明治の年収は係長で1,000万円超え？役職別年収や競合との年収比較やホワイト企業度合いを徹底調査！

株式会社明治は、菓子、牛乳、乳製品や一般用医薬品の製造・販売を主軸に事業展開を行う大手食品メーカーです。代表商品には、「明治チョコレート」や「カール」、「明治エッセルスーパーカップ」などがあります。

本記事では、明治の年収や福利厚生、社風などの様々な情報をご紹介し、明治への転職をお考えの方に向けた情報をお届けします。

明治の平均年収

明治の有価証券報告書によると、明治の平均年収は998万円です。また、平均年齢は44.1歳、平均勤続年数は20.1年となっています。

国税庁の令和元年民間給与実態統計調査によれば、国内の平均年収は436万円です。明治の平均年収はその約2.3倍の高水準となっています。

平均年収が高い理由としては、乳製品やチョコ菓子が国内首位の売上であることが挙げられます。加えて、多くの方に愛飲されている「明治プロビオヨーグルトR-1」のドリンクタイプは、販売金額が日本でNo.1のブランドです。その他にも多数の人気商品を販売し、高い業績をキープしています。

※インテージ　SRI　ドリンクヨーグルト市場　2018年8月～2019年7月　累計販売金額

明治の学歴別・役職別・年代別の平均年収と採用大学

明治の学歴別・役職別・年代別の平均年収と採用大学を見ていきましょう。

ここでは、「OpenWork」のデータを参考に各項目の平均年収を推定しています。

明治の学歴別の推定年収

明治の学歴別平均年収をみていきましょう。ここでは、年収を初任給16ヶ月分として計算し、学歴別に比較してみます。

学歴			初任給			推定年収
大学卒			21万7000円/月			347万2000円
修士修了			23万5000円/月			376万円

表からも分かる通り、大学卒と修士了では年間で約29万円の差が生じるようです。その差は小さくはありませんが、成果次第では学歴により生じる差を埋めることはできるでしょう。

明治の役職別の平均年収

役職別の平均年収を見ていきましょう。

役職			平均年収
主任			915万円
係長			1,033万円
課長			1,322万円
部長			1,486万円

明治では、役職に就くと年収がかなりアップします。係長クラス以上では年収が1,000万円を超えるケースも多くなってくるようです。部長クラスでは平均年収が1,486万円と、かなり高くなっています。

給与制度に関しては、年に数回の賞与（ボーナス）支給があり、年収全体に占める賞与（ボーナス）の割合がかなり高いようです。一方で、管理職にならない限りは大幅な給与アップは見込めないという声もありました。管理職になるまでのハードルは、かなり高いようです。

明治の年代別の平均年収

年代別の平均年収を見ていきましょう。

年代			平均年収
20代			347～798万円
30代			691～947万円
40代			803～1,192万円
50代			964～1,277万円

明治の給与体系は、口コミにもあるように毎年しっかり昇給していきます。20代後半には年収650万円に達する方も多く、30代でも年収800万円が射程圏内です。

評価制度に関しても、基本的には半年に一度上司との面談を行い、公正に評価されているという口コミもありました。

特に賞与（ボーナス）が高く、余裕のある生活を送れるというポジティブな口コミが多くありました。

明治の採用大学実績

明治の採用大学について見ていきます。採用大学実績は以下の通りです。

北海道大学、東北大学、新潟大学、宮城大学、筑波大学、東京大学、一橋大学、富山大学、金沢大学、福井大学、福井県立大学、信州大学、静岡大学、名古屋大学、三重大学、滋賀大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、和歌山大学、岡山大学、島根大学、鳥取大学、広島大学、山口大学、徳島大学、愛媛大学、九州大学、佐賀大学、長崎大学、熊本大学、大分大学、宮崎大学、鹿児島大学、琉球大学、東京工業大学、東京都市大学、首都大学東京、東京理科大学、横浜国立大学、早稲田大学、青山学院大学、学習院大学、慶應義塾大学、上智大学、中央大学、法政大学、明治大学、同志社大学、立命館大学、兵庫県立大学、関西大学、近畿大学、大阪市立大学、大阪府立大学、宇都宮大学、関東学院大学、工学院大学、高知工科大学、北見工業大学、武蔵大学、中央学院大学、明治学院大学、立正大学、龍谷大学、東洋大学、成蹊大学、成城大学、摂南大学、甲南大学、専修大学、大阪経済大学、大阪工業大学、大阪産業大学、大阪電気通信大学、京都産業大学、大妻女子大学、創価大学、南山大学、崇城大学、大東文化大学、高崎経済大学、拓殖大学、玉川大学、千歳科学技術大学、千葉工業大学、東邦大学、東北学院大学、東北工業大学、文教大学、獨協大学、帝京科学大学、帝京大学、帝京平成大学、日本工業大学、日本大学、日本女子大学、八戸工業大学、電気通信大学、東海大学、名城大学、明星大学、豊田工業大学、桃山学院大学、広島工業大学、名古屋工業大学、九州工業大学、九州産業大学、福岡工業大学、福岡大学など

明治は、国立大学から私立大学まで、幅広い大学から採用を行っていることがわかります。技術系職種は大学院修了者が多くの割合を占めています。

明治と競合食品メーカーとの平均年収比較

明治と競合メーカーとの年収を比較していきます。今回は、同業大手の日清食品、味の素、アサヒビールと比較を行いました。

ここでは、各社の有価証券報告書のデータを使用しています。

企業名			平均年収
明治			998万円
日清食品			800万円
味の素			997万円
アサヒビール			1,325万円

明治の平均年収は、競合である日清食品を大きく上回りますが、味の素とはほぼ同じ、アサヒビールと比較すると劣ることが分かります。

口コミを見ると、給与面に対し不満をもっている方はほとんどいないようです。理由としては、業績がよっぽど悪くなければ年間賞与（ボーナス）が5～6ヶ月分支給されることや、各種資格手当もあることなどが挙げられます。良くも悪くも年功序列で給与が上がっていくため、実力主義ではないという不満も一部の口コミから確認できました。

明治の福利厚生や休暇制度

明治の福利厚生と休暇制度についてご紹介します。

休日・休暇制度			週休2日制、年間休日105～125日（事業所や職務により異なる）、年次有給休暇、慶弔休暇、育児休業、介護休業、リフレッシュ休暇
諸手当			通勤費、地域手当
教育研修			新入社員研修、若手社員フォロー研修、キャリアアップ研修、マネジメント研修、女性のキャリア形成を支援する研修、女性を部下に持つ管理職研修
保険・資産形成支援制度			雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険、社員持株会、退職金・年金制度
住宅			社宅貸与、住宅支援

明治では、上記のような福利厚生制度が充実しています。

口コミでも、社内制度が手厚いという声が多くありました。営業手当や住宅手当など各種手当も充実しています。

有給休暇も比較的取りやすく、年間5日の連続年休は必ず取得する必要があるようです。

近年は女性の昇格者も目立つようになり、産休育休も取りやすく、復職する方も増えているようです。管理職になる前後にも女性向けの研修が用意されています。

明治はホワイト企業？激務度や社風について

明治の社風

明治の社風は、典型的なトップダウンの日本企業です。

全体的にリスクを取らない保守的な社風があるようです。歴史のある会社なので、前例主義で古い体制が残っているというのも事実のようです。新しいことをしようとするにも時間がかかり、モヤモヤしている社員も少なくないようです。

また、合併から10年以上経った今も、旧明治製菓と旧明治乳業のダブルスタンダードになっているという口コミもありました。

その中でも、海外展開には力を入れているようなので、今後は海外赴任といった選択肢も増えて来ると予想されます。

明治の激務度は高い？

明治は、残業時間の観点から見ると激務度は低いと言えます。基本的にはホワイト企業と考えて良いでしょう。

Openworkによると、明治の労働環境は月間平均残業時間は20.5時間、有給休暇取得率は52.2%です。食品・飲料業界平均はそれぞれ26.6時間、48.9%なので、明治は業界平均と比べ残業時間・有給取得率ともに少し高水準となっています。

明治では、積極的に在宅勤務制度の活用を進めており、プライベートとのバランスがとりやすいという口コミの投稿もありました。一方で、工場勤務の職種は夜勤もあり、ワークライフバランスはとりづらいという声もありました。部門や部署、職種などの業務状況によってしまうので、一律に良いとは言えないでしょう。

明治に転職するには？

明治への転職難易度

明治の転職難易度は非常に高いと言えます。

理由としては、基本的に新卒で就職する方をメインで採用しており、転職の求人数がきわめて少ないことが挙げられます。明治は中途採用ポジションが非常に少なく、限定的な募集を行う傾向があるので、情報を取得できる限られたエージェントとのコミュニケーションが重要となります。

求人数の少なさに加え、業界トップシェアを誇る明治は知名度も高いため、倍率が非常に高くなっています。

明治の求める人物像や必要スキル

明治のコーポレートサイトでは、求める人物像について以下のように書かれています。

なにか新しいことをやってみたい。
いろいろなことに挑戦してみたい。
こうした欲求に素直になれると、きっと面白いし、夢中になれる。
シゴトって、こういうことなんだ。私たちは、そう考える。
新しい変化を生み出すことが面白いし、そのためにチャレンジすること自体も面白い。
シゴトは、夢中になった者勝ちだ。
健康な食生活を通して、お客さまの生活をよりよいものにしたい。薬を届けて、心も身体もすこやかな毎日と笑顔を生み出したい｡食品会社として、薬品会社としてこの思いを使命とし、夢中になっているのが明治グループ。
私たちの100年もの歴史は、社員一人一人が夢中でいつづけた歴史でもある。
さあ、成し遂げたい目標も、そこに向かう過程も、全部ひっくるめて夢中になろう。
キミが“もっと”夢中になれること。
いままでにない“もっと”をやっていこう。
それはきっと、明治グループで見つかるはず。（引用）

すでにチョコレートや乳製品の領域では業界トップシェアを誇る明治ですが、「チャレンジ精神」と「多様性」のある方を求めています。どんなことに対してもただ漫然とこなすのではなく、その中に自分なりの課題を見出し、その達成に向け積極的に挑戦してきた方です。また、パーソナリティーの面では個性豊かな人材を求めています。様々な個性を持つ多種多様な人材が互いに意見をぶつけ合うことで、グループ全体が活性化し、さらに大きく成長することができると考えています。

加えて、コーポレートサイトには「meiji way」という以下の行動指針が記されています。こちらに沿って行動できるような方を求めているのは間違いないでしょう。

meiji way

お客さまの、パートナーの、仲間たちの、
「そばになくてはならない存在」であるために

１：お客さまと向き合って、お客さまから学ぶ。
２：先を見る勘を鍛え、先駆ける技を磨く。
３：仕事をおもしろくする、おもしろい仕事を創る。
４：課題から逃げない、やりぬく気概と勇気を持つ。
５：チームの可能性を信じ、チームの力を活かす。（引用）