JTBの平均年収は?昇給制度や福利厚生制度についても解説!

JTBは財団法人日本交通社の営業部門が分割・民営化した1963年から半世紀以上の歴史を持つ、旅行業では日本最大の企業です。世界でも有数の知名度と事業規模があり、旅行業界へ就職・転職を希望されている方からも非常に人気がある企業です。

旅行業界、大手企業のJTBは転職先としては、どのような魅力があるでしょうか。
この記事ではJTBの平均年収や福利厚生、社風など様々な情報をご紹介していきます。

JTBの平均年収

JTBは上場していないため、有価証券報告書がありません。
そのため、Open Workやdoda、その他のサイトや口コミなどから平均年収を算出すると、JTBの平均年収はおよそ450万円でした。

国内平均年収は国税庁調べで436万円とされているため、少し上回っています。
JTBの平均年収は国内平均年収と比べ大きな差はありませんが、口コミを見ると年収200万円台から1,000万円台を超える方もいらっしゃるなど、年収の幅が非常に広くなっており、実績が年収に大きく影響を与えると考えられます。

JTBの職種・年代別の平均年収

職種など項目ごとのJTBの平均年収を算出しました。
こちらもOpen Workやdoda、口コミなどを基に算出していますので、参考程度にお考え下さい。

職種別の平均年収

JTBの職種を営業・企画・販売(窓口業務)に分けて平均年収を算出しました。

職種 平均年収
営業職 440万円
企画職 420万円
販売職 320万円

職種ごとの平均年収はこのようになります。
売上に影響しやすい企画職と企業などに売り込む営業職の方の年収が、窓口業を担当する販売職よりも高いようです。

年代別の平均年収

年代別の平均年収はこのようになります。
dodaの年代別平均年収と比較しました。

年代 平均年収 doda調べ
20代 260~380万円 348万円
30代 380~480万円 444万円
40代 490~630万円 510万円
50代 550~760万円 613万円

JTBの平均年収は各年代の平均年収と同等、もしくは10~20%ほど上回るくらいと考えて良いでしょう。

JTBと競合他社との平均年収比較

JTBの競合他社となるクラブツーリズム、日本旅行、HIS。
それぞれの平均年収はどのようになっているのでしょうか。

企業名 創業 売上高 平均年収
JTB 1963年 1兆3,229億円 450万円
クラブツーリズム 1993年 1,509億円 430万円
日本旅行 1949年 526億円 410万円
HIS 1980年 4,302億円 417万円

HIS以外の企業は未上場なので、口コミなどを基に平均年収を算出しているため、実際の平均年収とは異なる可能性があります。

売上高は差があるものの、平均年収は各社とも400万台と国内平均年収436万円と同じくらいのようです。

競合各社の年収を口コミで確認すると、年収の幅が最も広いのがJTBでした。
年収が1,000万円を超える方は口コミではJTBしかいなかったため、年収の平均額は他社と大きな差はありませんが、JTBは競合他社の中で実績・能力の対価が最も期待できるようです。

売上高はJTBが圧倒しており、旅行業界でのJTBの強さが確認できます。

JTBの福利厚生制度と休暇

福利厚生、休暇制度はどのようなものがあるでしょうか。

休日 年間休日日数116日以上、年次有給休暇、結婚休暇
育児・介護 産前産後休暇、妊娠休暇、子の看護休暇、介護休暇
財産形成・共済制度 退職金制度、確定給付企業年金、確定拠出年金、共済組合
諸手当 特別勤務手当、家族手当、通勤手当
各種保険 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険
その他 各種教育・研修制度、社員割引

福利厚生は一般的なもの以外に企業年金制度があります。

JTBの福利厚生で魅力的なのは社員割引で旅行ができることです。
これは旅行業ならではの福利厚生とも言えるもので、かなり低価格で旅行ができるようです。
この他にJTBは様々な研修・教育制度が用意されているため、旅行業で必要なスキルや資格などを身につけることができます。

JTBの評価・昇給制度や残業・ボーナスについて

平均年収をご紹介した際、平均年収の倍以上の年収1,000万円を超す方もいらっしゃるとご紹介しましたが、JTBの評価・昇給制度はどのようになっているのでしょうか。

JTBの評価・昇給制度

口コミなど複数のサイトを確認すると新卒の場合、4年目までは年次による昇給が行われます。
金額は数千円と言われている方が多く、2019年に厚労省が調査した『1人平均賃金の改定率』を見てみると定期昇給率は2.0%。金額にすると5,592円とされています。

JTBの総合職初任給は基本給210,000円+手当とされているため、数千円の昇給であればこの調査による平均2.0%と同程度の昇給率と考えられます。

評価制度は5年目から実績とポストに応じた実力主義の昇給制度へ移行し、年2回上司との面談で半期ごとの目標に対し達成率はどうであったかが確認され、今後のキャリア・方向性についても話し合われます。
評価は個人成績だけでなく会社の業績も加味されるため、会社全体の業績が芳しくない場合は給与に実績が反映されにくい場合もあります。

しかし、これはどの企業でも言えることでJTBに限ったことではありません。

40代以降から昇給率が高くなるようで、実力主義と年功序列が混ざった昇給・評価制度のようです。

残業やボーナスについて

残業時間を口コミで確認すると20時間前後、残業代は満額支給されます。
旅行業はGWやお盆、年末年始などの繁忙期には残業が集中し、それ以外の時期に残業は少ないようです。
残業時間は厳しく管理されているため、深夜残業やサービス残業は無いそうです。

ボーナスは年2回、6月、12月に支給され、6月のボーナスは前年度の会社の業績と所属する支店や部署、個人の目標達成率が反映された金額が支給されます。

ボーナス額について、先ほどご説明した上司との面談の際にどのような評価で支給額が決定されたか説明されます。
12月は一律支給のようで口コミだと1.5か月分が支給されるようです。

JTBの社風とは?

転職を考えている企業の社風が自分と合うか確認することも重要です。
JTBの社風はどのようなものでしょうか。

JTBの社風

口コミで見かけることが多いのが、昔ながらの保守的な社風という言葉です。

保守的と言っても、何事も上意下達で行われるという訳でもないようで年齢に関係なく裁量権が与えられ、新たなプランの提案なども自由にできる風通しが良いという声もあります。

コンプライアンスに関する意識が高く、休日出勤やサービス残業をしていないか厳しく管理する真面目な組織という言葉も目立つので、保守的というのは決められた手順通りに行うことが重視されることを指しているのかもしれません。

新たな商品を開発するのに他部署との連携も重要なので、横のつながりも以前と比べて強くなっている事もあるため、JTBの社風は風通しが良いという声が正しいのかもしれません。

JTBの強み

近年、多くの企業が旅行業界に進出している中でも高いシェアを誇るJTB。
JTBの強みはどのようなものでしょうか。

長年の実績が生む信頼

最近はスマホから簡単に旅行予約ができる旅行予約サイトがあるため、店舗を持った従来型の旅行会社は価格面で対抗するのは難しいかもしれませんが、旅行商品を選ぶ際、提供する旅行会社が信頼できる会社なのか考慮されます。

初めて聞く企業より知名度が高い企業の商品やサービスの方が選ばれやすいのが一般的でしょう。

旅行も同じでJTBは個人の旅行から修学旅行・社員旅行といった団体旅行まで、半世紀近く旅行商品を提供してきた実績があります。
旅行という余暇を安心して楽しむために、価格より安心して信頼できる企業が提供する旅行商品を好まれる方々からの支持をJTBは集めています。

長年の実績から生まれた信頼がJTBの他社よりも優れた強みと言えるでしょう。

JTBに転職するには?

旅行業で人気の就職先として知られるJTB。
転職先としても人気が高そうですが、転職難易度はどのくらいでしょうか。

JTBへの転職難易度

JTBは、業界大手の企業でブランド力とグループ企業の多さ。
業界内では年収も高く充実した福利厚生もそろっているため、新卒採用の倍率は50倍ほどと言われています。
くわえて、JTBは中途採用募集が少ないため、転職難易度は高いと考えるべきでしょう。

中途採用フロー

JTBの公式サイトから中途採用フローを確認すると、

エントリー → 書類審査(一次・二次選考) → 面接(2~3回)

このような流れになっています。
公式サイトに面接回数の記載はありませんでしたが、複数のサイトを確認すると2~3回とされています。ただ、不明な点も多いため、転職エージェントに登録し確認することをオススメします。

面接内容は?

面接の際の質問として、

■多くの企業からJTBを選んだ理由は
■入社後に発揮できるあなたの強みは
■集客を上げるためにどのような企画を立案できるか
■旅行業界についての質問

このような一般的な質問から業界に関する知識が求められる質問など、様々な質問がされます。
面接の詳細についても、転職エージェントで確認することが重要です。

JTBが求める人材像とは?

JTBは、
「自律創造型社員」
自律創造型社員という言葉を、入社を希望する方だけでなく、社員の方々にも求める人物像として掲げ、教育体制を構築しています。

自律創造型社員とは、どのような人物を指すのかというと、

■新しい情報やスキルを継続的に習得し、自己成長への努力を惜しまない人
■物事や組織の課題を認識し、その解決に向けて、自律的(主体的)に考え、行動できる人

このような人物像を指し、

■コミュニケーション能力
■ホスピタリティ精神
■主体性
■発想力
■ポジティブ思考

この5つが自律創造型社員となるために持つべき資質としています。
このように求める人材像が明確になっているため、JTBが求める人材像と自分がマッチしているかを面接でアピールすることが重要です。

Career Treeで自分の転職の可能性を確認しよう!

JTBのように知名度が高く、業界大手の企業は転職先として人気があります。
中途採用枠が少ないJTBへの転職を成功させるには情報収集が重要です。

転職エージェントに登録し、公開されていない情報や求人がないか情報収集を入念に行い、応募書類や面接対策で見落としが無いかプロの目からアドバイスをもらうのも転職を成功させるために重要です。

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まとめ

JTBに関する様々な情報をご紹介させていただきました。

高い知名度で就職・転職先として人気のJTB。
平均年収は国内平均年収とほぼ同じですが成果に見合った報酬が支払われる給与体系を採用しているため、平均年収の倍以上となる年収1,000万円以上を得ている方もいらっしゃるので高報酬も十分、期待できる企業です。

しかし、中途採用の採用は少ないため、内定を得るためには入念な準備が必要です。

JTBのような大手企業への転職活動を行う際は、転職エージェントのアドバイスを受けるのが有効です。

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