ソフトバンクの年収はいくら?休暇や福利厚生、社風や転職についても解説!

スマートフォンの「3大キャリア」と呼ばれるうちのひとつ、ソフトバンク。知らない人はいないと言えるほどの有名な大企業です。

この記事では、ソフトバンクの年収や福利厚生、強みや特徴について解説しています。併せて、ソフトバンクへの転職に必要な情報収集方法についても紹介していますので、参考にしてみてください。

ソフトバンクの平均年収

まずは、ソフトバンクの平均年収について見てみましょう。有価証券報告書によると、2019年度の平均年収は「782万円」となっています。

ソフトバンクの年収を調べる際には、ひとつ注意が必要です。それは、「ソフトバンクグループ」と「ソフトバンク株式会社」は別会社であるという点です。

「ソフトバンク株式会社」は「ソフトバンクグループ」の子会社にあたる通信サービス会社で、競合他社はドコモやKDDIとなります。一方の「ソフトバンクグループ」は、投資会社であり、ソフトバンク株式会社やヤフー、アメリカの通信会社Sprintなどの親会社です。

「ソフトバンク 年収」で検索をすると、「ソフトバンクグループ」の年収が表示されることがあるため、注意が必要です。なお、この記事では通信サービス会社である「ソフトバンク株式会社」について紹介します。

「782万円」というソフトバンクの年収は、平均から見てどれほど高いのでしょうか。国税庁の最新データによると、日本における正規雇用の人の平均年収は2018年度で「441万円」となっています。転職サイト「doda」のデータによると、2019年度のIT /通信系の平均年収は「446万円」となっています。

ソフトバンクの平均年収は、これらの平均よりも300万円以上も高額であることがわかります。

ソフトバンクの職種・役職・年代別の平均年収

次は、ソフトバンクの職種・役職にその平均年収を見てみましょう。
ここでは、OpenWorkを参考に、実際にソフトバンクへの勤務経験がある人の声をもとに、各項目の平均年収を算出しています。

職種別の年収

まずは職種別の年収についてです。
ソフトバンクの職種は、大きく分けて「総合職」「アソシエイト職」「販売職」の3つがあります。

同じ職種であっても勤続年数や部署によって年収は異なるようですが、平均すると以下の金額になることが推定されます。

職種 平均年収
総合職 700〜800万円程度
アソシエイト職 400〜450万円程度
販売職 400〜500万円程度

あくまで目安ですが、総合職が最も高い平均年収であることがわかります。

役職別の年収

役職別の年収について見てみましょう。ソフトバンクは、年功序列ではなく評価によって年収が決定されます。そのため、年齢や役職ごとに一定の年収が決められているわけではありません。

参考として、勤続年数と職種別に以下のような例が見受けられました。

■ 勤続3年未満、営業…655万円
■ 勤続5〜10年、企画…780万円
■ 勤続5〜10年、エンジニア…800万円
■ 勤続5〜10年、事務…450万円
■ 勤続3〜5年、販売…420万円

職種や勤続年数によって、年収が変動することがわかります。

年代別の年収

最後に、年代別の年収についてです。先述の通り、ソフトバンクは年功序列ではなく実力で年収が決定されます。そのため年齢によって年収が大きく異なるということもあります。

ここでは、OpenWorkの口コミを参考に勤続年数ごとの役職別年収の例をまとめました。
口コミからの情報であるため、参考程度にお考えください。
なお、初任給に関しては月収を記載しております。

勤続年数 年収目安
(初任給は月収を記載)
初任給(月収) 総合職:243,000円~
アソシエイト職:205,000円
販売職:206,000円
勤続3年未満 営業:655万円
エンジニア:580万円
企画:600万円
勤続3〜5年 営業:700万円
エンジニア:680万円
企画:840万円
勤続5〜10年 企画:780万円
エンジニア:800万円
管理:650万円
勤続10年以上 企画:1,000万円
エンジニア:680万円
管理:850万円

勤続年数が長くなると、年収はやや上がる傾向にあります。しかし、同じような勤続年数であっても、300万円以上の差がつくことも事実であり、やはり年齢ではなく実力で給与が決まることがわかります。

ドコモ・KDDIとの比較

最後に、ソフトバンクの競合他社、ドコモ・KDDIとの平均年収を比較してみましょう。各社の平均年収は、以下の表のようになっています。

会社名 平均年収
ソフトバンク 782万円
ドコモ 870万円
KDDI 930万円

年収だけ見ると、ソフトバンクは他2社にやや劣ることがわかります。これは、KDDIの平均社員年齢が42.8歳、ドコモは40.2歳、ソフトバンクは40歳と、比較的若い社員が多いことも関係しているかもしれません。

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ソフトバンクの上場による給料の変化は?

ソフトバンクは2018年12月に東証一部に上場をしています。
上場は企業としてはメリットがありますが、給料など社員の待遇面の変化はあったのでしょうか。
複数の口コミサイトを確認したところ、上場前後で給料に関する評価制度や基準の変更が行われたという口コミは見当たらないので給料を含め、待遇面に変化はないようです。

上場することで、ソフトバンクという企業の信頼度の上昇や株式売買による資金調達を行う事ができるので、それを基に更なるビジネス展開が可能となります。現在のところ、影響はありませんが、今後は給料などの待遇面に影響が出てくる可能性が無いとは言い切れません。

ソフトバンクの平均年収は低い?

ソフトバンクの平均年収を競合他社と比較した場合に低いという事実があります。この事について説明します。

給料の不満の声がある

ドコモ・KDDIとソフトバンクの競合他社となる2社との平均年収を表にした際、ソフトバンクの平均年収が最も低いことを紹介しました。
口コミではボーナスが年収に占める割合が高いという言葉が見受けられますが、ボーナスが年収に占める割合が高いということは、毎月の給料が低いという意味にもなります。
実際に基本給が低いために、生活のために残業しているという口コミを見かけるため、社員の方は基本給に対して、不満を感じていることは事実のようです。

情報・通信業界の平均よりは高い

競合他社と比べ基本給の低さについて、社員の方は不満があるようですが、ソフトバンクの平均年収「782万円」は、最初に紹介した日本の平均年収「441万円」の1.8倍。金額だと「341万円」ほど上回っています。様々な業界の年収を紹介しているサイト「年収ランキング」の情報・通信業界の平均年収「613万円」と比較すると1.3倍。金額では「169万円」ほど上回っています。
ドコモ・KDDIと競合他社と比べた場合、ソフトバンクの平均年収は見劣りしますが、それはあくまでも、この2社と比較した場合であり、日本の平均年収・業界平均年収どちらに対しても上回っていることから、不満の声はあるものの、ソフトバンクの平均年収が低いという訳ではありません。

ソフトバンクの休暇・福利厚生制度について

次は、ソフトバンクの休暇や福利厚生について紹介します。

休暇について

ソフトバンクでは、年次有給休暇の他にも、特別有給休暇、特別無給休暇など様々な形での休暇が用意されています。特別有給休暇とは、年次有給休暇の他に、結婚や配偶者出産、転勤、忌引などにあたって利用できる有給休暇です。特別無休休暇には、生理休暇や産前・産後休暇、看護休暇、介護休暇などが含まれます。

産前産後休暇や育児休暇なども用意されており、女性も長く働きやすい環境であると言えるでしょう。

福利厚生制度について

充実した福利厚生制度も、ソフトバンクが転職先として高い人気を誇る理由のひとつと言えます。

ここでは、ソフトバンクにおける代表的な福利厚生をいくつか紹介します。

福利厚生名 内容
新卒住宅補助 新卒入社後3年間、自己名義で住居を賃借し、自ら家賃を支払っている場合に家賃に対する一部補助が出る。
確定拠出年金制度 会社が掛金を拠出し社員が運用を決定する年金制度。
関東ITソフトウェア健康保険組合 関東ITソフトウェア健康保険組合の直営・通年・夏期・冬期保養施設・東京ディズニーリゾートやユニバーサルスタジオジャパンなどを格安で利用できる。
転勤社宅 転勤先で利用できる社宅。転勤後のライフスタイルに応じて社員が入居先を決めることができ、会社が社宅契約手続きを行い、契約に関わる費用、支度料、社宅賃料の一部などを負担し、単身赴任の場合は帰省旅費の支給もされる。
社員食堂 有名飲食店や著名料理人などとのコラボ企画やソフトバンク完全オリジナルメニューなど多種多様なラインナップの社員食堂。

住宅補助や確定拠出年金など、一般的な大企業でよく見られるものに加え、転勤先の社宅や保養施設、レジャー施設を格安で利用できる権利など、多彩な福利厚生が用意されていることがわかります。

ソフトバンクは退職金がない?

ソフトバンクは退職金制度を廃止し、確定拠出年金制度を採用しています。どのような制度なのか紹介します。

退職金制度がないと聞くと、ソフトバンクは有名な企業なのになぜ?と、思われる方もいるかもしれませんが、企業に退職金制度を設けなければならない義務はありません。
国内企業の25%前後、外資系企業の多くも退職金制度がなく、退職金制度を採用しない、または廃止している企業は増加しています。
これらの企業は退職金の代わりに給料やボーナスを多く支払う方式を採用しており、ソフトバンクも平均年収「782万円」と日本の平均年収の1.8倍なので、同じ方式を採用していると言えます。

ソフトバンクは、この方式以外に確定拠出型年金を採用しています。少子化によって公的年金の財政が厳しくなっており、公的年金に頼らなくても定年後の社員が経済的に安心して過ごせるように、この制度を採用しています。

確定拠出年金制度

ソフトバンクをはじめとした多くの企業が、採用している確定拠出年金とは、簡単に言うと企業年金です。
企業が用意した複数の運用プランから、社員自身がプランを選択し、拠出金を運用、積み立てを行います。運用の結果次第で退職後に給付される金額が増えることもあれば、減ることもあるため一定のリスクは伴いますが、税法上、企業・社員どちらにもメリットがある制度なので近年、多くの企業がこの制度を採用し始めています。

ソフトバンクの年収はどのように上がる?

ソフトバンクの年収は、年功序列ではなく「ミッショングレード制度」に基づいて決定されます。ここでは、ソフトバンクでの年収の決まり方について紹介します。

ミッショングレード制度を採用

ミッショングレード制度とは、社員を年収レンジの異なる6つのグレードに分け、グレードごとに与えられたミッションをクリアすることで、グレードが昇降するという制度です。つまり、どのグレードにいるかによって年収が異なるということです。

ボーナスの割合が高い

ソフトバンクの給料は、ボーナスの割合が高いことも特徴的です。具体的には、年に2回、2.5ヶ月分のボーナスが付与されます。その額は、半年ごとの評価によってボーナス額に係数がかかり決定されるようです。5段階評価で、最低だと0.5倍、最高だと1.7倍となります。
なお、評価については「自己評価の結果を踏まえ、最終決定される」「面談があり、足りない部分は説明される」という声が多く見られ、不満を持つ人は少ない印象です。

実力主義の文化がある

「ミッショングレード制度」によって年収が決定されることからも見て取れる通り、ソフトバンクは年功序列ではなく実力主義の風土がある会社です。

つまり、実力があれば若手であっても上のグレードで高給を目指すこともできるということです。一方で、年次が上であったとしても、きちんと結果を出さなければいつまでも昇給することは叶いません。

能力や結果をきちんと評価してほしい人には、ぴったりの会社と言えるでしょう。

ソフトバンクへ転職するには?

充実した福利厚生に安定した業績で、転職先としても人気の高いソフトバンクですが、実際に転職を目指す場合には、具体的にどのようなアクションを起こせば良いのでしょうか。
ここでは、ソフトバンクへの転職の流れについて紹介します。

通年で応募できる

ソフトバンクでは、「ユニバーサル採用」と呼ばれる通年採用を行っています。これは「将来を担う人財には、自分の可能性を限定せず、意思を持って主体的に進路を考え、選んでほしい。企業は、必要な時に、必要な人財を採用する」という考えのもと開始された採用方法です。

ユニバーサル採用では、日本の「就職活動」などの時期に関係なく、自由に個々の意思で活動を行えることが特徴です。募集対象についても、新卒・既卒は問わず、一度就職をした人でも、再度挑戦することが可能です。

総合職の転職は難易度が高い

ソフトバンクの中途採用では、即戦力として活躍できる人材を求められています。ソフトバンクの採用はユニバーサル採用とは言え、「新卒採用」と「キャリア採用」で大きく2分されており、「新卒採用」の対象者は「入社時30歳未満の新卒/既卒/就業者」であり、ポテンシャル採用となっています。一方で、入社時に30歳以上だと必然的に「キャリア採用」となり、こちらでは入社にあたり「ポジションに求められる能力・スキル・資質」が必要とされています。

特に総合職のキャリア採用では、どのポジションも求められる要件が厳しくなっています。例として総合職「Webプロモーションディレクター」の応募条件を見てみましょう。

■ Webプロモーションマーケティング経験(3年以上)
■ 広告会社、事業会社、コンサルティングファームなどで、データ関連業務に携わっていた方
■ コミュニケーション能力/柔軟な発想力/自主的な行動力をお持ちの方
■ Web広告の効果計測に必要なタグの役割、設計の理解
■ 各種Web媒体の特性理解、出稿経験

当該業務への実務経験に加え、一定レベルの能力が求められることがわかります。

ソフトバンクの求める人材像とは?

ここでは、ソフトバンクの公式HPから見えてくる、ソフトバンクの求める人物像について紹介します。

はじめに、採用ページには、求める人物像として大きく「ソフトバンクの変化を楽しみ、何事もチャンスと捉え挑戦する人」と記載されています。これは、一体どういうことなのでしょうか。

より詳しく見てみると、人事からのメッセージという部分で「何をどうすれば、誰もが公平に、したいことができる世の中になるのか?」ということを考えて欲しいと述べられています。その後に続いて、以下のような「ソフトバンクバリュー」が紹介されています。ここでは、要約して記載します。

■ NO.1を狙う。2番では、見えない景色、できない事がある
■ 挑戦する。成功より失敗で人は成長する
■ 逆算する。ゴール設定すれば、引き算で今の行動が決まる
■ スピードを意識する。早い行動は早い成果を生む
■ 執念を持つ。諦めない限り、可能性は消えない

つまり、上記のような能力・性格を持った人が求められると言えるでしょう。転職活動では、このバリューに合致するような前職での経験やエピソードを語ることで、内定に一歩近づくことができると考えられます。

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ソフトバンクに転職を考えている方が、まず始めるべきことのひとつに「情報収集」が挙げられます。実際に、難易度が高いと言われているソフトバンクへ転職を成功させた人の実例を見ることがで、自分のやるべきことや転職可能性について知ることができます。

転職実例を収集するためには、Career Treeへの登録がおすすめです。Career Treeでは、実際にソフトバンクへの転職を成功させた人の転職実例データをいくつも閲覧することができます。それに加え、ソフトバンクから別会社へ転職した人についてのデータを見ることもできます。

この記事や、ソフトバンクの公式HPを見て情報収集をすることは大切です。しかし転職実例をという生のデータを見ることで、最新の転職事情を具体的に知れます。

もちろん、自分が今勤めている会社を考慮した転職先探しも可能です。つまり、今働いている会社・業界からソフトバンクへ転職した人がいるのか、年収などはどのように変化したのかということについても把握できます。

まずは情報収集をすることが大切です。具体的な生の情報は、未来を決定するための非常に強力な要素になるでしょう。

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まとめ

ここまで、ソフトバンクの年収や福利厚生、制度について見てきました。

安定した業績と知名度、豊富な福利厚生が用意されている企業であり、記事でも紹介した通り、特に総合職への転職は簡単というわけではありません。

ソフトバンクに転職を考えた場合には、まずはCareer Treeに登録して情報収集からはじめてみることをおすすめします。

Career Treeでは、実際にどのような人がソフトバンクに転職しているのか、自分の勤めている企業の出身者はどのような企業に転職しているのか、ソフトバンク、KDDI、ドコモでは転職活動の進め方やコツにどのような違いがあるのかというような、あらゆるデータを閲覧できます。

生の情報を得ることで、より具体的に将来の道筋が見えてくるでしょう。

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