日本オラクルは、アメリカのオラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。
プラットフォームからアプリケーションまでクラウドソリューションを提供できる唯一の企業としての強みを活かし、全世界に42万社を超える顧客を抱え日本国内でも高いシェアを誇っています。
こちらの記事では、日本オラクルにの平均年収や年収の推移、転職難易度など、日本オラクルへ転職する際に必要な情報について、ご紹介します。
日本オラクルの平均年収
日本オラクルの有価証券報告書から平均年収を調べると、2019年度の最新で1,069万円、平均勤続年数は9.2年でした。
令和元年に国税庁が行った民間給与実態統計調査によると、国内労働者の平均年収は436万円。
同調査で日本オラクルの業種である情報通信業の平均年収は599万円とされており、日本オラクルの平均年収は国内平均年収の2.4倍。
業界平均の1.8倍と日本オラクルの年収の高さが分かります。
日本オラクルの給与制度は、年俸制が採用されています。
ベース給とインセンティブ給で構成され、インセンティブ給は年4回支給であり、自身の業績が収入を大きく左右します。
ベース給には、みなし残業として40時間分が含まれています。
日本オラクルの職種・役職・年代別の平均年収
職種・役職・年代別それぞれの日本オラクルの平均年収をOpenWorkやdoda、その他、複数のサイトから調べ、平均年収を算出しています。
職種別の平均年収
職種別の平均年収は以下のようになります。
職種 | 平均年収 | ||||
---|---|---|---|---|---|
営業職 | 950万円 | ||||
技術職 | 770万円 | ||||
事務職 | 830万円 |
営業職の年収が最も高く、平均年収1,069万円の倍以上の収入を得ている方もいるようです。
開発職、事務職に関しても、高収入と言える年収ではありますが、口コミでは営業職のインセンティブ給の割合は40%と言われています。
技術職では20%ほどと言われていることから、3つの職種の中で営業職が最も業績を反映した報酬を得ることができるようです。
役職別の平均年収
次に係長・課長・部長の3つの役職の平均年収をご紹介します。
役職 | 平均年収 | ||||
---|---|---|---|---|---|
係長 | 1,100万円 | ||||
課長 | 1,450万円 | ||||
部長 | 1,720万円 |
日本オラクルは、実力主義であり、業績・結果次第で年齢に関係なく昇進が可能です。
通常、昇進と昇給は連動しますが、日本オラクルでは必ずしも一致しないようです。
定期昇給がないため、昇給するには年俸交渉の際に評価を行う上司と交渉する必要があり、これは役職者だけでなく、一般の社員も昇給するには交渉が必要となります。
年代別の平均年収
年代別の平均年収を以下の表にまとめています。
年代 | 平均年収 | doda調べ | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
20代 | 600~800万円 | 348万円 | ||||||
30代 | 890~960万円 | 444万円 | ||||||
40代 | 1,040~1,130万円 | 510万円 | ||||||
50代 | 1,160~1,190万円 | 613万円 |
転職サイトdodaが調べた年代別平均年収と比べ、全ての年代で2倍以上となっていますが、日本オラクルは業績が重視された給与制度のため、年次に応じて給与が上がっていくことはありません。
業績によっては前年の年収を大きく下回ることもあり、コンスタントに業績を残すことが必要です。
日本オラクルの年収の5年間の推移
2015年から2019年までの5年間の日本オラクルの推移を有価証券報告書から調べました。
年度 | 売上高 | 経常利益 | 平均年収 | 勤続年数 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015年 | 1,702億円 | 502億円 | 1,040万円 | 7.8年 | ||||||||||
2016年 | 1,731億円 | 525億円 | 1,027万円 | 8.3年 | ||||||||||
2017年 | 1,854億円 | 559億円 | 1,031万円 | 9.3年 | ||||||||||
2018年 | 2,023億円 | 622億円 | 1,046万円 | 9.0年 | ||||||||||
2019年 | 2,113億円 | 688億円 | 1,069万円 | 9.2年 |
売上高・経常利益とも過去5年間、前年を上回る好調な業績を残しています。
平均年収は、2016年以降、前年を上回っていますが、売上高・経常利益の伸びと比べると、平均年収は5年前の1,040万円と比べ、29万円と伸び幅が小さくなっています。平均年収自体が1,000万円を超えており、国内平均年収の2.4倍あるため、十分な収入があると考えることができるでしょう。
日本オラクルの社風や働き方について
日本オラクルの社風、働き方にはどのような特徴があるのでしょうか。
ダイバーシティを推進している
日本オラクルは、性別・年齢・国籍・性的指向・宗教など、多様化する人材の積極的な採用と活躍ができる環境を整える、ダイバーシティ施策を進めています。
例として、国内法では認められていない同性婚をしている社員に、法律上の婚姻関係にある社員と同じ福利厚生が適用されるよう制度の改定を行っています。
様々な理由から出社での勤務が難しい場合でも、週1回出社する以外はリモートワークで働ける体制が10年以上前から整えられているなど、多様な働き方ができる施策が進められています。
自主性が必要なケースが多い
日本企業の場合、新卒採用者に教育係の先輩などが仕事を教えることが一般的ですが、日本オラクルでは、自分の仕事は自分で探す自主性が求められます。
研修制度はありますが、研修で学んだスキルを活かすことができる仕事・案件は、自分で判断する必要があります。
仕事である以上、結果を残すことが必要ですが、それ以上に自主性や積極性、判断力が必要となるでしょう。
女性が働きやすい
日本オラクルは、ダイバーシティなどの施策とともに、女性が活躍できる環境作りも進められています。
産休・育休制度を充実させるだけでなく、裁量労働制やリモートワーク制度を活用して、時間や場所にとらわれずに働ける労働環境が整備されています。
同時に女性の管理職登用も積極的に行っており、日本の女性管理職の割合が2020年最新で7.8%と言われている中、日本オラクルの女性管理職の割合は、2020年度12.9%と平均を上回り、働きやすさと評価体制も整えられています。
日本オラクルの福利厚生
日本オラクルの福利厚生を以下の表にまとめています。
休日・休暇制度 | 完全週休二日制、祝日、年末年始、年次有給休暇、傷病休暇、慶弔休暇、育児・介護休暇 | ||||
育児・介護 | 在宅勤務制度、育児・介護時短勤務制度 | ||||
財産形成・共済制度 | 確定拠出型年金制度、財形貯蓄、社員持株会、団体定期保険、団体長期障害所得補償保険 | ||||
各種保険 | 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険 | ||||
その他 | カフェテリアプラン、健康保険組合保養所、クラブ活動補助費 各種人材育成研修 |
資産形成や団体保険、語学研修や職種ごとに必要な研修制度と福利厚生が最低限しかない外資系企業が多い中、日本オラクルの福利厚生は充実していると言えるでしょう。
日本オラクルに転職するために知っておきたいこと
日本オラクルが求める人材と転職難易度、この2つは転職をする上で、大切なことなので、知っておきましょう。
日本オラクルが求める人材
日本オラクルのホームページに掲載されている、就職活動を行う学生に向けた言葉と、雑誌のインタビューでの内容から、日本オラクルがどのような人材を求めているのか要約しました。
“好奇心を満たす探求心”
“自ら考えて行動できる自主性”
“仕事をやり遂げる継続性と責任感”
“目標達成のために必要なチームワーク”
“今の自分に満足せず自らを高め続ける成長・学習意欲”
このような能力・思考を持った人材を、日本オラクルは求めていると考えられます。
日本オラクルの転職難易度
日本オラクルの転職難易度は高いと考えて良いでしょう。
以下に理由について、解説します。
中途採用では即戦力を期待している
日本オラクルに限らず、中途採用者には即戦力を求めるのが一般的です。
“学歴不問・社会人経験1年以上”など条件自体は簡単ですが、日本オラクルは、世界中・国内でも多くの顧客を抱える企業なので、特にエンジニアなどはスキルや経験は専門性が高いものが求められます。
このため、転職をする人材が絞られることが考えられ、転職をする難易度が高くなるでしょう。
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日本オラクルの中途採用の応募条件は、条件だけであれば、難しくありませんが、専門性の高いスキルや経験が必要であり、転職難易度が高い企業です。
求められるスキルの詳細、中途採用でスキルや経験以外で重視されることがないか、
面接での質問など、情報収集を入念に行うことが大切です。
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まとめ
日本オラクルについて、ご紹介させていただきました。
日本オラクルは、大きく自主性と結果が求められます。
人によっては厳しいと感じるかもしれませんが、1,069万円という高い平均年収。
結果を残すことで平均年収以上の報酬が得られるため、スキルや能力に自信がある方には適した企業と言えるでしょう。
しかし、転職難易度は高く、転職は簡単ではありません。
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