面接は、履歴書や職務経歴書に記載された内容を本人に確認するだけではなく、実際に応募者と面会することで、立ち居振る舞いや言動などが社会人としての一般常識・マナーが備わっているかも確認されます。
組織の一員として他の社員の方々と一緒に働く以上、一般常識やマナーがない人物と判断された場合、採用見送りという可能性もあるため、立ち居振る舞いや言動には注意を払って、面接に挑まなければなりません。
この記事では、面接で守るべき基本ルールやマナーについてご紹介します。
転職面接の流れ
面接の流れと注意点について、ご紹介します。
受付
約束の時間の5分から10分前には到着するようにし、受付をする前に携帯電話の電源は切っておき、絶対に遅刻はしないようにしましょう。
冬などコート等を着ている場合は、建物に入る前に脱ぎます。
受付で、
「本日〇時に□□様と面接のお約束をしております〇〇と申します。」
用件とともに、担当者名と自身の名前を伝え、担当者を待つ間はスマホをいじるようなことはせず、静かに待ちましょう。
電車の遅延など、やむを得ない理由によって面接時間に遅れる際は、必ず担当者の方に電話で遅刻する旨を連絡し、到着可能時間も伝えるようにしましょう。
入室
ノックは3回します。
「どうぞ」いう返事を確認してから「失礼します」と断りを入れ、入室します。
ドアを閉める際は、後ろ手にドアを閉めず、ドアの方に向き直して閉めます。
「〇〇と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします」
挨拶は、はっきりとした口調で行い、面接官に指示された後に着席します。
この際、カバンはイスの横の床に置き、コートがあればカバンの上に畳んで置きます。
誰もいない部屋に通された際は、案内をしてくれた方に「ありがとうございます」とお礼を伝えましょう。
面接官が入室してきた際は、立ち上がり、挨拶をしましょう。
面接
質問への回答は、ハキハキした口調で簡潔に答えることが大切です。
面接時間は限られているため、要点が見えない回答や長い回答は好まれません。
面接官の言葉を遮るような話し方もよくありません。
面接官の話を聞く際は相手の目、もしくは眉間を見るようにし、話を聞いていることを面接官に感じさせることも大切です。
面接官は、質問に対する回答以外に立ち居振る舞いや身だしなみ、言葉遣いなども確認されることも忘れないようにしましょう。
退室
面接終了後は、「ありがとうございました」と一礼し、退室前に「失礼いたします」と再度、一礼して退室します。
退室で終わりではありません。
建物内・敷地内では最後まで気を抜かないように気を付けましょう。
転職面接時におすすめの服装は?
次に、面接時の服装についてご紹介します。
面接の服装は基本的にスーツですが、好まれるものはどのようなものでしょうか。
男性の服装
服装で気を付けるべき点は清潔感です。
これは面接に限ったことではなく、ビジネスシーンで共通することです。
スーツが一般的ですが、サイズ感が合っていないものやシワがあるものは清潔感がない印象を与えるため、気を付けましょう。
シャツは第一ボタンまで留めていないと、だらしない印象を与えてしまう場合もあるため、注意しましょう。
靴とのバランスも大事です。
色味やデザインなどバランスにも気を付けましょう。
スーツ
スーツの色は黒やネイビー、グレーにしましょう。濃い色は落ち着いた印象を与えます。
2つボタンか3つボタンのテーラードスーツがおすすめです。
リクルートスーツも濃い色味ですが、新卒の方が着るものであるため、避けた方が良いでしょう。
ネクタイ
スーツに合わせたシンプルなデザイン、ストライプや小紋などが無難です。
スーツより少し明るめの色味のものを選ぶと良いでしょう。
女性の服装
男性同様、女性の服装も清潔感が大切です。
服装は、スーツが基本でテーラードスーツにパンツ、スカートどちらでも問題ありません。
ジャケット
薄い色合いのものでも問題ありませんが、男性同様、黒やネイビー、グレーといった色のものが無難です。
リクルートスーツは男性と同じですが、新卒の方が着るものであるため、避けましょう。
ボトムス
パンツとスカート、どちらでも問題ありませんが、体の線が出やすいものは面接では好まれないので避けましょう。
スカートは、膝丈ほどがベストです。
転職面接前の髪型や髪色は?
髪型や髪色も面接官の印象を左右するため、注意が必要です。
どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
男性の髪型
男性の髪型で気を付けるべき点は以下のようになります。
髪色はできるだけ黒が良い
髪色は、黒が無難です。
業種によっては、黒以外の髪色でも問題ない場合もあるのですが、ビジネスシーンでは、髪色は暗い方が良いという認識を持たれている企業が多いでしょう。
このような点を考慮すると、黒髪であれば、少なくとも見た目でマイナス評価を受けることはないため、髪色は黒にすると良いでしょう。
前髪が目にかからないようにする
前髪が目にかかっていると、清潔感の無さや暗い印象を与えやすくなります。
面接中に目にかかる前髪を何度も手で直すのは、面接官に良い印象を与えません。
スタイリング剤で横に流せるようセットするか、事前に散髪するようにしましょう。
坊主は注意する必要がある
坊主は髪型としては問題ありません。
ただ、坊主は高圧的な印象を相手に与える可能性があります。
短髪自体は問題ないため、短すぎない髪型が大切です。
女性の髪型
女性の髪形の注意点は以下の通りです。
髪色は暗い方が良い
男性同様、女性の髪色も黒、もしくは暗めの茶色がベターです。
暗めの色であればカラーをしていても問題ないのですが、髪の途中から色味が変わっている状態だと、だらしなさや清潔感が無い印象を相手に与える可能性があります。
カラーをしているのであれば髪全体の色味を統一しましょう。
前髪は横に流すか上げる
前髪が目にかかっていると、こちらも男性同様、暗い、清潔感がない印象を与えます。
ピンで前髪を上げるかスタイリング剤で横に流しましょう。
耳を出した方が良い
耳を出す髪型は、相手に明るい印象を与えます。
おでこも出ていると、耳を出すのと同様に明るい印象を与えるので効果的です。
面接を受ける企業情報を確認する
企業のホームページを見ると、在籍されている社員の方の画像が掲載されていることがあるため、その方々の髪型や髪色を参考にするのも有効な方法です。
転職面接におけるマナー
面接後、担当者へお礼のメールを送る、もしくは辞退を伝える場合もマナーに沿って行うことが大切です。
辞退をする時はすぐに連絡する
面接を受けた後、待遇や給与など何かしらの理由によって、辞退する場合もあるでしょう。
この場合は、担当者へ辞退する旨を連絡する必要があります。
面接の場を設けてくれた企業へ辞退の連絡をするのは気が引けますが、遅れれば遅れるほど連絡がしづらくなり、企業も辞退者が出た場合の採用スケジュールの見直しをしなければならないため、迷惑をかけることになります。
辞退の連絡は早めに行うことが大切です。
ただし早めに連絡するにしても、相手側にも都合があります。
他の応募者の面接が行われている時間や、就業時間外に連絡しないなど時間帯について配慮しましょう。
面接後にお礼メールをする
担当者にお礼のメールを送るべきか悩むかと思いますが、ビジネスマナーとしてお礼のメールは送りましょう。
お礼のメールを送る場合、当日中に送ると印象に残りやすいでしょう。
ネット上に文面の例があるため、参考にするのは問題ありませんが、ネットにある文面をそのまま送るのは、逆に相手に悪い印象を与える可能性もあります。
例を参考にすること自体は問題ありませんが、面接の際に交わした話などを入れるなど、文面を工夫し、担当者の印象に残るように心がけましょう。
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面接は、自身を企業へアピールする重要なシーンです。
経歴やスキルが申し分なくても、服装や髪型といった見た目や立ち居振る舞いが、社会人としての常識に欠けていると判断された場合、結果に大きな影響を与えます。
面接で自身の魅力を十分に企業に伝えるためにも、転職エージェントのサポートを活用してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
転職時の面接対策について、ご紹介いたしました。
面接は、自分自身をアピールすることができる大切な場です。
ただ、時間に制限もあるため、十分なアピールができない可能性があります。
確実にアピールするためには、面接の知識を身につけることはもちろん、転職を希望する業界や企業に適した面接対策を入念に行うことが重要です。
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