126万円
武田薬品 1,091万円

国内の競合の国内医薬品メーカーにおいては、大塚製薬の年収が最も低いという結果になっております。しかし、第一三共との差額は134万円、武田薬品との差額は99万円と、そこまで大きな差はなく、3社全てが高い水準の年収と言えるでしょう。

大塚製薬の福利厚生や休暇制度について

ここでは、大塚製薬の福利厚生と休暇制度について紹介します。

休暇について

まずは休暇制度について、大塚製薬では土曜・日曜の完全週休2日制となり、祝日・年末年始も休みとなっています。また、有給休暇のほかに介護休暇、産前・後休暇制度が用意されています。産前・産後休暇では給料100%が支給され、産後は賞与も100%支給されます。また、育児休職は原則1年間、最大2年間となっています。このように、家庭と仕事の両立がしやすい環境が整っていると言えるでしょう。

福利厚生制度について

大塚製薬の福利厚生には、以下のようなものがあります。

名称 内容
結婚時同居支援 結婚時に上司の推薦があれば性別に関わらず勤務地異動が可能
短時間勤務 法定では3歳までのところ、小学校就学前の子供を育てる者が取得可能
シフト勤務 妊娠判明から出産までの間、法定では3歳までのところ、中学就学前の子供を育てる者が取得可能
在宅勤務制度 月10日以上は在宅勤務(月4日以上出社)
ファミリースマイルサポート制度 原則12ヵ月在宅勤務とし、出社は月1回とする。妊娠判明から出産までの女性、小学1年生以下の子どもを育てる者、介護勤務者の男女が取得可能
勤務間インターバル やむを得ず終業時刻が深夜になった際に、終業時刻から次の始業時間の間に10時間の休息を設ける
治療と仕事の両立支援制度 勤務を継続しながら、がん、透析を始めとした疾病治療を行えるよう時短勤務、時差勤務を実施
積立有給休暇制度 不妊や更年期障害の治療でも利用可能

充実した福利厚生制度が整えられています。また、上記以外にも雇用・労災・健康・厚生年金、年金基金等の一般的な保険制度も完備されています。

大塚製薬に転職するには?

ここでは、大塚製薬に転職するために知っておきたい情報について紹介します。

大塚製薬への転職難易度

大塚製薬への転職難易度は高いと言えるでしょう。その理由は、人気企業ではあることに加え、中途採用者の募集ポジションが少なく、該当業務における経験や知識が求められているためです。募集ポジション数については、2021年4月時点で応募されている職種は約20程度となっています。

具体的に、応募の難易度について見てみましょう。2021年4月時点で応募がかけられている「医薬品の品質保証」の応募資格は、以下の通りとなっています。

【学歴】

■ 大学院、大学卒以上

【必須条件】

■ 医薬品の品質保証経験をお持ちの方で下記のご経験を有する方
■ ITシステムを用いたデータ統合の仕組みづくり、解析および見える化の業務経験
■ データインテグリティーの対応経験

【歓迎条件】

■ 英語でのコミュニケーションがとれる方
■ 薬剤師免許保有者

実際の業務経験が求められていることがわかります。これらを理由に、大塚製薬への転職難易度は高いと予想できます。

大塚製薬が求める人材像

ここでは、大塚製薬が求める人材像について、公式採用HPから探ってみましょう。まずは、採用情報の「採用メッセージ」を見ると、「失敗を恐れずチャレンジを続けられる方、そんな方とお会い出来ることを楽しみにしています」という言葉が書かれています。変化の激しい時代・環境において、ピンチをチャンスと捉えるようなチャレンジ精神のある人が求められるようです。

また「社員インタビュー」を参照すると、人事部門社員への「求める人材は?」という問いに対して、「明るくて元気な人、明瞭活発な人。そして新しいことをやるにあたり、失敗を恐れずチャレンジする人」と回答されています。具体的には、困難なこともあきらめず、工夫を凝らし、やり遂げた経験がある人は、印象に残るそうです。

これらの回答をまとめると、やはり大塚製薬では「チャレンジ精神がある人」が求められていると言えるでしょう。転職の際の面接では、前職などで何かに挑戦した経験、やり遂げた経験を、具体的なエピソードとともに話すことが有効と考えられるでしょう。

Career Treeで自分の転職可能性を確認しよう!

大塚製薬は知名度も高く、転職先としても人気企業のひとつです。

大塚製薬への転職を考えている人がまずやるべきことは、大塚製薬の最新の転職情報を正しく把握することです。例として、実際に大塚製薬への転職を成功させた人の実例データを見ることで、効果的な面接対策ができるでしょう。

大塚製薬への転職実例を知るためには、Career Treeを活用することも有効です。もちろん大塚製薬だけではなく、他の医薬品メーカーへの転職実例データを見ることも可能です。Career Treeを使うことで、大塚製薬や他の医薬品・食品メーカーへ転職した人の生の情報に触れながら、効率的な転職活動を実現できるでしょう。

また、Career Treeでは、大塚製薬の転職情報を収集できるだけでなく、今働いている企業を起点とした転職データを見ることができます。例えば「現在の勤め先から大塚製薬に転職した人はいるのか」「大塚製薬へ転職した人は、他にどのような企業を受けたのか」という情報も見ることが可能です。

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まとめ

ここまで、大塚製薬の年収や福利厚生、転職活動についての情報を紹介しました。

高い知名度と年収、充実した福利厚生制度で、転職先としても高い人気を誇る大塚製薬ですが、転職希望者には該当業務における実務経験が求められ、また募集されているポジションも多いわけではないため、転職難易度が高いことも事実です。

大塚製薬で働きたい人は、まずは転職の正しい情報を知ることが重要です。Career Treeに登録することで、最新の大塚製薬への転職に関するデータを収集できます。最新の転職事情について知ることで、具体的な面接対策を行うことができるでしょう。

Career Treeを活用しながら、大塚製薬への転職活動を進めてみてください。

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