1963年、アメリカで設立されたボストンコンサルティングは現在、世界50カ国に90以上の拠点と21,000名のスタッフを擁し、総収益で世界の上位500に入る企業の3分の2がクライアントと言われているグローバルな戦略系コンサルティングファームに成長しています。
日本法人は1966年に設立され日本のコンサルティング業界の先駆者として様々な企業のサポートを行ってきました。
この記事では、ボストンコンサルティングの平均年収や社風。
転職前に知るべき情報をご紹介いたします。
ボストンコンサルティング(BCG)の平均年収
ボストンコンサルティングも上場していないため有価証券報告書を公開していません。
平均年収等の情報はdodaやOpenWorkや複数のサイトや口コミなどを参考にしています。
ボストンコンサルティングの平均年収は約1,755万円と、1,000万円台後半に位置しています。
国税庁が調べた令和元年民間給与統計調査とボストンコンサルティングと同じ業界のコンサルティング業界の平均年収。これらと比べるとどうでしょうか。
令和元年民間給与統計調査では日本の労働者の平均年収は436万円。
転職サイトdoda調べによるコンサルティングファーム全体の平均年収は601万円。
ボストンコンサルティングと同じ戦略・経営コンサルタントに絞ると平均年収は724万円でした。
ボストンコンサルティングの平均年収は国内平均年収の4倍。
コンサルティングファーム平均年収の2.9倍。
戦略・経営コンサルタントの2.4倍とボストンコンサルティングの平均年収の高さが分かります。
ボストンコンサルティング(BCG)の役職・年代別の平均年収
平均年収の高さはご紹介しましたが役職・年代に分けた場合はどのように推移していくでしょうか。
こちらもdodaやOpenWork。その他のサイトから算出しました。
参考としてお考え下さい。
役職別の平均年収
ボストンコンサルティングの役職と年次・平均年収を調べました。
役職 | 年数 | 平均年収 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アソシエイト | 1~3年 | 約600~830万円 | ||||||
シニアアソシエイト | 2~5年 | 約790~1,000万円 | ||||||
コンサルタント | 5~8年 | 約1,133~1,550万円 | ||||||
プロジェクト・リーダー | 8〜12年 | 約1,800~2,130万円 | ||||||
プリンシパル | 能力次第 | 約2,350~2,800万円 | ||||||
パートナー | 能力次第 | 約3,400万円~3億円 |
各役職の年次と平均年収はこのようになります。
年次はあくまでも目安でボストンコンサルティングをはじめとしたコンサルティングファームは完全実力主義のため、実力次第でこの年次よりも短期間での昇進が可能です。
プリンシパルからはプロジェクトや経営を左右する役職となるため、昇進は容易ではありません。
年代別の平均年収
年代ごとの平均年収は表のようになります。
年代 | 平均年収 | ||||
---|---|---|---|---|---|
20代 | 約500~980万円 | ||||
30代 | 約1,160~1,320万円 | ||||
40代 | 約1,480~1,670万円 | ||||
50代 | 約1,740~1,850万円 |
年代別の平均年収はこのようになります。
役職と同じく年齢に関係なく、実力次第で年収をあげることが可能です。
ボストンコンサルティング(BCG)とBIG3との年収比較
マッキンゼー・アンド・カンパニー、ベイン・アンド・カンパニーの2社と共にボストンコンサルティングはBIG3と言われています。
この2社と平均年収を比較しました。
企業名 | 設立年度 | 平均年収 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ボストンコンサルティング | 1963年 | 約1,755万円 | ||||||
マッキンゼー・アンド・カンパニー | 1926年 | 約1,700万円 | ||||||
ベイン・アンド・カンパニー | 1973年 | 約1,780万円 |
どのファームも非上場のため、平均年収は口コミなどを参考にしています。
平均年収でBIG3はほぼ拮抗しています。
マッキンゼー・アンド・カンパニーの平均年収について詳しく知りたい方はマッキンゼーの平均年収はいくら?役職別の年収や仕事環境・就職試験についても紹介!をご覧ください。
A.T.カーニーの平均年収について詳しく知りたい方はA.T. カーニーの平均年収は?福利厚生制度と休暇、社風についてもご紹介!をご覧ください。
ベイン・アンド・カンパニーの平均年収について詳しく知りたい方はベインアンドカンパニーの平均年収は?社風や転職難易度についても解説!をご覧ください。
ボストンコンサルティング(BCG)の福利厚生制度と休暇
福利厚生や休暇について調べました。
福利厚生制度 | 内容 | ||||
---|---|---|---|---|---|
休暇 | 完全週休二日制(土日)、祝日、夏季休暇、年末年始、有給休暇、慶弔休暇 | ||||
育児・介護 | 産前・産後休暇、育児休暇 | ||||
財産形成・共済制度 | 退職金制度 | ||||
諸手当 | 通勤手当 | ||||
各種保険 | 健康保険、雇用保険、厚生年金、労災保険 | ||||
その他 | ナレッジ・シェアリング・プログラム、インストラクター制度、海外オフィス派遣制度、MBA留学支援制度 |
日本企業と比べると、福利厚生は少し見劣りするかもしれませんが、海外拠点への派遣制度やMBA留学支援などキャリアアップのための制度が充実しているのがボストンコンサルティングの福利厚生の特徴です。
ボストンコンサルティング(BCG)の社風・特徴
外資系企業。特にコンサルティングファームの場合、成果がすべてのドライな環境を想像しがちですが実際の社風はどうでしょうか。
落ち着きがあり温厚な社風
ボストンコンサルティングの日本法人は日本での長い活動経験からか社風もどこか日本的で落ち着きある温厚な社風のようで社員の方も大人しい落ち着いた印象の方が多いようです。
これは社員の多くの方が理系の研究職の方が多く、物静かな方が多いのが理由かもしれません。
この他にオープンで風通しが良いと言われており、この点は外資系企業らしい特徴と言えるでしょう。
日本最大のコンサルティングファーム
日本でコンサルタントと言う言葉が浸透していなかった1966年に日本に進出して以降、ボストンコンサルティングは様々な業種の企業を支援してきました。
日本市場において、ビジネスの規模やクライアント数でBIG3ではトップで日本最大のコンサルティングファームとしての優位性は今後も揺るぐことは無いでしょう。
幅広い業界に携わることができる
ボストンコンサルティングは自動車、医療、教育、メディア、エネルギー、環境など様々な業界の企業をクライアントに抱え、幅広い業界に携わっています。
ボストンコンサルティングのクライアントには企業だけでなく日本政府もいます。
国家戦略という大規模事業に携わることができるのはボストンコンサルティングが長年、戦略系コンサルティングファームとして日本で活動し、高い信頼を得られているからと言えます。
ボストンコンサルティング(BCG)の評価制度と労働環境
平均年収や社風はご紹介しましたが、給与制度や労働環境はどのようになっているでしょうか。
実力主義でパフォーマンスによる評価制度
ボストンコンサルティングの給与の評価制度も他のコンサルティングファーム同様、実績に応じた評価がされる完全な実力主義の評価制度です。
まず、全世界のグループ全体の業績。次に日本法人の業績。最後に個人の業績が評価され給与に反映されます。
口コミによると、個人評価は5段階に分かれています。
給与は年俸制のため、残業手当はありません。
ボーナスは年2回支給されます。
年俸を16分割し、そのうちの4か月分が2回に分けて支給されます。
業績にもよりますがコンサルタントクラスになるとボーナス額は300万円を超えてくるようです。
仕事は激務?
コンサルティングファームは激務と想像されますが、ボストンコンサルティングも同じく激務であることは同じですが、担当するプロジェクト次第で仕事量は変わります。
プロジェクト内容だけでなく近年は以前と比べ、仕事の進め方についてファームとして大幅な改善がなされているという口コミが多くあります。
以前は連日徹夜が当たり前のような労働環境だったようですが仕事の進め方の見直しなどでワークライフバランスを取りやすくなりつつあるようです。
残業は多い
口コミによると、平均残業時間は75時間前後のようです。
労働環境は近年、改善されているとご紹介しましたが、それでも残業時間は多いようです。
残業時間は担当するプロジェクトや上司の仕事の進め方によって平均の半分程度で済むこともあるなど運に近いものもあるようです。
ボストンコンサルティング(BCG)に転職するには?
ボストンコンサルティングに転職するのに求められるスキルや経験など。
必要とされるものにはどのようなものがあるでしょうか。
転職難易度は高く学歴も必要
ボストンコンサルティングへの転職難易度は非常に高いです。
社員の方の出身校を見ると、東大や京大、早慶。海外の有名大学出身者が並んでおり高学歴であることが分かります。
有名校出身者が多いのは、コンサルタントが高学歴である方がクライアントの信頼度が高くなりやすいこと。
高学歴者である方が質の高い人材と考えられるためです。
中途採用者には経験が必須
企業は中途採用者に即戦力を求めます。
ボストンコンサルティングも募集職種に適応した経験が求められます。
中途採用は同じコンサルティングファームからの転職者以外に異業種から転職される方も多く、中途採用者が過去に在籍していた企業を見るといずれも有名企業が多いことから、学歴だけでなく高いレベルの経験も求められるようです。
英語力も武器に
クライアントは日本企業に限らないため英語力も求められます。
ビジネスに必要な高いレベルの英語力も学歴、経験と共に内定を得るための大きな武器となるでしょう。
筆記試験の合格難易度が高い
書類選考後、筆記試験がありSPIが行われます。
この試験の合格ラインは8割以上と高く設定されていると言われています。
対策を講じるためにも転職エージェントに登録し詳細を確認することが重要です。
面接はどのようなことが聞かれる?
面接回数は2~4回。6回ある場合もあり希望する役職によって面接回数は変わり、1対1や1対複数と、面接する人数も変わります。
内容は、経歴や経験。志望動機などごく一般的なものが多いですが、ケーススタディやフェルミ推定などもあり、しっかりした事前準備が必要です。
面接では、コンサルタントとして必要な論理的思考、コミュニケーション能力なども確認されます。
面接対策についても転職エージェントに登録して、サポートを得るのが効果的でしょう。
ボストンコンサルティングが求める人材像
ボストンコンサルティングのパートナー&マネージング・ディレクターである久保直人氏はインタビューで求める人材像について語られています。
「何をやりたいのか」「成長意欲」が非常に大事と語られており、他に「ロジカルな思考力」「コミュニケーション力」
最後に「自己認識がしっかりとできていること」が大事と語られています。
目的意識と成長意欲。
論理的な思考力と共にそれを他者に説明・納得させることができるコミュニケーション力。
成長していくために自身を客観的に判断できる自己認識力。
これらを持てる人材がボストンコンサルティングが求める人材と言えます。
CareerFinder(キャリアファインダー)で自分の転職可能性を確認しよう!
ボストンコンサルティングへの転職は学歴や経験など求められるものが高いため、難しいと言えます。
中途採用試験や面接の対策などすべきことは多くあります。
ボストンコンサルティングの内定を得るには転職エージェントに登録し、個人では難しい情報を収集し対策を練っていくことが重要です。
CareerFinder に登録し、ボストンコンサルティングへの転職の可能性を高めませんか。
CareerFinderには過去にボストンコンサルティングへの転職を成功された方の実例データが豊富にあるため、ご自身のキャリアに似た方やお勤めの企業から転職を成功された実例からご自身の転職の可能性を確認することができます。
【ポイント】
■ 豊富な転職実例から、理想のキャリアを見つけることが出来ます。
■ キャリア実現について、エージェントからアドバイスをもらうことが出来ます。
マッキンゼー、BCG、アクセンチュアなど、大手コンサルティングファームの豊富な転職実例があり、年収が現職より1.5倍に増えたという実例もあります。
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まとめ
ボストンコンサルティングについて様々な情報をご紹介させていただきました。
ボストンコンサルティングはBIG3の一角として国内外、様々な業界の企業をクライアントとしており、グローバルな働き方ができる企業です。
しかし、求められる人材の質と経験は高く転職は容易ではありません。
転職の可能性を高めるためにもCareerFinder に登録しましょう。
CareerFinder のデータは常に最新のものに更新されているため、有効的な対策を講じることができます。
CareerFinder に登録し、ご自身のキャリアアップの可能性を高めましょう。