村田製作所の年収は低い?昇給制度や社風・特徴・転職難易度についても解説

創業者、村田昭氏によって1944年に創業。町工場から始まった村田製作所は現在、電子部品メーカーとして世界トップクラスの企業へと成長し従業員数は単体で約8,700人。

岡山村田製作所、福井村田製作所等のグループも含めると約77,500人。売上高1兆5,340億円もの大企業へと成長しています。

ショックセンサは世界シェア95%と一強を誇り、他にも世界シェアトップの製品が複数あります。

近年ではM&Aによってソニーから電池事業を買収するなど幅広く事業を展開しています。

この記事では、村田製作所への転職をお考えの方に参考となる情報をご紹介していきます。

村田製作所の平均年収

最初に村田製作所の平均年収について調べてみました。

有価証券報告書によると村田製作所の平均年収は約724万円。平均勤続年数は14.9年でした。

村田製作所の平均年収を業界平均、国内平均と比較するとどうなるでしょうか。

業界平均年収はdodaから。国内労働者平均年収を国税庁の令和元年民間給与実態統計調査を基にしています。

業界平均年収は498万円。
国内平均年収は436万円でした。

村田製作所の平均年収724万円はどちらの平均よりも1.5倍近く高くなっています

村田製作所の平均年収が高い理由として、複数の製品が世界トップシェアで代替のきかないものが多く営業利益率が高いためであると考えられます。

一般的に工場を自社で有する製造業の場合の営業利益は5%が平均と言われていますが村田製作所の2019年度の営業利益率は16.5%と平均の3倍以上。2016年には24.8%もの数字を残しています。

営業利益率の高さが社員の給与や設備投資などに充てる資金を生み出せるため、業界平均を大幅に上回る報酬が支払われると考えられます。

村田製作所の職種・役職・年代別の平均年収

村田製作所、全体の平均年収はご紹介しましたが職種や役職、年代ごとの年収はどのようにあるでしょうか。

それぞれをOpenWorkdoda。その他、複数のサイトを基に調べ表にまとめました。

職種別の平均年収

村田製作所の職種は総合職と一般職に分かれています。

職種 平均年収
総合職 約840~1,140万円
一般職 約640~840万円

多くの企業同様、総合職と一般職では一般職の方が年収は少ないようです。

役職別の平均年収

多くの企業にある係長・課長・部長の各役職者の平均年収を調べました。

役職 平均年収
係長 約800万円
課長 約1,060万円
部長 約1,280万円

年代別の平均年収

年代ごとの平均年収はどうでしょうか。
村田製作所と電子/電気部品メーカー(doda調べ)の年代別年収と比較しました。

年代 村田製作所 業界平均年収
20代 約480万円 約380万円
30代 約710万円 約500万円
40代 約800万円 約760万円
50代 約1,170万円 約773万円

年代ごとの平均年収は上記のようになりました。
各年代で業界平均を上回っています。

また、20代の平均年収480万円は国内平均年収よりも上回っており、若い世代から経済的に余裕ある生活を送ることができそうです。

村田製作所の昇給制度やボーナス

平均年収などはご紹介しましたが、昇給制度やボーナスはどのようになっているでしょうか。

給料はどのように昇給する?

村田製作所は昇給に関して能力主義、成果主義を取り入れており結果を残すことで昇給していきます。

個々の成果を評価し昇給に反映されますが、その割合はそこまで大きくないようです。

別に定期昇給もありますが、こちらも昇給額は大きくないようで収入を上げていくには成果を上げるとともに昇格試験を受験し合格することが必要になります。

昇格試験がある

成果を出すことが昇給の条件ですが、村田製作所では昇格試験を受け合格することで大幅な昇給が認められます。

この試験は希望すれば受験できるのはなく、社内評価が高い人物に受験資格が与えられます。

試験は受験者全員が同じ条件によって評価されるため、シンプルで分かりやすいシステムと言えるでしょう。

社内評価が高ければ若くても受験が可能なため受験資格を得るためにも成果を上げることが必須です。

ボーナスや残業代はどのくらい?

村田製作所ではボーナスは年2回。6月と12月に支給されます。

ボーナス額は業績と連動していますが口コミによると2回合計で6か月分くらいが支給されるようです。

また、残業代は満額支給され、サービス残業を強いられるようなことは無いようです。

平均残業時間などは後述します。

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村田製作所の福利厚生制度と休暇

福利厚生、休暇はどうでしょうか。
表にまとめました。

福利厚生制度 内容
休暇 完全週休2日制、祝日、夏季・年末年始休暇、有給休暇、特別休暇
育児・介護 こども看護休暇、配偶者出産育児休暇、通院休暇、介護休暇、産休・育休・短時間勤務制度
財産形成・共済制度 従業員持株会、慶弔慰金
施設利用 カフェテリアプラン、レジャークラブ、テニスコート等
諸手当 住宅手当(条件あり)、交通費、超過勤務手当、扶養手当
各種保険 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険
その他 社宅、独身寮、社員食堂

村田製作所の福利厚生はこのようなものがあり、とても充実しています。

有給休暇取得率は73.2%。育児休暇取得後の復帰率は100%とワークライフバランスを取りやすいと言えます。

独身寮は月1万円前後。社宅もありますが転勤などで賃貸物件に住む場合は家賃の70%前後を会社が負担してくれるなど手厚いサポートがされます。

サービス登録画像

村田製作所の社風や特徴

年収面だけでなく社風などの特徴も転職を検討した際、気になるところですが村田製作所はどうでしょうか。

穏やかな社風

口コミを調べると村田製作所の社風は穏やかで風通しがいいと、多くの方が言われています。

若手社員でも臆せず意見できるボトムアップの環境が整っているようです。

社員の方は穏やかで友好的な方が多く、黙々と仕事をこなす真面目な方が多いそうです。

保守的でスピード感に欠けるという意見もありますが、人間関係でトラブルが起きるような恐れが少ない職場は労働環境としてかなり良いと言えるでしょう。

残業が少ない

部署にもよりますが平均残業時間は21.6時間と公式サイトに記載されています。

月当たりの残業時間は上限が設定され、それ以上の残業は禁止されています。

ノー残業デーも設けられており、会社として残業時間を抑える取り組みを行っています。

コンデンサの売れ行きが好調

村田製作所の主力製品にコンデンサがあります。

電気を蓄えたり放出する電子部品で、電子機器には必ずと言っていいほど使用されており、私達の身近なものスマートフォンやパソコン、自動車などにも使われています。

村田製作所は、コンデンサのシェア40%とトップシェアを誇り、コンデンサを使用する製品の売上が好調であれば、トップシェアを誇る村田製作所の業績も上がっていきます。

転勤が多い

村田製作所は転勤やグループ会社への出向も多いです。

出向は左遷などではなくキャリアを積ませることが目的で昔から行われています。

転勤の際は寮や社宅が用意され、賃貸物件だと家賃の大部分を会社が負担してくれます。

交通費も全額支給されるため転勤によって経済的負担を強いられることはありません。

村田製作所に転職するには?

村田製作所の中途採用者応募に募集する前に知るべきことをまとめました。

転職難易度は高くはない

村田製作所と同規模の企業と比較すると、転職の難易度はそこまで高くありません

製品には世界トップシェアを誇るものが沢山ありますが部品メーカーということもあるせいか就職先として人気企業とは言い難い面があるからです。

しかし、募集の詳細を確認すると応募する職種の経験が3年以上とされ、一定の経験・スキルが必要です。

転職難易度が高くないのは人気企業と比べた場合であって、決して簡単な訳ではありません。

技術系を中心とした採用

村田製作所の中途採用情報を確認すると、部品メーカーだけあり主に技術系の職種を募集しています。

応募職種での経験3年を求められることから、自社に合う人材を育成していくのではなく即戦力になりえる人材の確保を目的としていると考えられます。

選考の流れ

中途採用者の選考の流れは、

書類選考→適性検査→一次面接→二次面接→内定/条件提示

上記の流れで行われ、書類選考から内定まで1~2ヵ月ほどと公式サイトには記載されています。

面接について口コミを確認すると、面接者の対応力を確認するような鋭い質問は無いようですが、質問に対する回答が浅いと判断されると深堀されることがあるため、どのような質問をされるか想定し事前に対策を講じておく必要があります

志望動機についても深堀されるため村田製作所の企業分析もしっかり行う必要があるでしょう。

村田製作所が求める人材像は?

村田製作所の公式サイトを確認すると求める人材像が掲げられています。
その一部を引用しました。

■ 自らの考えに基づいて、行動を起こすことができる人
■ 異なる環境や人々の中に恐れずに飛び込んでいくことができる人
■ ムラタという企業に共感し、現状に満足することなく成長したいという思い

村田製作所の製品は世界シェアトップのものが多数あり、これからもトップを維持するために上記のような考えと村田製作所の一員として誇りをもって仕事に取り組むことができる人物を求めています。

Career Treeで自分の転職可能性を確認しよう!

村田製作所の転職難易度は、そこまで高くないとご説明しましたが、あくまでも人気企業と比べた場合です。
転職は、どのような企業でも簡単ではありません。

転職には情報収集など入念な事前の準備が必要です。
ですが情報収集も簡単にはいきません。
個人で得られる情報には限りがあるからです。

正確で最新の情報を得るには転職エージェントを利用するのが効果的でしょう。
Career Treeに登録して、村田製作所に転職するために必要な情報を入手しましょう。

Career Treeには、村田製作所に転職した方の実例データが豊富にあり、その全てを閲覧することができます
今回、ご紹介した村田製作所の中途採用者選考の流れに適性検査がありました。
しかし、こちらの詳細は公開されていないため、内容について確認できませんでしたがCareer Treeにある実例データで、その詳細についても確認が可能です。

ご自身のキャリアに近い方の実例データやお勤めの企業から転職を成功された方のデータも閲覧可能なので詳細を分析することで自信を持って転職活動に挑むことができます。

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まとめ

村田製作所は結果を残し昇格試験に合格することで収入が上がっていく実力主義の企業です。
実力主義と言ってもギスギスした職場ではなく、社員の方、社風ともに穏やかで残業も少なく、育児休暇後の復帰率が100%なのも働きやすい環境であることを証明するワークライフバランスに優れた長く勤めやすい企業でしょう。

収入の30%前後を要すると言われている家賃も手厚い住宅手当で補助されるため、基本給の高さとともに経済的に余裕を持った生活を送れることが期待できます。

転職難易度は高くないとはいえ、転職を成功させるためにも転職エージェントの力を借りて、より確実な転職活動をしましょう。

Career Treeは、村田製作所へ転職を考えるあなたを全力でサポートします。
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