転職活動を行う際、転職回数が多いと企業側にマイナスイメージを持たれるという不安をもつ方もいるのではないでしょうか。
転職するのは悪いことではありませんが、企業の採用担当者は転職の回数について、どのように考えているのでしょうか。
この記事では、転職の回数が多いことによる影響や、年代ごとの平均の転職回数について、ご紹介します。
転職回数の数え方は?アルバイトは含まれる?
転職回数は、どこからどこまでを数えるのが正しいのか、わからないこともあるのではないでしょうか。
ここでは、正しい転職回数の数え方をご紹介します。
アルバイトは含まれない
アルバイトは、転職回数に含みません。
アルバイトでも収入を得ることは正社員と変わりませんが、企業側は、アルバイトを転職回数に含まないのが一般的です。
転職活動において、アルバイトで経験した業務が有利になるのであれば、職歴に記載して問題ありませんが、転職回数としてカウントしないように注意しましょう。
初めに在籍していた会社は含まない
初めて在籍した会社は、転職回数を数える際にカウントしません。
これは、初めての会社は就職であって、転職ではないためです。
学生から社会人になり、3回在籍した会社が変わった場合であれば、転職回数は2回。
在籍した会社数から、1を引いた数が転職回数となります。
勘違いしやすいのが派遣社員として働いている場合です。
派遣期間が終了し、次の派遣先の企業で働いたとしても、登録している派遣会社が変わっていないのであれば転職にはなりません。
転職とは、在籍する会社が変わることを指すため、注意しましょう。
現在転職活動を行っている会社も含まない
転職活動中を行っている会社も、転職回数に含みません。
例として、現在、勤めている会社が2社目に在籍する会社で、3社目となる転職先を探している場合、転職回数は1回になります。
この場合、3社目を探している状態であって在籍が確定しているわけではありません。
転職活動の回数ではなく社員として在籍した回数が転職回数になることを忘れないようにしましょう。
転職回数の平均は?
転職すること自体は珍しいことではありませんが、平均的には、どのくらいなのでしょうか。
年代によって異なる
転職回数には、個人差がありますが、社会人経験が長くなるにつれ、変化があるのでしょうか。
転職サイトが調査したデータをご紹介します。
20代
20代では転職経験がない方が76%。次に多いのが転職回数1回の16%と、なっています。
20代のうちは経験・スキルが乏しいため、転職に対しネガティブになることもあるでしょう。
また、満足できる就職ができている方もいるなど、20代のうちに転職をされる方は少数派であるようです。
【関連記事】20代が転職をする際のポイント!うまくいかない人の特徴とは?
30代
20代と異なり、30代では転職経験がない方の割合が47%と一気に減少し、転職回数1回が24%、2回が16%、3回が8%と転職未経験者を上回っています。
30代は、一定の経験・スキルがあることから転職に対し積極的になる方が増える傾向があります。
企業側も30代の人材を即戦力として期待していることが多く、需要と供給が合う年代とも言えるでしょう。
40代
40代では、転職の経験がない方の割合は38%であり、最も多いのは1回の20%です。
また、4~5回、転職されている方も12%ほどいらっしゃいます。
40代は、キャリアが重視された管理職や役員クラスなど、これまでの年代とは性質が異なるハイクラスな転職が多いという特徴があります。
このような転職をされる場合、転職回数はそこまで大きな影響を及ぼさないでしょう。
参考:リクナビNEXT
転職の回数が多すぎると不利になる?
転職回数が多いと転職活動で不利になると、お考えの方もいるのではないでしょうか。
では、実際に転職回数が多すぎると、どのような影響があるのでしょうか。
10回以上は不利になることが多い
リクナビNEXTが企業の採用担当者に行ったアンケートによると、過去に採用した転職者の中で最も転職回数が多かったのが3回の28%、4回・5回が同数の22%で3~5回の転職経験者が全体の72%になっています。
10回以上、転職されている方の採用実績は6%と転職が不可能ではありませんが、成功率は低下します。
年代が高ければ、転職回数が多くても、納得できる理由を説明できれば転職回数は問題としない企業もあるでしょう。
しかし、10回以上となるとほとんどの企業で書類選考の時点で落選する可能性は高くなり、転職回数が多すぎると採用で不利になることは考えられます。
企業や業界によって異なる
上記は、採用実績がある方の転職回数です。
転職回数が気になるのは何回目ですか?との質問に最も多かったのが3回の40%。
これに次いで、回数は気にならないが15%でした。
気にならないと回答されたのは、商社やサービス業が多いです。
理由としては、転職回数が少ない人材が優秀とは限らず、転職回数ではなく、能力を重視した採用を行うため、回数は問題としないようです。
また、将来像などビジョンが明確であれば、能力・スキル・転職回数いずれも関係なく、採用を行っている企業もあるため、企業や業種によって、転職回数に対する考えは様々なようです。
転職回数が多い人が成功するポイント
転職回数を気にしない企業もありますが、企業によって、転職回数が多いと選考から外されてしまう可能性が高くなるでしょう。
では、転職回数の多い方が、転職を成功させるためには、どのようなことが必要なのでしょうか。
スキルや実績をアピールする
転職回数が多い方は、様々な企業で経験を積まれているケースが多いため、実績やスキルをアピールしましょう。
転職回数が多いと、1つの企業での経験期間は短くなりますが、複数の企業で様々な経験を積んでいることになります。
企業が中途採用者に求めているのは、例外もありますが、基本的に即戦力となる人材です。
転職回数が多くても、その企業が求める実績やスキルを有しているのであれば、担当者は興味をもつでしょう。
転職を希望する企業がどのような人材を求めているのか理解するため、募集要項の確認だけではなく、企業研究・業界研究を行うことも大切です。
転職理由を一貫させる
中途採用の面接では、ほとんどの場合、転職理由を質問されます。
転職理由に一貫性がないと、すぐに辞めてしまう人物と判断され、採用される可能性が低くなるでしょう。
経験した業種・職種がバラバラであっても、目的やビジョンに一貫しているものがあれば、伝えることが大切です。
抽象的な理由は、面接官に効果的なアピールにならないでしょう。
具体的にどのような理由で転職を決意したのかを、面接官に伝えられるように工夫しましょう。
【関連記事】 転職理由の書き方や伝え方のポイント!理由は本音で書いた方が良い?
転職回数が多い人の転職実例を確認する
転職回数が多い場合、正しく転職理由を伝えることができなかったり、アピールができなかったりすると、採用される可能性が低くなります。
このため、事前に入念な対策が必要です。
その上で効果的なのが、転職回数が多い中で転職に成功されている方の実例を確認することです。
転職の実例を確認し、ご自身の転職理由に活かすことができるものがあれば、参考にしてみると良いでしょう。
Career Treeで自分の転職の可能性を確認しよう!
転職回数が多いと、転職に失敗しやすくなるという不安を持たれる方は少なくないでしょう。
不安を抱えたままで、転職活動を行うのではなく、事前にしっかりとした準備を行い、自信をもって転職活動に臨むことが大切です。
転職回数の多さに不安を感じずに転職活動に集中したいという方は、Career Treeのサービスを活用することが有効です。
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ご自身の転職回数と同じ方が、どのようなアピールの仕方を行い、転職に成功されているのか確認することが大切です。
これにより、ご自身の転職活動に自信を持って挑むことができるでしょう。
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まとめ
転職回数は多くなるほど、不利になることもありますが、転職回数をごまかすのは経歴詐称になるため、避ける必要があります。
各業界や企業によって、転職回数に対しての考え方は異なるため、必ずしも転職回数が多いと、転職に不利になるとは限りません。
転職回数が多い場合でも、面接官へのアピールの仕方次第で、転職を有利に進めることも可能です。
このため、企業研究・業界研究を行い、転職を検討している企業のニーズを確認した上で、事前の準備を行いましょう。
転職における準備として、自分と同じようなキャリアのある方の転職の実例を確認しておくことが、大切です。
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