コーン・フェリー・ジャパン株式会社は、アメリカ・ロサンゼルスに本社を置き、日本では組織・人事コンサルティングをメインに展開しているコンサルティングファームです。
本記事では、コーン・フェリー・ジャパンの年収や福利厚生、社風などの様々な情報をご紹介します。
コーン・フェリー・ジャパンへの転職をお考えの方に向けた情報をお届けします。
コーン・フェリー・ジャパンの平均年収
Openworkによると、コーン・フェリー・ジャパンの平均年収は1,541万円です。
国税庁の令和元年民間給与実態統計調査によれば、国内の平均年収は436万円です。コーン・フェリー・ジャパンの平均年収はその約3.5倍の高水準となっています。
平均年収が高い理由として、コーン・フェリー・ジャパンがアメリカ的な完全成果主義である点が挙げられます。コーン・フェリー・ジャパンでは、日々のプロジェクトでのパフォーマンスを360度から評価される仕組みが整っており、年収水準は戦略系のファームと同程度となっています。
コーン・フェリー・ジャパンの役職別年収、採用大学
コーン・フェリー・ジャパンの役職別年収と採用大学を見ていきましょう。
ここでは、「OpenWork」のデータを参考に各項目の平均年収を推定しています。
コーン・フェリー・ジャパンの役職別の平均年収
コーン・フェリー・ジャパンの役職別の平均年収です。
役職 | 平均年収 | ||||
---|---|---|---|---|---|
アナリスト | 500〜800万円 | ||||
コンサルタント | 600〜1,300万円 | ||||
プリンシパル | 1,100〜2,000万円 | ||||
クライアント・パートナー | 2,000万円〜 |
コーン・フェリー・ジャパンでは、アナリスト、コンサルタント、プリンシパル、クライアント・パートナーの順で役職が上がっていきます。
コーン・フェリー・ジャパンの役職は4つとコンサルティングファームにしては少なめのため、同じ職位であっても評価次第では年収に大きな差がつきます。
さらに、コーン・フェリー・ジャパンは完全な成果主義であることも特徴の1つです。そのため、表からもわかるように、高い評価を得た場合に年収が1つ上の職位の社員を超えるケースも珍しくないようです。
これは上司や部下の関係においても同じであり、成果が認められれば上司より部下の方が年収が高くなるというケースもあるのです。
コーン・フェリー・ジャパンの採用実績大学
学歴についてです。コーン・フェリー・ジャパンの採用実績校は以下の通りです。
<大学> 東京大学、京都大学、一橋大学、東京理科大学、大阪市立大学、名古屋大学 ほか
コーン・フェリー・ジャパンの内定者の統計を見ると、数々の名門大学が名を連ねています。また、東京大学と京都大学の出身者が内定者のうち約半数を占めており、学歴もかなり重視されることがわかります。
コーン・フェリー・ジャパンと競合コンサルティングファームとの役職別年収比較
コーン・フェリー・ジャパンと競合コンサルとの年収を役職別で比較していきます。今回は、同業大手のコーン・フェリー・ジャパンとタワーズワトソン、デロイトと比較を行いました。
役職はそれぞれコンサルタント、マネージャー、プリンシパルで比較します。
企業名 | コンサルタント年収 | マネージャー年収 | プリンシパル年収 |
コーン・フェリー・ジャパン | 500~800万円 (アナリスト) |
600~1,300万円 | 1,100~2,000万円 |
マーサージャパン | 500〜900万円 (スタッフ) |
800~1,300万円 | 1,700~3,000万 |
タワーズワトソン | 550〜800万円 (アソシエイトコンサル) |
700〜1,000万円 | 1,300〜2,000万円 |
コーン・フェリー・ジャパンの平均年収は、マーサージャパンと比較するとやや低め、タワーズワトソンと比較すると同程度であることが分かります。
コーン・フェリー・ジャパンは、日本法人では人事コンサルティングを主に展開しており、戦略系のコンサルティングファームに比べると年収水準は劣るという声が多く見られました。
しかし、中には戦略系のコンサルファームと同程度の年収は担保されているといった口コミもあり、感じ方はそれぞれのようです。
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コーン・フェリー・ジャパンは激務?激務度や社風について
コーン・フェリー・ジャパンの社風
コーン・フェリー・ジャパンは、社員1人1人の自立と成長を重視し尊重する社風です。
口コミを見ると、個人が裁量をもって仕事に取り組める環境が整っており、プロフェッショナルとしての意識を高くもっている集団であることがわかります。そのため、自らの実力を絶えず磨こうという向上心の高い方には向いている環境と言えます。
一方で、縄張り争いのようなギスギスした雰囲気はなく、比較的皆で協力し助け合おうという雰囲気があるのもコーン・フェリー・ジャパンの特徴です。外資系コンサルに見られる「アップオアアウト」の文化もコーン・フェリー・ジャパンにはありません。
コーン・フェリー・ジャパンの激務度は高い?
結論、コーン・フェリー・ジャパンの激務度は業界では低めであると言えます。
Openworkによると、コーン・フェリー・ジャパンの労働環境は月間平均残業時間は35.2時間、有給休暇取得率は57.1%です。コンサルティング・シンクタンク業界平均はそれぞれ45.3時間、58.5%なので、コーン・フェリー・ジャパンは業界平均と比べ残業時間は少なめ、有給取得率は同程度となっています。
コーン・フェリー・ジャパンはクライアントに対して組織コンサルティングサービスを提供していることもあり、業界内では比較的ホワイトな部類に入ります。
口コミを見ても、深夜までの残業や常態化した休日出勤といったようなコンサル業界でよく見られる光景は、コーン・フェリー・ジャパンではほとんど見られないことがわかります。
コーン・フェリー・ジャパンの強みと特徴
コーン・フェリー・ジャパンは、日本コーン・フェリー・インターナショナル株式会社、コーン・フェリー・ヘイグループ株式会社、フューチャーステップ・ジャパン株式会社の3つが統合されて設立しました。
そのため、コーン・フェリー・ジャパンには、3社が70年以上かけて積み上げてきた組織・人材コンサルティングファームとしてのソリューションやアセットがあります。業界のパイオニアとして、職務分析やコンピテンシー、EQといったコンセプトを世に送り出してきました。
また、コーン・フェリー・ジャパンの事業規模は日本国内におさまらず、グローバルに展開しています。特に、リーダーシップ開発の分野では世界でトップの実績を誇り、職務評価手法である「ヘイシステム」は、全世界で8,000以上の企業・団体に使用されています。
コーン・フェリー・ジャパンの転職難易度
コーン・フェリー・ジャパンの難易度は高い?
コーン・フェリー・ジャパンの転職難易度は非常に高いと言えます。
理由としては、転職先としてかなり高い人気を誇っていることや、ビジネスレベル以上の英語力が必要なこと、経験者採用しか行っていないことが挙げられます。
コーン・フェリー・ジャパンは、Forbesによる「米国のリクルーティング企業ランキング」で2年連続1位を獲得しているほどの人気企業です。また、グローバルファームのため最低でもTOEIC800点以上の英語力が必須となります。さらに、2022年1月現在時点で採用は経験者のみとなっているので、かなりの難関であると言えます。
コーン・フェリー・ジャパンの求める人物像
コーン・フェリー・ジャパンの求める人物像は以下の通りです。
■ 組織や人に関する課題解決のプロフェッショナルになることを志している人
■ 世に流布している解決策へ安易に飛びつくのではなく、必死に考えて意味ある答えを導く、「考える力」を持つ人
■ 長期間にわたりクライアントに寄り添い伴走できる、人間として成熟している人
■ クライアント、そして日本社会のために貢献したいという価値観を持っている人
また該当職種の実務経験や英語力、海外でのビジネス経験などを有する者のほか、積極的な学習と向上への意欲を持つ者、他のコンサルタントと協業できる者、グローバルマインドを持ち、海外でのビジネスに意欲的な者、などが求められている。(引用)
ここでも、コーン・フェリー・ジャパンが高いプロフェッショナル意識をもち、クライアントへの貢献や社会課題の解決に取り組む姿勢を重視していることがわかります。
また、多種多様な人材が在籍するコーン・フェリー・ジャパンにおいて、グローバルに活躍できる人材であるかどうかという観点も重要です。
コーン・フェリー・ジャパンの選考フロー
コーン・フェリー・ジャパンの中途採用における選考フローは以下の通りです。
書類選考(志望動機、職務経歴、学歴)→ 一次面接(自己紹介と志望動機)→ 二次面接(ケースインタビュー) → 三次面接(ケースインタビュー)→ 最終面接(ケースインタビュー、質疑応答)
コーン・フェリー・ジャパンの中途採用面接では、経験者募集のためコンサルに関するスキルや知識が問われる傾向にあります。
また、ケース面接では実際のコンサル業務で必要となる数理的な推論や論理的思考力が問われるため、経験者であっても対策は必須でしょう。
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また、CareerTreeでは、コーン・フェリー・ジャパンの転職情報を収集できるだけでなく、今働いている企業を起点とした転職データを見ることができます。例えば「現在の勤め先からコーン・フェリー・ジャパンに転職した人はいるのか」「コーン・フェリー・ジャパンへ転職した人は、他にどのような企業を受けたのか」という情報も見ることが可能です。
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まとめ
ここまで、コーン・フェリー・ジャパンの年収や福利厚生など、転職活動にあたって押さえておくべき情報を紹介しました。
高い業界シェアと安定した業績で、転職先としても高い人気を誇るコーン・フェリー・ジャパンですが、転職希望者には極めて高いスキルが求められるため、転職難易度が非常に高いことも事実です。
コーン・フェリー・ジャパンで働きたい方は、まずは転職の正しい情報を知ることが重要です。CareerTreeに登録することで、最新のコーン・フェリー・ジャパンへの転職に関するデータを収集できます。最新の転職事情について知ることで、具体的な面接対策を行うことができるでしょう。
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