博報堂の年収はいくら?社風や労働環境・転職方法について解説!

広告代理店へ転職をお考えの方で、博報堂を知らない方はいないでしょう。
博報堂は1895年創業と1世紀以上の歴史があり売上高は2020年3月現在で1兆4,662億円と広告業界の大手として活躍する企業です。

また、博報堂は「クリエイティブの博報堂」との異名を持つほど、有名なクリエイターを排出していることでも有名です。

こちらの記事では博報堂の年収、労働環境など転職を検討されている方に参考となる情報をご紹介していきます。

博報堂の平均年収

有価証券報告書によると、博報堂の平均年収は約1,078万円。平均勤続年数は15.6年です。

国税庁の民間給与実態調査によると日本人の平均年収は約441万円。平均勤続年数は12.2年とされており、博報堂の平均年収は日本人の平均年収の2.4倍もの高収入と平均勤続年数も長いことが分かります。

博報堂は年俸制の給与制度を採用しており学歴で初任給が変わることはありません。
年俸制と言っても一定の年齢までは年功序列式に給与が上がっていきます。

また、広告業界の平均年収は約577万円。
広告業界の平均勤続年数は企業規模によって、変動が大きく中には平均勤続年数が3年を満たない企業もあります。

広告業界の平均と比べても博報堂の平均年収は約1.9倍。15.6年という平均勤続年数も労働環境が厳しいとされる広告業界でも長く働きやすい環境が整っている企業と言えるのかもしれません。

博報堂の職種・役職・年代別の平均年収

職種・役職・年代別に分けた平均年収は、どのようになるでしょうか。

口コミや複数のサイトの情報を基に平均値を算出いたしました。
参考としてお考え下さい。

職種別の平均年収

博報堂の職種を表の3つに分けて、それぞれの平均年収を算出しました。

職種 平均年収
営業職 約830万円
企画職 約860万円
制作職 約800万円

制作職の年収が3つの職種の中で最も低いですが、それでも800万円近く年収があることから収入としては十分と言えるでしょう。

役職別の平均年収

では、役職者の平均年収はどのようになっているでしょうか。

役職 平均年収
係長 約1,200万円
課長 約1,600万円
部長 約2,000万円

業界2位の大手企業だけあり役職者の年収は係長職で1,000万円台に達しています。

課長職で国内平均年収の3倍、部長職では2,000万円台と国内平均の4倍もの高収入になります。
役職に伴って責任も重くなりますが、それに見合った報酬が約束されています。

年代別の平均年収

では、年代ごとに平均年収がどのように推移していくのか表にまとめました。

年代 平均年収
20代 約770万円
30代 約1,050万円
40代 約1,200万円
50代 約1,300万円

博報堂は年俸制の給与制を設けています。
年俸制と言っても先に紹介したように一定の年齢まで年功序列で給与が上がっていき、徐々に成果報酬の割合が高くなっていきます。

20~30代の若い世代の給与の伸びが大きく、上記の表で30代の平均年収が1,000万円台になっているように成果を上げることで30代前半でも1,000万円台に到達することも夢ではないようです。

博報堂と競合他社の年収比較

博報堂と同じ広告業界でライバルとされる競合他社。電通・ADKと年収を比較してみました。

企業名 設立年度 売上高 平均年収
博報堂 1895年 1兆4,662億円 約1,078万円
電通 1901年 5兆1,468億円 約1,168万円
ADK 1956年 3,526億円 約756万円

博報堂のライバルとなる競合他社2社の設立年度・売上高・平均年収を表にまとめました。

売上高では電通が群を抜いていますが博報堂も1兆円を超えており広告業界はこの2社の2強状態と言えます。

上記の表で平均年収では広告業界トップの電通が3社の中で最も年収が高いことが分かります。

売上高と平均年収は業界1位の電通が博報堂を上回っていますが、博報堂の平均年収も電通同様1,000万円を超えています。

最初にご説明したように博報堂は「クリエイティブの博報堂」と言われ、就職・転職先として人気のある企業です。

博報堂を目指す方は博報堂の仕事の仕方・内容を重視し、就職・転職先として選んでいる方が多く、電通に平均年収で遅れをとっていますが博報堂の平均年収も1,000万円を超えていることから収入面での不満はあまりないと思われます。

 

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博報堂の福利厚生制度やボーナス・残業代について

博報堂の福利厚生制度・ボーナスと残業代について調べました。

福利厚生制度

福利厚生制度 内容
休日 週休二日制・バースデー休暇・アニバーサリー休暇
育児・介護 託児施設完備・ベビーシッター代補助・介護休業
財産形成・共済制度 財形貯蓄・企業年金
施設利用 保養所・社内診療所
各種保険 健康保険・厚生年金保険・介護保険・雇用保険・労災保険
諸手当 交通費
その他 食堂・マッサージ施設

広告業界という業種から土日出勤もあるようですが、その分、代休が取れるようになっています。

博報堂は女性社員が多いこともあり託児施設やベビーシッター代の補助など育児に関するサポートが用意されています。
手当に関しては住宅に関する家賃補助や社宅などが無いため、その点を不満に思う社員の方はいるようです。

社内診療所がある他、定期的にストレスチェック受診が義務付けられるなど社員の健康面を気遣った体制が整っています。

食堂も有名店と提携して社員のモチベーションアップやリラックスした状態で同僚らと話すことができる情報交換の場にもなっていて、社員の方々から好評を得ています。

ボーナスについて

博報堂のボーナスは年1回、6月に支給されます。
博報堂は半期ごとに業績を評価されます。評価はS・A・Bの3つに分けられ、評価に応じた額が支給されます。

口コミではボーナス額は1~4か月分と評価によって幅があるようですが、仮に1ヵ月分でも、基本給が高いため金額としては満足できるようです。

残業代について

口コミによると博報堂は、勤続3~4年目あたりから裁量労働制へ移行し残業代の支給が無くなります。

残業代はみなし残業として給与に含まれ残業代が支給されていた時と比べ、年収は一時的に下がりますが、その後の昇給によって2~3年で残業代が支給されていた頃と同程度の年収に戻ります。

その後も年次や昇進などで昇給していくため年収の低下は一時的なものとなるようです。

博報堂の社風や労働環境は?

博報堂の社風・労働環境はどのようになっているでしょうか。

比較的穏やかな社風

広告業界はクライアントの接待などで飲み会が多いと言われており同業他社の電通は接待以外に社内の飲み会が多く体育会系のような雰囲気があると言われています。

博報堂も接待などで飲み会はありますが社内の飲み会は参加自由で強制されるようなことは無く上司を役職で呼ぶのではなく、“さん付け”で呼ぶなど上下関係を感じさせにくい穏やかな社風のようです。

仕事量が多い

広告業界は激務というイメージがあるかもしれませんが、そのイメージはほぼ正しいと言えるかもしれません。

博報堂ではノルマは、そこまで厳しくないようですが業界第2位の企業である以上、仕事量は多く、携わるプロジェクトによって連日の残業も珍しくありません。

イベントの多い繁忙期ともなれば、さらに仕事量は増すようですが広告業界は博報堂に限らず、これに近い労働環境のため、博報堂が特に労働環境が悪いという訳ではありません。

残業に対する意識が変化している

働き方改革や世間の残業に対する意識の変化もあり、博報堂でも残業は徐々に減りつつあるようです。
クライアント側の企業も残業が減っているため、今までのように深夜まで連絡を取り合って仕事をするようなことは減っています。

以前は、上司が帰るまで帰れない。何事も仕事優先といった風潮でしたが、現在は残業時間の規制や作業の効率化を図るためのシステムの導入など、残業せずに効率よく働くことが評価されるように変わってきています。

博報堂に転職するには?

博報堂への転職難易度はどの程度なのでしょうか。

転職難易度は高い

博報堂は、就職・転職先として非常に人気がある企業です。
当然、ライバルも多くなり博報堂も高い能力を持った人材を求めるため、転職は簡単ではありません。

中途採用で募集している職種は多数ありますが応募資格として4年制大学卒業者であることとされています。
博報堂に勤める方の出身校は早稲田・慶応・東大など有名大学出身者が多くを占めるようですが学閥のようなものはなく、中途採用者の採用基準は実務経験が重視されるため、出身校で合否が左右されることはないと考えてよいでしょう。

また、営業職の場合は英語や中国語に堪能であることが必須です。
海外での勤務経験があるか国内勤務でも海外勤務に準ずるような経験者が歓迎されていることから、こういった経験者は転職の際に有利となるでしょう。

博報堂が求める人材像

転職を成功さるためにも博報堂が求める人材像を理解する必要があります。

博報堂は人材育成に「粒ぞろいより粒違い」
リクルーターへのメッセージに「ほかの誰とも違う あなたの想いが、アイデアが、挑戦が、ほしい」
企業哲学として「生活者発想」「パートナー主義」を唱えています。

これらは、

■ 人と異なる個性を持ち、他者の個性も尊重できる
■ 独自のアイデアで挑戦し続ける気持ち
■ 広告を見る側の生活者が共感できる感性
■ クライアントにとってベストな提案ができる発想力

このように置き換えられます。
博報堂はこのような考えを持てる人材を求めていると言えるでしょう。

Career Treeで自分の転職可能性を確認しよう!

ご紹介したように博報堂は業界第2位、売上高が1兆円を超える大企業です。

事業規模だけでなく博報堂の社風やクリエイティブな考えを重視するところから広告業界の中で人気の就職・転職先のため、転職を成功させるには入念な準備が必要です。
その準備の1つが情報収集です。

情報収集していくと博報堂への転職を成功された方の実体験などを見ることができますが、こういった情報は多すぎると、どれを参考にすべきか判断に迷います。
さらに、これらの情報は常に最新でなければ意味が無くなります。

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まとめ

こちらの記事では博報堂の年収・福利厚生・社風など様々な情報をご紹介しました。

広告業界は激務で博報堂もその例に洩れません。

働き方改革を進めているようですが、労働時間など労働環境は厳しいものがあります。
そのような労働環境でも、博報堂は広告業界を目指す方にとって人気企業で内定を得るのは簡単ではありません。

確実に内定を得るためには情報収集を余念なく行うことが必要です。
情報収集を進めていくためにCareer Treeに登録してみませんか。

企業によっては転職時の選考内容など非公開にされている場合もあり、個人で情報を得るには限界があります。
そういった情報も過去に転職を成功された実例としてCareer Treeで確認できる可能性があります。

それ以外にも博報堂の同業他社との比較なども可能です。
ご自身のこれからのために多くの情報を知ることは重要です。

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