ブリヂストンは、タイヤを中心としたゴム製品を製造する世界最大手のメーカーです。
世界でもトップクラスのシェアを誇り、グローバルに展開する人気企業です。
本記事では、ブリヂストンの年収や福利厚生、社風などの様々な情報をご紹介。ブリヂストンへの転職をお考えの方に向けた情報をお届けします。
ブリヂストンの平均年収
有価証券報告書によると、ブリヂストンの平均年収は686万円。平均勤続年数は14.3年でした。
国税庁の令和元年民間給与実態統計調査によれば、国内の平均年収は436万円です。
ブリヂストンの平均年収はそれを上回る水準となっています。
こちらのデータは2020年12月期のものですが、2019年12月期には728万円と最高額を記録しています。
直近では大きく落ち込みを見せていますが、2019年までの過去5年間においては平均年収は増額し続けていました。
その背景には、世界トップシェアを誇るタイヤメーカーとしての基盤や、積極的な新事業の展開があります。
ブリヂストンの職種・役職・年代別の平均年収
続いて、職種・役職・年代別の平均年収をOpenWorkやdoda、その他、複数のサイトから算出しました。
職種別の平均年収
ブリヂストンの職種は、技術系と事務系の大きく2つに分かれており、その中でさらに細かく職務が分類されています。主な職種別の平均年収は以下の通りです。
職種 | 平均年収 | ||||
---|---|---|---|---|---|
研究開発職 | 833万円 | ||||
生産技術職 | 639万円 | ||||
管理系職 | 813万円 |
職種によって平均年収に大きなばらつきが見られますが、これは回答者の人数や役職にも大きく関係しています。
役職別の平均年収
役職別の平均年収は以下のようになります。
役職 | 平均年収 | ||||
---|---|---|---|---|---|
一般社員 | 570万円 | ||||
係長 | 800万円 | ||||
課長 | 1,133万円 | ||||
部長 | 1,400万円 |
ブリヂストンでは上級職に就くと、残業代ではなく裁量労働手当という形で月々一定の金額が支給されるようになります。裁量労働手当に関しても、年次や役職が上がるにつれて金額がアップします。
年代別の平均年収
年代別年収は、下記の表のようになります。
年代 | 平均年収 | doda調べ業界平均年収 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
20代 | 469万円 | 313~439万円 | ||||||
30代 | 605~711万円 | 425~595万円 | ||||||
40代 | 842~1,025万円 | 427~798万円 | ||||||
50代 | 1,213万円 | 517~892万円 |
表からも読み取れるように、昇給には年功序列の傾向があります。
近年では成果主義が掲げられ、評価制度も変化してきているようですが、今なお年功序列の風潮は強く残っています。
doda調べのメーカー(機械・電気)業界・大手企業社員の年収統計情報と比較すると、若手のうちは標準的な水準ですが、年次が上がり昇格するにつれてどんどん増額し、最終的には業界平均を大きく上回る水準に達します。
学歴別の初任給
学歴別の初任給は以下のようになります。
学歴 | 初任給 | ||||
---|---|---|---|---|---|
修士修了 | 月給 24万7,000円 | ||||
大学卒 | 月給 22万5,600円 | ||||
高専卒 | 月給 20万9,000円 |
学歴別に細かく等級が分類されており、初任給に差が生じています。修士修了と高専卒では、月給4万円の差があります。
ブリヂストンと競合メーカーとの平均年収比較
ブリヂストンの年収を競合メーカーと比較して見ていきます。今回は、同業大手の住友ゴム、東レ、AGCと比較を行いました。
ここでは各社の有価証券報告書のデータを使用しています。
企業名 | 平均年収 | ||||
---|---|---|---|---|---|
ブリヂストン | 686万円 | ||||
住友ゴム | 643万円 | ||||
東レ | 672万円 | ||||
AGC | 796万円 |
ブリヂストンの平均年収は、AGCに次いで高い水準であるとわかります。
2019年度以前の水準はAGCと同程度だったことから、ブリヂストンの平均年収は業界でもトップレベルであると言えます。
ブリヂストンの福利厚生と休暇制度
ブリヂストンの福利厚生と休暇制度についてご紹介します。
休日 | 週休2日制 (土・日/事業所により年数回土曜出社有り) 、祝日、年間休日数120日、有給休暇・慶弔休暇、出産休暇、育児休職制度、短時間勤務制度 | ||||
諸手当 | 所定時間外手当、テレワーク手当(200円/回、その日の4.5時間以上がテレワークの場合支給)、出社頻度に応じた通勤費(出社日数/月が12日未満のテレワーク勤務中心の従業員には、通勤定期代ではなく、毎回交通費の実費を支給)、出産祝金 | ||||
研修・教育制度 | 新入社員研修、3年目研修、キャリア採用者向けオリエンテーション、部門別研修、人財育成カレッジなど | ||||
保険・資産形成支援制度 | 雇用・労災・健康・厚生年金、一般財形、ライフプラン積立、年金財形、持ち株会 | ||||
住宅関係 | 社宅・青年会館、持ち家融資住宅財形 | ||||
その他 | 共済会、保養施設、事業所内保育園 |
ブリヂストンには上記のような各種制度が充実しています。
特に、住宅関係は社宅を東京都に6棟・千葉県に1棟、青年会館(独身寮)を国立市に所有しており、かなり手厚い可処分所得が高い傾向があるようです。
そのほか、ブリヂストンの職務では専門的な知識や技術が必要になるということもあり、研修制度・教育制度が充実している印象です。新卒採用の方向けとキャリア採用の方向けにそれぞれプログラムが組まれています。
また、女性のライフプランとキャリアの両立を助ける制度も整っています。産休育休制度に加え、1日最大3時間短縮できる短時間勤務制度や事業所内の保育園など、働くママさんを応援する仕組みがあるのが特徴です。
ブリヂストンは激務?激務度や社風について
ブリヂストンの社風
ブリヂストンでは、CEO自ら社風として以下を挙げています。
“…真摯に社会と向き合い、時勢に先駆けてあらゆることを打って出ようという姿勢です。これは創業以来全く持って変わらぬ当社の社風であると考えています。”(ブリヂストン 公式HPより抜粋)
日々変わりゆく世界の情勢の中でしっかりと顧客のニーズをキャッチし、保守的にならずイノベーションをもってそれにチャレンジしていくという志は、全社で共通したものであるということです。
業務においては常に高いクオリティが求められると同時に、業界を牽引する存在としての自覚が必要となります。
ブリヂストンの激務度は高い?
ブリヂストンの激務度は高いと言えます。
働き方改革の中で状況はかなり改善されたようですが、依然として「残業が多い」、「休日返上で働く必要がある」などの口コミも見られました。
実態は技術系・事務系によっても異なっていて、さらに部署によっても偏りがあるようです。本社配属か工場配属かによっても勤務状況が大きく変わります。
また、管理職は特に業務時間が長いという声が多くありました。これは、社内全体で働き方改革を進めているしわ寄せが管理職にきていることが原因として挙げられます。結果として管理職希望者が減っているのも実情のようです。
ブリヂストンに転職するには?
ブリヂストンへの転職難易度
ブリヂストンへの転職難易度は非常に高いと言えます。
その理由として第一に、ブリヂストンが掲げる「少数精鋭主義」があります。これはたくさんの人材を採用し、それぞれを狭い領域のプロフェッショナルとして育成するのではなく、年次の低いうちから広く大きな領域の仕事を任せるという方針です。つまり、ブリヂストンのキャリア採用は狭き門となっているのです。
第二に、機会が少ないという点が挙げられます。2021年8月現時点で、ブリヂストンのコーポレートサイトにおけるキャリア採用の募集はありません。募集が不定期であることに加え業界大手の人気企業のため、難易度は非常に高くなることが予測されます。
ブリヂストンに転職するため必要なスキルとは?
ブリヂストンでは、下記のフローで中途採用を行っています。
応募→書類選考→面接・筆記試験→内定
筆記試験はSPIです。面接では、志望動機や入社後にしたいことなどの基本的な質問から、「経験や知識をブリヂストンでの業務にどう活かせるか」「前職で最も成果を残した仕事は何か」など、前職の経験に関する質問まで多岐に渡り問われます。
さらに、技術系志望の場合はより深い業界知識や具体的な研究内容などが聞かれる傾向にあります。
ブリヂストンの求める人材像
ブリヂストンでは、「最高の品質で社会に貢献」という社是に基づき、社員の心構えとして以下の4つを掲げています。
● 誠実協調
● 進取創造
● 現場現物
● 熟慮断行
顧客のため、そして社会のために常に誠実であることや、新しいものを作り出すイノベーション精神、思考し続けやり抜く力が強く求められていることがわかります。
またブリヂストンでは、中途採用において社内に新風を吹き込んでくれる人材を求めています。知識や経験だけでなく、目まぐるしく変化する世界に適応し続けるブリヂストンにとって新しい価値観はとても重要なのです。
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まとめ
ここまで、ブリヂストンの年収や福利厚生など、転職活動にあたって押さえておくべき情報を紹介しました。
高い業界シェアと安定した業績で、転職先としても高い人気を誇るブリヂストンですが、転職希望者には極めて高いスキルが求められ、また採用人数も限られているため、転職難易度が非常に高いことも事実です。
ブリヂストンで働きたい方は、まずは転職の正しい情報を知ることが重要です。Career Treeに登録することで、最新のブリヂストンへの転職に関するデータを収集できます。最新の転職事情について知ることで、具体的な面接対策を行うことができるでしょう。
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