創業から100年以上の歴史を持つ日本生命保険相互会社。
生命保険は終身保険や定期保険。
その他にも様々な商品がありますが日本生命の保険はそれら様々な保険商品の加入者数で長年、上位をキープし続ける高い実績を誇る会社です。
保険業界最大手の日本生命に転職する難易度はどれくらいなのか。
平均年収や社風、労働環境といった様々なことについて、この記事ではご紹介していきます。
日本生命の平均年収
日本生命は株式会社と異なる相互会社という保険会社特有の会社です。
株式会社と異なり有価証券報告書の提出義務が無いため、従業員の年収などは公表されていないためOpenWorkやdoda。
その他のサイトから調べ、平均年収を算出すると日本生命の平均年収は約566万円でした。
国税庁が毎年、発表している民間給与実態統計調査の令和元年度分を見ると国内の平均年収は436万円と発表されています。
日本生命の平均年収566万円は、国内平均年収と比較すると、1.3倍になります。
日本生命の昇給制度等については、のちほどご説明しますが基本給以外に契約した保険件数に応じたインセンティブ給のようなものがあり、それが収入を大きく左右します。
566万円はあくまでも平均ですので、年齢や勤続年数に関係なく結果を残せば残すほど、収入を上げることが可能です。
日本生命の職種・役職・年代別の平均年収
職種・役職・年代ごとの平均年収はどのようになるでしょうか。
その他のサイト・口コミを基に算出しました。
参考としてお考え下さい。
職種別の平均年収
職種 | 平均年収 | ||||
---|---|---|---|---|---|
総合職 | 770万円 | ||||
業務職 | 410万円 | ||||
営業職 | 400万円 |
総合職は中核となる職種なので平均年収が高くなっています。
業務職は総合職のサポートや事務処理を中心とした一般職と同じ業務内容になります。
営業職の平均年収が低い理由として成績が給与に反映されるためです。
口コミを見ると、営業でも年収が1,000万円を超える方も多くいらっしゃるようで成績で収入が増減する厳しい部分がある反面、自分の能力次第で高収入を狙える職種でもあります。
役職別の平均年収
次に役職別の平均年収を調べました。
役職 | 平均年収 | ||||
---|---|---|---|---|---|
係長 | 650万円 | ||||
課長 | 850万円 | ||||
部長 | 1,010万円 |
日本生命は年功序列で昇進するわけではないので、優秀な人材ほど早く昇進するようです。
こちらも役職ごとの平均ですので部署によっては同じ役職でも年収に差が出るようです。
年代別の平均年収
年代別の平均年収は下記のようになります。
年代 | 平均年収 | ||||
---|---|---|---|---|---|
20代 | 340~390万円 | ||||
30代 | 475~500万円 | ||||
40代 | 500~630万円 | ||||
50代 | 570~720万円 |
doda調べの年代別平均年収と比べると同程度か1~2割ほど上回っています。
日本生命は成績が給与・ボーナスに反映されるため同期でも年収に大きな差がつく場合があります。
こちらの年収も一定の成果を上げていることを条件とした数値ですので成績次第でこの表以上。
もしくは以下と変動が大きくなります。
日本生命と競合保険会社との年収比較
生命保険会社として最大手の日本生命と同業他社を比較しました。
企業名 | 設立年度 | 売上高 | 平均年収 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本生命 | 1889年 | 8兆506億円 | 566万円 | ||||||||
あいおいニッセイ同和損害保険 | 2010年 | 1兆4,879億円 | 643万円 | ||||||||
かんぽ生命保険 | 2006年 | 3,245億円 | 716万円 | ||||||||
明治安田生命保険 | 1881年 | 2兆9,118億円 | 561万円 | ||||||||
第一生命保険 | 2016年 | 7兆1,000億円 | 633万円 | ||||||||
住友生命保険 | 1907年 | 2兆4,467億円 | 750万円 |
設立年度が若い会社が多いのは組織内で再編が行われた結果、もしくは合併した企業があるためで、どの会社も長く国内で保険サービスを提供しています。
競合他社全て、国内平均年収436万円を超えていることから、保険業界の年収は比較的高めであることがこの表から分かります。
売上高では日本生命が2位の第一生命保険を1兆円近い差をつけて首位となっています。
日本生命は、グループ全体で80兆円以上とされている資産運用でも収益をあげており、その運用益だけで年間1兆円を超えています。
資産運用益だけでも大手企業の売上高に匹敵しますが上記の売上高の70%以上を保険料収入で占められており、日本生命は保険会社と機関投資家の両方の顔を併せ持つ会社でもあります。
日本生命の福利厚生制度と休暇
福利厚生や休暇はどのようになっているのか調べました。
福利厚生制度 | 内容 | ||||
---|---|---|---|---|---|
休暇 | 完全週休二日制、祝日、年末年始、有給休暇、リフレッシュ休暇、結婚休暇 | ||||
育児・介護 | 産前産後休暇、育児休業制度、育児・介護時短勤務制度、ファミリーサポート休暇、保育所利用補助制度 | ||||
財産形成・共済制度 | 社内預金制度、社内財形制度、社内保険制度、退職金、退職年金制度 | ||||
諸手当 | 時間外勤務手当、通勤交通費 | ||||
各種保険 | 雇用保険、健康保険、厚生年金、労災保険 | ||||
その他 | 保養所利用、社宅、独身寮(東京・大阪)、資格取得補助 |
セールスレディという言葉があるように女性が多く活躍している業界でもあるため、日本生命では女性が働きやすいよう出産や育児に関する休暇や時短勤務制度が充実しています。
これらの制度の利用は男性社員にも推奨されており2013年から2019年までの7年間。
男性社員の育児休業取得率が100%とされています。
これ以外に退職金や社内預金制度に財形制度に年金制度。
特定の資格を取得する際は補助があるなど、金銭面のサポートをする制度が充実しているのも特徴です。
日本生命の昇給制度・ボーナス・残業代
企業によって昇給制度は異なりますが日本生命の昇給制度、ボーナスや残業代はどのようになっているでしょうか。
日本生命の昇給制度
日本生命の昇給制度について昇給が毎年1回以外の情報は口コミで確認するしかありません。
昇給は前年の実績や取得している資格や役職によって変動があるようで実績重視の実力主義の昇給制度を採用しているようです。
そのため、実績が振るわない年は前年よりも収入が落ちることもあり長年、勤めれば給与が上がることはありません。
全て成績次第なので昇給または現状維持をするには成績をあげるか前年と同程度の成績をキープする必要があります。
ボーナス・残業代について
ボーナスは年2回。
7月と12月に支給されます。
こちらも給与同様、成績に応じた金額が支給されるため、平均でどのくらい。
といった金額の目安はありません。
満足できる金額のボーナスを得るには成績を残すことが求められます。
残業時間は30時間前後とされていますが、部署や担当する顧客によって変わるようです。
特に個人向けの営業の場合、顧客の仕事が終わる夕方以降や土日などの休日にアポを取ることが多く、残業や休日出勤が多くなりやすくなります。
残業代は総合職だと満額支給されるようですが、みなし残業として一定額が支給される職種もあるようです。
日本生命の社風や労働環境
給与や福利厚生、休暇制度以外に社風も働く上で重要です。
日本生命の社風について調べました。
日本生命の社風
日本生命は体育会系と言える社風という口コミが多く見られます。
ご紹介したように実績に応じた給与制度なので、昇給や昇進のためにも積極的に営業をかける必要があるので積極的な人物が多く、そのことから体育会系と言われるのかもしれません。
日本生命の労働環境
担当する顧客の都合に合わせてアポを取るため、残業や休日出勤をしないといけない場合がありますが、残業代は職種によって満額支給。
もしくはみなし残業として一定額が支給され、休日出勤した際は代休を取ることができます。
拘束時間が長いように見えますが日中に空き時間を作ることができるため、スケジュール管理がしやすいという声もあり、スケジュールの管理・調整ができれば自分に合ったフレキシブルな働き方ができます。
成績が昇給・昇進を左右すると同僚たちもライバルになるためギスギスした人間関係を想像されるかもしれませんが口コミの多くは同僚たちとは良好な関係を築けているとあります。
常に結果が求められる環境だからこそ同僚同士、協力し合って仕事をしていく環境ができているようです。
日本生命に転職するには?
保険業界最大手の日本生命への転職は難易度が高そうですが実際はどうでしょうか。
日本生命への転職難易度
中途採用の倍率等の情報は公開されていないため不明な点もありますが、業界最大手の企業への転職と考えた場合、日本生命への転職難易度はそれほど高くはありません。
募集している職種には、学歴や経験・年齢など制限がないものがあり業界未経験者や結婚・出産その他の理由で長期間、ブランクがある方も採用している実績があるためです。
ただし、総合職は会社の中核となる職種なので、こちらの難易度は高いと考えるべきでしょう。
日本生命の採用フロー
公式サイトから日本生命の中途採用、選考フローを確認すると総合職の場合、
書類送付→書類選考→面接
という流れになります。
送付する書類は、履歴書・職務経歴書・自己PR書の3点。
テストなどは無いようなので面接対策を入念に行う必要があります。
日本生命が求める人材像
公式サイトに掲載されている日本生命の求める人物像に
■ 自らの可能性を信じ、努力し、夢を実現しようとしている人
■ 生命保険事業の根幹である相互扶助に共感し、世の中に尽くそうという志を持つ人
■ ハートフルな人
このような言葉が掲げられています。
日本生命は成績に応じて給与やボーナス額が変わるため、常に努力が求められます。
また、保険加入者が保険を使う場合はケガや病気などで心身ともに落ち込んでいる状態であることが多く、そういった顧客の気持ちに寄り添うことが重要です。
■ コンスタントに結果を残すための努力ができる人
■ 顧客の気持ちを理解し寄り添える人
このような人材が日本生命の求める人材と言えるでしょう。
⇒以下のサイトを参考にして、日本生命の求める人材像を説明する。
Career Treeで自分の転職可能性を確認しよう!
日本生命は中途採用を積極的に募集しており、職種によって学歴・経験・年齢などに制限がないものもあることから転職の難易度はそれほど高くはありませんが誰でも採用される訳ではありません。
面接対策として日本生命という企業について調べることも重要ですが、過去にどのような質問があったのかなど傾向を調べるのも重要です。
しかし、詳細な情報は公開されていないものも多く、情報を収集するには転職エージェントなど転職のプロの力を借りるのが有効です。
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まとめ
日本生命についてご紹介させていただきました。
日本生命は着実に実績を積み重ねれば学歴や年齢・勤続年数に左右されずに昇給・昇進が可能なのでご自身の可能性を試したい方には最適な企業と言えるかもしれません。
中途採用も積極的に行っているため、転職難易度はそこまで高くありませんが業界最大手の企業でもあるためライバルが多く存在します。
転職の成功率を上げるためにも転職エージェントの力を借りるのが効果的でしょう。
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