パナソニックの平均年収はいくら?学歴別給料や競合との比較・転職について解説!

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冷蔵庫、洗濯機、掃除機などのいわゆる「白物家電」から、テレビやカメラなどの「黒物家電」、さらにはフェイスケア製品やマッサージャーまで、あらゆる家電製品を展開するパナソニック。

日本の誰もが知っていると言えるほどの大企業です。

最近では自動車部品の生産にも積極的に力を入れており、テスラ向けの燃料電池工場建設に2,100億円もの巨額な投資を行っています。

この記事では、パナソニックの年収や福利厚生、社風や労働環境について解説しています。

あわせて、パナソニックへの転職に必要な情報収集方法についても紹介していますので、参考にしてみてください。

パナソニックの平均年収

まずは、パナソニックの平均年収について見てみましょう。

有価証券報告書によると、2019年度の平均年収は742万円となっています。

「742万円」というパナソニックの年収は、日本の平均年収から見て高いのでしょうか。

国税庁の最新データによると、日本における正規雇用の人の平均年収は2018年度で「441万円」となっています。

次は業界の平均と比べてみましょう。転職サイトdodaのデータによると、2019年度のメーカーでの平均年収は「453万円」となっています。

つまり、パナソニックの平均年収は、国内平均・業界平均よりも300万円程度も高額であるということです。

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パナソニックの職種・役職・年代別の平均年収

次は、パナソニックの職種・役職・年代別の平均年収を見てみましょう。

なお、ここでは、OpenWorkを参考に、実際にパナソニックへの勤務経験がある人の声をもとにして、各項目の平均年収を算出しています。

職種別の平均年収

まずは職種別の年収についてです。

パナソニックの職種は、大きく分けて「事務系」「技術系」「クリエイティブ系」の3つがあります。

このうち、「クリエイティブ系」については近年新設された枠であるため、詳細な年収のデータはありません。

なお、クリエイティブ系の業務内容は、マーケティングやデザインなど、事務系・技術系両方の要素があるため、年収も事務系と技術系の平均程度と予想できます。

同じ職種であっても部署によって年収は異なりますが、平均すると以下の金額になることが推定されます。

職種 平均年収
事務系 600〜700万円程度
技術系 650〜750万円程度

あくまで目安ですが、技術系がやや高い平均年収となります。

役職別の平均年収

次は役職別の年収についてです。パナソニックは、年功序列の風土がやや強い企業でしたが、近年では能力に基づいた評価が取り入れられているようです。

昇進には研修や面談にパスする必要があり、役職が上がるに従い年収も上昇する傾向にあります。

役職別に見ると、目安としては以下のような年収事例となるようです。

役職 平均年収
一般 400〜650万円程度
主任 650〜800万円程度
係長 850万〜900万円程度
課長 900万〜1,000万円程度
部長以上 1,000万円〜

「係長クラス・課長クラスになれば大きく昇給する」「年功序列から脱却しつつあり、優秀であれば若くても幹部候補になる人もいる」という声が複数見受けられました。

年代別の平均年収

最後に、年代別の年収についてです。
年収は役職により異なる部分が大きいため、年齢によって一定の年収が決められているわけではありません。

ここでは、年代別の年収の目安として、勤続年数に応じた年収の例を見てみます。

勤続年数 年収目安
勤続3年未満 技術:650万円
研究:740万円
営業:400万円
勤続3〜5年 開発:550万円
設計:600万円
営業:650万円
勤続5〜10年 技術:820万円
品質:560万円
営業:750万円
勤続10年以上 技術:1,000万円
研究:760万円
企画:900万円

実力主義が取り入れられてるとはいえ、勤続年数が長くなると、年収は上がる傾向にあることがわかります。

競合企業との比較(ソニー/三菱電機)

ここでは、パナソニックの競合他社であるソニー・三菱電機との売り上げや平均年収を比較してみましょう。

各社の設立年・売上・平均年収は、以下の表のようになっています。なお、売上高は2019年度の連結業績を、平均年収は各社の有価証券報告書を参考にしています。

企業名 設立年度 売上高 平均年収
パナソニック 1918年 7兆4,906億円 742万円
ソニー 1946年 8兆2,599億円 1,051万円
三菱電機 1921年 4兆5,199億円 817万円

設立年を見てみると、パナソニックは3社の中で最も古い電機メーカーであることがわかります。2019年度の売上高はソニーにやや劣るものの大きな差はありません。

年収を見ると、パナソニックは他2社にやや劣るように見えます。

しかし、年収が他社よりも低いからと言って、必ずしも「待遇が悪い」という訳ではありません。

後述しますが、パナソニックには非常に充実した福利厚生制度が用意されているのです。

■関連記事
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パナソニックの院卒・大卒の初任給

パナソニックの初任給は、修士卒か学部卒かによって異なります。具体的には、2019年度の実績は以下の通りとなっています。

■ 事務系(修士卒):236,500円~
■ 事務系(学部卒):212,500円~
■ 技術系(修士卒):236,500円~
■ 技術系(学部卒):212,500円〜

学位によって初任給が変動するものの、職種によっては変わらないということです。

ちなみに、パナソニックでは「就職活動の為だけの学生生活を送ってほしくない」という思いから、通年採用を行っています。

1年のうちの一定の時期だけ新卒募集をするのではなく、毎月15日12:00を締切として、いつでも応募可能となっています。

就職活動に囚われずに、いろいろな経験を積んだ人材が欲しいという狙いが伺えます。

パナソニックの福利厚生制度や休暇

次は、パナソニックの休暇や福利厚生について紹介します。パナソニックには、以下の表のように、充実した福利厚生が用意されています。

福利厚生制度 内容
休暇 完全週休2日制。年次有給休暇は年間25日。ほか、家族の看護や行事参加に利用できるファミリーサポート休暇などが利用可能。
独身寮 自宅からの通勤が不可能な従業員は寮に入居可能。
社員寮 転勤の場合には社宅の利用が可能。単身赴任や家族との同居などに応じて社員が入居先を決定可能。
住居費補助 転勤者用社宅適用者が社宅ではなく賃貸借契約を希望した場合、住居費補助の支給有。
パナソニックカフェテリアプラン 年間に利用することのできる福利厚生費ポイントが付与され、その範囲内で個人のライフプランに応じ福利厚生を利用できる。
社内製品従業員購入制度 自社製品を割引価格で購入できる。

表を見ると、特に住居に関する制度が充実していることがわかります。

寮だけでなく、家賃補助の選択肢もあることから、好きな場所に安い価格で住むことができそうです。

また、休暇や自由に使えるカフェテリアプランなど、生活を充実させるような福利厚生制度も整備されています。

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パナソニックの社風や労働環境

ここでは、パナソニックの社風と労働環境について見てみます。

年功序列から成果主義へ変化

年収の項目で少し触れた通り、パナソニックは年功序列から成果主義の風土へと徐々に変化をしています。

具体的には、以前までは年次が上昇するに従い役職が上がる傾向が強かったのに対し、現在では昇進のためには厳しい面接・プレゼンテーション・試験などが課せられています。

これらに合格しなければ、例え年次が高くとも昇進することはできません。また反対に、低い年次であっても、昇進の条件をクリアして役職に就く人もいるようです。

時代に合わせて、年功序列から成果主義へ変化していることがわかります。

働きやすい労働環境

パナソニック平均勤続年数は、2019年度で22.8年となっています。

この平均勤続年数は、企業全体で見ても17位の長さです。

3年以内離職率は未公開となっていますが、「残業は20:00までが徹底されている」「有給休暇も取りやすい」という声が多く、長く働きやすい労働環境であるということが窺い知れます。

【最新ニュース‼】パナソニックが希望する社員が週休3日に!?

パナソニックは2022年1月6日、希望した社員が週休3日制を選択できる体制を目指すと発表しました。

パナソニックの楠見雄規社長は「多様な個性と能力を持つ社員がいる。仕事と暮らしのバランスを実現することが会社としての責務だ」と述べ、増やした分の休日を副業や自己学習、地域ボランティアなどに充ててもらいたいとしています。1日の休みを活用して自己研鑽に励んでもらい、日本経済を牽引する人材を育てるねらいです。

選択的週休3日制については政府内でも議論が進んでおり、2021年6月に掲げられた経済財政運営の指針「骨太の方針」でも「好事例の収集・提供等により企業における導入を促し、普及を図る」とあり、後押ししています。

事実、コロナ禍において働き方を見直す企業は増えており、今回のパナソニックの導入をきっかけに選択的週休3日制の導入が広がっていくかどうかが注目されています。

以前働き過ぎ是正を目的として導入された週休2日制と比べ、選択制である点も本制度の特徴です。週休2日制の導入は、それまで週48時間までであった所定内労働時間を週40時間までに減らす労働基準法改正を伴っていました。1日8時間労働の企業が週40時間労働に合わせるためには、週休2日にする必要があったのです。今回はそのような法改正は伴わないため、あくまで希望者による選択制となっています。

パナソニックの発表に際し、SNSなどネット上では「その分、給料は減るはず」「給料を減らさずに実施することが重要」「何年後か何十年後かには週休3日が普通になっていそう」といった声が相次ぎ、物議を醸しています。

【最新ニュース‼】パナソニックの週休3日で給与は下がる!?

パナソニックの選択的週休3日制導入にあたって注目されているのが、給与面についてです。週休3日制に対して歓迎一色でないのは、休みが増えるからといって「労働時間が減るとは限らない」「給与水準が維持できるとは限らない」上に、「仕事の密度が高まる可能性がある」からです。

そもそも、政府が想定している週休3日制は「ノーワーク・ノーペイ」が原則です。1日の所定労働時間を変えずに出勤を週5日から週4日に減らす場合、その分給与やボーナスも5分の4に減少するという大前提があるのです。

そのため、企業が余剰人員を半ば強制的に週休3日制に移行させ、人件費カットの手段として使う動きが出てくるのではないかと懸念されています。

【最新ニュース‼】パナソニックが導入予定の週休3日制を既に導入済みの他企業の実態調査

週休3日制は既に導入している企業もあり、労働時間と給与の扱い別に見ると、大きく分けて3つのパターンがあります。ここでは、各パターンの特徴を労働時間と給与における変化に注目して表にまとめました。

労働時間 給与
① ファーストリテイリングなど STAY STAY
② みずほグループなど DOWN DOWN
③ 日本マイクロソフトなど DOWN STAY

1つ目は、労働時間も給与も維持するパターンです。ファーストリテイリングなどの企業が例として挙げられます。例えば1日10時間労働の週4日勤務の場合、給与は従来通りで週休3日制が実現します。1日当たりの労働時間は増えますが、1週間の労働時間は変わらずに確保できるのが特徴です。この場合、1日の所定労働時間が8時間を超えることで割増賃金が発生するため、変形労働時間制を導入することで人件費増加を防ぐのが一般的となっています。

2つ目は、労働時間も給与も減らすパターンです。みずほフィナンシャルグループなどの企業が例として挙げられます。みずほフィナンシャルグループの場合、労働時間に合わせて給与が減るため、社員の希望に応じて週休3日や4日を選択できる制度になっています。週休3日の場合給与は従来の8割となり、週休4日の場合は従来の6割となります。

3つ目は、労働時間を減らして給与は維持するパターンです。日本マイクロソフトなどの企業が例として挙げられます。日本マイクロソフトでは2019年夏、1日8時間労働の週4日勤務をしつつ、給与は従来通りとする制度を試験的に導入しました。それと同時に業務フローの見直しや会議の短時間化など、生産性を上げる方策を組み合わせることで、労働時間を減らしながらパフォーマンスの維持を目指しました。結果、社内アンケートでは92.1%が満足したと回答したのです。

パナソニックに転職するには?

日本人なら誰でも知っていると言えるほどの知名度と充実した福利厚生で、転職先としても人気の高いパナソニックですが、実際に転職をしたい場合には、具体的にどんな準備が必要になるのでしょうか。

転職難易度は高い

先述の通り、パナソニックは誰もが知る大手企業かつ、メーカーの中でも高待遇な会社です。

そのため、転職先としての人気も高く、転職難易度も決して低くはありません。事務系・技術系ともに高い能力が求められます。

技術系は経験者のみ

パナソニックの技術系の中途採用では、経験者のみが募集対象となっています。

技術系では、どのポジションも求められる要件がやや厳しくなっています。例として技術職「レーザ光学設計開発」の応募条件を見てみましょう。

■ レーザなどを使った光学設計または経験
■ レーザ発振器の高出力、短波長化における設計開発の経験
■ LD、半導体の知識
■ レーザなどの光学系知識
■ (できれば)TOEIC 550点以上

該当する業務への実務経験に加え、一定レベルの知識が求められていることがわかります。

パナソニックが求める人材像とは

ここでは、パナソニックの公式HPから見えてくる、パナソニックが求める人物像について紹介します。

はじめに、パナソニックの採用ページには、テーマとして「一人ひとりの物語に、一人ひとりのパナソニック」と記載されています。そして、採用チームからのメッセージとして以下のように記載されています(一部抜粋)。

「自分に何を課し、何に挑み、何を変えて、どんな未来をつくりたいのか。あなたの想いを聞かせてほしい。

世の中の変化とともに変わってしまう夢でもかまわない。

「仕事」と「社会」、そして「自分自身」と向き合い、己のできることを真摯に考え続け、経験と自信を積み重ねてこそ見えてくるものもある。だから、今のあなたが本当にやりたいことを、未来への意志を語ってほしい」

上記の言葉を要約すると、「自分の能力を生かして、やりたいことをとことんやる、時代に合わせて新しいことに挑戦したい、社会を変えたい」という想いと、それを実現する能力を持った人が求められると言えます。

転職活動では、このような人物像に合致するような経験や具体的なエピソードを語ることで、内定に近づくことができるでしょう。

Career Treeで自分の転職の可能性を確認しよう!

パナソニックに転職を考えている場合、事務系・技術系どちらであっても、まず始めるべきことは「情報収集」だと言えます。

「難易度が高い」と言われているパナソニックへ転職を成功させた人の実例を見ることによって、自分と照らし合わせながら、転職可能性について探り、キャリアプランを考えることができます。

具体的なパナソニックへの転職実例を収集するには、CareerTreeへの登録をおすすめします。

Career Treeでは、パナソニックへ転職した人の実例データを複数閲覧できます。もちろん、ソニーや三菱電機など、競合他社へ転職した人のデータも調べることも可能です。

「パナソニックに興味があるけれど、まだ具体的に転職までは考えていない」という人も多いかもしれません。

そんな場合は、Career Treeにて自分が今勤めている会社を起とした転職先探しをしてみてもいいでしょう。

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まとめ

ここまで、パナソニックの年収や福利厚生、制度について見てきました。

圧倒的な知名度と、豊富な福利厚生が用意されている企業であり、転職先としての人気も高く、簡単に就職できるわけではありません。

パナソニックに転職を希望する人は、まずはCareerFinderを使って情報収集から始めることをおすすめします。

CareerTreeでは、パナソニックへの転職成功例や、自分の勤めている企業からはどのような業界に転職しているのかを知れます。また、パナソニック、ソニー、三菱電機での転職活動の進め方の違いまで、あらゆるデータを閲覧できます。

CareerTreeを参考にしながら、パナソニックへの転職を考えてみてください。

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