新卒採用を重視する大手企業の中に、第二新卒者を積極的に採用する企業もあり、突出したスキルや経験がない場合でも、大手企業への転職も不可能ではなくなっています。
企業は、第二新卒のどのような点を評価し、採用を行っているのでしょうか。
第二新卒の需要、転職を成功させるポイントについてご紹介します。
第二新卒とは?
そもそも、第二新卒とはどのような人を指すのでしょうか。
第二新卒はいつまで?
第二新卒は、新卒のようにはっきりとした基準・定義と呼べるものは存在しません。大卒や院卒など、卒業する際の年齢も異なるため、明確なものはありません。
一般的には、最終学歴となる学校を卒業した次年度から就職し、3年以内に転職活動を行う方を第二新卒として扱います。
第二新卒は転職市場において需要が高い?
終身雇用が当たり前だった時代は、就職した企業に不満があった場合でも、3年間は勤めた方が良いと、短期間で退職した際に雇ってもらえる企業は少ないと言われていました。
しかし、現在は以前と異なり、厚労省の最新の調査で、2017年3月大学卒業者の入社3年以内の3年離職率が32.8%と発表されています。
勤め先が自分に合わないと感じたら、早い段階で退職を選ぶようになり、企業は若手社員の確保に苦戦するようになりました。
第二新卒者は、25歳前後と若く新卒と社会人の中間層であるため、若手社員を確保したい企業にとって最適な人材と言えるでしょう。
第二新卒で大手への転職も可能?
第二新卒は、新卒採用を重視する傾向が高い大手企業への転職も可能なのでしょうか。
難易度は上がるが大手への転職も可能
新卒よりも難易度が上がるものの、大手企業への転職も可能です。
企業によって表現は異なりますが、新卒採用の応募条件に、「卒業後3年以内の方」のようなケースもあり、第二新卒も募集対象とする企業があります。
第二新卒の方で大手企業への転職を希望されている方は、志望する企業の募集条件を確認する、または企業の情報に詳しい転職サイトを活用して情報収集を行うと良いでしょう。
大手企業が第二新卒を採用する理由
大手企業が、第二新卒を積極的に採用する理由は何なのでしょうか。
新卒の採用に苦戦している
コロナの影響で落ち込んだものの、近年、大学生の求人倍率は増加傾向にあります。
この状況は企業からすると、これまで以上に優秀な学生を他社と取り合うことになります。
第二新卒採用は、新卒採用で苦戦を強いられる企業にとって貴重な人材と認識されています。
意欲が高い人材が多い
勤めていた企業に「不満があった」、「自分に適していると感じなかった」、などの転職理由があり、このような理由から転職を行う場合、次の勤め先では失敗を繰り返さないようにするため、意欲を高く持って転職活動を行う方が多くなります。
意欲が高い人材は、企業が好む人材とマッチするため、第二新卒が好まれる傾向にあります。
第二新卒が転職で失敗する原因
転職市場において需要が高いだけでは、転職は成功しません。
転職に失敗する第二新卒者の原因は何が挙げられるのでしょうか。
退職理由をポジティブに転換できていない
転職をした理由には、待遇や仕事内容への不満といったネガティブな理由があります。
面接では多くの場合、退職理由を聞かれるでしょう。
退職理由が人間関係の悪さというネガティブなものだった場合、そのまま伝えるのは避ける必要があります。
第三者である面接官は、応募者にも問題があるのではないか、と考える可能性もあり、勤めていた企業を悪く言う部分は、社会人としての常識がないとみなされるリスクがあります。
仮に、人間関係が悪かった場合、「前職では個々に仕事を行う事が多かったため、周囲との連携を重視したチームプレーで仕事を進めていく働き方がしたいと思い、退職いたしました」のように、少しでも、ポジティブな印象を与えられるように、言葉を置き換えるようにしましょう。
転職後のビジョンがない
第二新卒では、数年後のビジョンについての質問がされることがあります。
3年前後という短期間で退職しているため、企業側はまたすぐに辞めるのではないか、という不安があります。
入社後の明確なビジョンを説明できなければ、意欲や自主性が乏しいと捉えられる可能性があります。
反対に、入社後のビジョンを具体的に説明することができた場合、意欲がある人材とみなされ、好印象を与えることができるでしょう。
アピールの仕方を間違えている
第二新卒は若さから、現在の能力・スキルよりも、将来性や意欲など、伸びしろを期待されるケースが多いでしょう。
経験やスキルも大切ですが、企業がどのような点を重視して第二新卒を採用しているのかを考慮したアピールの方法を考えましょう。
転職先の社風や特徴をリサーチできていない
企業によって、社風や特徴は様々であるため、これらを考慮しない自己PRや志望動機では、自社の社風に適さないと判断され、採用されることが難しくなります。
企業研究を行い、志望動機や自己PRで自分がいかに企業の社風や特徴に適しているかアピールすることが大切です。
第二新卒で転職を成功させるために必要なこと
転職活動は、希望通りに成功するとは限りません。
では、転職を成功させるためには何が必要なのでしょうか。
転職理由の伝え方を工夫する
第二新卒の需要が高まっていますが、3年前後と短期間で退職しているため、ネガティブなイメージを持たれる場合もあります。
「〇〇が嫌だったから退職した」では、志望企業でも同じことがあれば、この人は辞めてしまうかもしれない、と面接官は判断するでしょう。ネガティブな理由をポジティブな表現に置き換え、意欲のある表現を付け加えることができた場合、面接官の印象はさらに良くなるでしょう。
転職活動を始める時期やタイミングを考える
退職後から転職活動を始めるのではなく、在職中から始めると良いでしょう。
業種や職種、転職活動を行うタイミングによって、短期間で決まることもあれば、1年以上かかる方もいます。
退職してからはじめた転職活動が長引いた場合、生活費等の不安が出てくる可能性もあります。
経済的な不安を持った状態で転職活動を行うと、適切な転職活動を行う事ができなくなるリスクもあります。
このような転職は、入社後に後悔することになるため、注意が必要です。
経済的な不安を持った転職活動を行わないためにも、在職中から転職活動を行うようにしましょう。
転職先で長く続けられる理由を示す
就職・転職のどちらに関しても、短期間で辞めそうな人材を採用する企業はありません。
社員を教育するには費用と時間がかかり、新たに人を採用するにも費用と時間がかかります。
志望企業の業種や職種、企業の社風等を理解した上で、志望先の企業に転職する理由、志望先の企業で働いた場合のビジョンやキャリア形成について説明し、長期間の在職が期待できる人材と判断されるようにしましょう。
転職サイトを活用する
転職サイトを利用した転職活動も有効でしょう。
各転職サイト・転職エージェントごとに特徴や強みがあるため、自分が求めている情報のあるサイトを活用するようにしましょう。
本記事を紹介しているCareer Treeでは、過去に転職を成功された方の実例データを基に転職活動をサポートするという特徴があります。
ご自身に合うサイトやエージェントを活用するようにしましょう。
Career Treeで自分の転職の可能性を確認しよう!
第二新卒者は転職市場において需要が高まっており、大手企業への転職も不可能ではありません。
新卒同様、将来性が期待され、新卒にはない社会人経験というアドバンテージを持った転職活動を行うことが可能です。
しかし、需要が高くても簡単に転職できるわけではありません。
就職先を短期間で退職しているのは事実であり、これを志望企業にポジティブな表現で説明することが必要になります。
ただ、転職は一人で行うため、どうしても不安を感じる場合もあるでしょう。
転職活動に不安を感じているのであれば、Career Treeにご相談ください。
Career Treeは、転職を成功された方々の実例データを基に、ご希望の企業・業種・職種への転職活動に必要なサポート・アドバイスを行っています。
下記の登録ボタンから、メールアドレスとキャリアデータ(大学、企業名、職種など)を登録いただければ、無料でご利用いただけます。
まとめ
第二新卒の転職についてご紹介しました。
企業の需要が高まる第二新卒は、新卒にはない社会人経験という武器があります。
明確なビジョン・キャリア形成に対する考えを持って転職活動を行うことができれば、良い結果に結びつけることができるでしょう。
この記事でご紹介したポイントや注意点を参考に転職活動を行っていただければ幸いです。
さらに成功率を高めたいとお考えであれば、Career Treeにご相談ください。
登録は無料です。