ジャフコの年収は?仕事は激務?社風やボーナス・残業・転職について解説!

ジャフコは1973年に設立された日本で最古の民間ベンチャーキャピタルです。

創業から野村ホールディングスと資本関係を結んでいましたが2017年、野村が保有するジャフコ株を全てジャフコへ売却し資本関係を解消。現在は独立しています。

ジャフコはこれまで、ファンドでの運用額累計1兆円超え、投資先企業は1000社以上と、歴史だけでなく実績も十分ある企業です。

現在はアメリカ・中国・香港・台湾・シンガポールに拠点を持ち、事業規模を拡大しています。

この記事では、ジャフコの平均年収や福利厚生などをご紹介していきます。

ジャフコの平均年収

有価証券報告書からジャフコの平均年収を調べると約1,040万円。平均勤続年数は17.4年でした。

1,040万円という平均年収を国税庁調べの令和元年民間給与実態統計調査の国内労働者平均年収436万円と比べると、ジャフコの平均年収1,040万円は国内平均年収の2.4倍もの高収入になります。

次にジャフコと同じ業種の金融に絞って、平均年収を調べました。

転職サイトdoda調べによる金融業界の平均年収は国内平均年収と同じ436万円でした。

業種からさらに職種をジャフコと同じ投信/投資顧問に絞って平均年収を調べると648万円とされており、投信/投資顧問の平均年収と比べても1.6倍とジャフコの平均年収がいかに高いかを改めて確認することができます。

平均年収が1,000万円台ですので昇進することで、それ以上の報酬が期待できます。

また、ジャフコは実績に応じて昇給していくインセンティブ給を採用しているため、挑戦意欲が強い方には最適な会社でしょう。

給与制度については後ほど詳細をご紹介いたします。

ジャフコの年収の推移と役職・年代別の平均年収

ジャフコの過去5年間の平均年収の推移と役職・年代ごとの平均年収をOpenWork、doda、その他、複数のサイトを調べ、算出しました。
参考としてお考え下さい。

過去5年間の平均年収推移

ジャフコの過去5年の年収の推移を調べました。

年度 平均年収
2019年 1,040万円
2018年 1,160万円
2017年 1,250万円
2016年 1,110万円
2015年 1,210万円
全平均 1,150万円

直近5年間の平均年収を調べましたが、1,000万円を下回った年はありませんでした。

前年度と100万円近く増減する年もありますが5年間の平均は1,150万円と、1,000万円以上の安定した高報酬が維持されています。

役職別の平均年収

役職ごとの平均年収。
係長・課長・部長の各役職の平均年収を算出しました。

役職 平均年収
係長 1,180万円
課長 1,590万円
部長 1,860万円

役職ごとの平均年収はこのようになりました。

係長から課長に昇進すると400万円近く昇給し年収1,500万円台に到達するようです。

管理職者は残業代の支給対象外になるため、管理職に昇進すると年収が下がる企業もありますが、平均年収を見る限りジャフコはそのようなことにはならないようです。

年代別の平均年収

年代ごとの平均年収を算出しました。

年代 平均年収
20代 約750万円
30代 約960万円
40代 約1,180万円
50代 約1,370万円

年代別の平均年収は上記の表のようになりました。

30代の平均年収が1,000万円台に近くなっています。

こちらは平均ですので、役職や実績によって30代でも年収が1,000万円台に到達している方がいることが推察できます。

ジャフコの学歴別の初任給

ジャフコの学歴別初任給をまとめました。

学歴 ジャフコ 平均
院卒 240,000円 238,900円
大卒 210,000円 210,200円

表の最右端の平均とは、厚労省が令和元年に調査した学歴別初任給の平均額です。
平均年収が1,040万円と、国内平均年収の2倍以上あるジャフコですが、初任給は平均額とほぼ同じでした。

初任給が平均額とあまり変わらないものの、dodaの調査で20代の平均年収が348万円であるのに対して、ご紹介したようにジャフコの20代平均年収は約750万円と2倍に達しています。

これは、ジャフコの昇給額、または昇給率が多くの企業と比べて高いことを意味しているでしょう。
ご紹介したようにジャフコは、実績に応じた昇給が行われるインセンティブ給を採用しています。
20代の内から平均年収に大きな差があるのは、ジャフコが年齢に関係なく、実績を残すことで、それに見合った報酬を得ることができる企業だということを示しているでしょう。

上記の表は、基本給のみで別途、諸手当などが支給されます。

ジャフコの競合との年収比較

ジャフコの競合他社にグロービス・キャピタル・パートナーズ、ニッセイ・キャピタル株式会社が挙げられますが、この2社とジャフコを比較してみました。

企業名 設立年度 平均年収
ジャフコ 1973年 約1,040万円
グロービス・キャピタル・パートナーズ 1996年 約740万円
ニッセイ・キャピタル株式会社 1991年 約500万円

平均年収はジャフコが最も高く、ニッセイ・キャピタル株式会社とは2倍の差があります。

2017年度上半期のベンチャーキャピタルの投資金額を見ると、ジャフコは2位につけており、ニッセイ・キャピタル株式会社は5位。

グロービス・キャピタル・パートナーズは9位に位置しています。

3社とも、それぞれの強みを活かした投資によって実績を積み重ねており、今後も投資規模と共に事業を拡大していくことが予想されます。

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ジャフコは上場企業の平均年収より高い?

ジャフコの平均年収1,040万円は国内平均年収436万円を大きく超えていますが。上場企業に限定して比較した場合はどうなるのでしょうか。

2019年に公開された有価証券報告書から、3,600を超える上場企業各社の平均年収を計算すると約620万円でした。
この上場企業平均年収620万円に対し、ジャフコの平均年収1,040万円は1.7倍になります。

同じく上場企業の生涯賃金平均額を計算したところ、2億3,000万円前後になるのに対し、ジャフコの生涯賃金は約3億7,000万円と、1.6倍になり、ジャフコの平均年収、生涯賃金ともに上場企業の平均を大きく上回っていることを示しています。

続いて、ジャフコと同じ業界の証券・商品先物取引業の上場企業40社の平均年収を計算したところ、約790万円でした。
ジャフコの平均年収1,040万円は、業界平均年収790万円の1.3倍になり、平均年収の順位は野村ホールディングス、マーキュリアインスベストメントに次ぎ、業界第3位になります。

上場企業全体だけでなく、上場している同業他社の平均と比べてもジャフコの平均収入の高さが証明されています。

ジャフコの主な投資案件

ジャフコは国内外合わせて1000社以上のIPO実績を有しています。
主な投資先は、直近で時価総額2,500億円を超える超大型上場をしたダイレクトリクルーティングサービスのビズリーチを運営するVISIONAL。
MFクラウド会計・確定申告・請求書・給与といったバックオフィス向けMFクラウド事業などを展開するマネーフォワード。
YouTuberを中心としたクリエイターのマネジメント業務などを行うUUUM。
TKPブランドで貸会議室事業を行うティーケーピーなどがあります。

ジャフコの投資先として割合が高い業種は、ITサービスで45%。
次に高いのがサービス業の15%と言われています。

ジャフコの昇給制度・ボーナス・残業代

転職を検討する際、年収も重要ですが昇給制度やボーナス。

残業代の制度がどのようになっているのかも確認する必要があります。

ジャフコはどうでしょうか。

昇給制度について

昇給は年に1回

ジャフコは年功序列方式ではなく、前年の実績が評価されて昇給するインセンティブ給を採用しています。

携わったプロジェクトで高い実績が認められた場合、それに応じて給与も上がり、場合によっては100万円単位で年収が上がる場合もあります。

配属部署によって携われるプロジェクトの規模が異なるため、大幅な昇給が可能かどうかは配属される部署で変わってくるようです。

ボーナスについて

ボーナスは年に1回、4月に支給されます。

ボーナスは会社の業績に連動し支給額が変動しますが、給与と比べると変動する幅は大きくないようです。

残業代

平均残業時間は35.0時間

投資部門は残業代を同じ35.0時間分を固定支給とされているため、その分の残業代は確実に支給されるようです。

残業代についての口コミはまちまちで、全額支給または40時間まで支給されるなど部署やプロジェクトによって、残業代の支給条件にはばらつきがあるようです。

ジャフコの福利厚生制度と休暇

転職を検討する企業の福利厚生、休暇等を調べるのも重要です。
ジャフコでは下記の表のようになります。

福利厚生制度 内容
休暇 完全週休2日制(土日)、祝日、夏季・年末年始休暇、有給休暇、リフレッシュ休暇
育児・介護 持株制度、財形貯蓄制度、確定拠出年金制度、住宅融資制度
財産形成・共済制度 持株制度、財形貯蓄制度、確定拠出年金制度、住宅融資制度
施設利用 保養所(国内・ハワイ)、スポーツ施設等
諸手当 交通費、時間外手当、福利厚生手当
各種保険 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険
その他 社宅

ジャフコは野村グループと同等の福利厚生が利用できるため上記のように充実しています。

住宅に関する手当は特に充実しており、若い社員は借り上げ社宅で自己負担がほぼ無く、賃貸の場合は住宅手当として8万円程度、支給されるため経済的に余裕を持つことができるようです。

ジャフコは激務?社風や特徴について

給与やボーナス、福利厚生面はご紹介しましたが実際の労働環境はどのようになっているでしょうか。

年功序列の社風

給与制度は実績を重視するインセンティブ給を採用していますが、社風については年功序列の色が強いようです。

ジャフコの平均勤続年数は17.4年と長いため古参の社員の方が多く、社員数はグループ含め150名ほど。

新卒採用者数は2017年から2020年までの実績を確認すると合計で8人しか採用しておらず、社員の人口ピラミッドは年長者が多いと考えられます。

実績と経験がものを言う業種でもあり、必然的に上司や年長者の発言権が強くなるため、年功序列の風土があるようです。

仕事量は多い

仕事量は非常に多いようです。
投資や営業先の新規開拓のノルマがあるため、ノルマ達成とインセンティブ給で自身の給与を上げるためにも多くの仕事をこなす必要があります。

業務上、様々な企業・業種の経営者の方と話す機会が多いため、それらの分野の知識を身につけなければ仕事を進めることができません。

ノルマ達成だけでなく、様々な知識を身につけるのは大変と思われるかもしれませんが、多くの口コミを見ると知識を得ることで自身の成長を実感できるため働きがい・やりがいを感じると言われています。

仕事量の多さについての不満は見受けられますが、仕事内容自体への不満は少ないため、キャリアアップを目指す方にとって得難い経験を得られる仕事でしょう。

従業員が少ない

公式サイトを確認すると、2020年6月現在のジャフコの従業員数は連結で131人。単体では105人となっています。
2019年のデータで上場企業の従業員数の平均は1,035人となっており、ジャフコ単体では上場企業の平均従業員数の10.1%しか従業員がいないことになります。

ジャフコと同じ証券業界の2019年の平均従業員数を確認すると、こちらは195人となっており、業界平均と比べてもジャフコの従業員数の少なさが分かります。
証券業界の平均従業員数は、ジャフコと比べると多いものの、上場企業全体の平均従業員数と比べると、こちらも18.8%と証券業界全体として従業員数が多くありません。

ジャフコは従業員数こそ上場企業平均の10%ほどですが、従業員一人あたりの売上を見ると上場企業の平均は1.1億円。
対して、ジャフコは2.3億円と上場企業の平均額の2倍となっています。

さらに、経常利益の一人当たりの平均額では、上場企業の平均額が788万円であるのに対し、ジャフコの一人当たりの平均額は1.2億円、上場企業の平均額の15倍もの非常に高い数字を残しています。

一人当たりの売上と経常利益の数字から、ジャフコが効率よく利益を生み出すことができる優良企業であることを示しているでしょう。

ジャフコに転職するには?

年収やその他の待遇について、ご紹介しましたが、では、転職するために求められるものや難易度はどうでしょうか。

転職難易度はかなり高い

ジャフコへの転職難易度は高いと言えます。

ジャフコは一般的な知名度は高くありませんが、ベンチャーキャピタルの老舗企業として業界では有名で人気ある企業です。

対して2017年から2019年まで3年間の新卒採用は4名。
2020年は4名と4年間で8名しか採用していません。

中途採用者数は公開されていませんが、新卒採用の少なさからも中途採用者枠も狭き門と考えるべきでしょう。

ジャフコに転職するために必要なスキル

必要なスキルとして金融やコンサルに関する高い知識・経験

激務と言える環境でも仕事をやり抜ける心身両面の強さを持った方が向いているでしょう。

投資は景気や市場動向の影響が大きいため、それらの動向を論理的思考に基づいて分析する必要があります。

投資対象となる企業の今後の成長を正確に予測し、イレギュラーなことが発生した場合も柔軟に対応する柔軟な思考・判断力も求められます。

また、投資先となる企業の経営者を納得させ投資を成功させるためにも高いコミュニケーション能力も重要となっていきます。

ジャフコが求める人材像とは

ジャフコが求める人材像について、公式サイトからまとめました。

■ 高い志からアイディアを生み、そのアイディアによってイノベーションを起こす力
■ クライアントの意向を理解・共感し、成功へ導ける力
■ 困難な状況でもチームワークによって乗り越える力と覚悟

これらの言葉から創造性と共感力。協調性を持った人材が求められると考えられます。

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ここまでジャフコへ転職するために必要な情報をご紹介しましたが、転職の事前準備を万全にするためにも、より多くの情報を収集する必要があります。

ジャフコはグループ含めて150名前後と従業員数は少なく少数精鋭とも言える企業です。

新卒採用者の少なさからも中途採用者数もそれほど多くないと考えられます。

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データは全て閲覧可能なため、ご自身のキャリアに近い方やお勤めの会社からジャフコへ転職をされた方の情報も閲覧できるので中途採用選考の詳細について、公開されていない内容。試験の有無と内容。

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まとめ

ジャフコについてご紹介させていただきました。

ジャフコは一般的には知名度は高くありませんが、ベンチャーキャピタルの分野では有名で就職・転職先として人気のある企業です。

仕事量は多く、心身両面の負担が大きい仕事ですが、他の仕事では接する機会のない多くの経営者の方と話すことで、様々な業種の知識を得ことができる働きがいのある会社だと現役・OBの方の多くが言われています。

収入面でも成果に応じた報酬が約束され、福利厚生面では拠出型年金、持株制度、財形貯蓄制度など定年後も経済面で不安になることはないでしょう。

しかし、ジャフコに限ったことではありませんが転職は簡単ではありません。

ジャフコは採用者数の少なさもあり転職難易度は高く、転職活動は入念に準備を行う必要があります。

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