東レの年収は低い?学歴別の初任給や福利厚生についても解説!

東レは、繊維事業をはじめとして、機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、環境・エンジニアリング事業、ライフサイエンス事業などを展開する素材メーカーです。海外売上比率は、57%と半数以上を占めており、グローバル企業やメーカーへの就職を考えたことのある人であれば、一度は名前を聞いたことがあるでしょう。

この記事では、東レの年収や福利厚生、社風や特徴について解説しています。併せて、東レへの転職に関する情報や、効率的な転職の情報収集の方法についても紹介します。

東レの平均年収

はじめに、東レの平均年収について紹介します。 2020年3月期の有価証券報告書によると、東レの平均年収は「720万円」となっています。

この年収は、平均と比べてどの程度のものなのでしょうか。東レと日本の平均年収、同業他社との平均年収を比較してみましょう。例えば、国税庁の最新データによると、日本における正規雇用の人の平均年収は、2020年度で「503万円」となっています。また、転職サイト「doda」のデータによると、2020年度のメーカーの平均年収は「453万円」です。これを参考にすると、東レの平均年収は、国内平均のメーカーの平均よりも300万円近くも高いということがわかります。

東レの職種・役職・年代別の平均年収

次は、東レの職種・役職・年代別の平均年収を見ていきます。なお、ここからは、東レでの実際の勤務経験のある人の口コミが集まるサイトOpenWorkに寄せられた声を基にして、金額を表記します。

職種別の平均年収

まずは職種別の年収についてです。OpenWorkや公式採用サイトを参考にすると、東レの職種は、大きく以下の2種類に分けられます。

■ 技術系
■ 事務系

各職種の平均年収は、以下の通りとなっています。

職種 平均年収
技術系 600万円程度
事務系 650万円程度

事務系の平均年収がやや高い傾向が見られます。しかし、東レは職種よりも、役職や勤続年数によって年収が決まる部分が大きいです。以下で詳しく見ていきましょう。

役職別の平均年収

役職別の平均年収を見てみると、以下のようになりました。

役職 年収目安
一般(G1) 〜650万円
一般(G2) 650〜750万円
一般(G3) 750〜850万円
課長代理 850〜1,000万円
課長 1,000万円〜1,200万円程度
部長以上 1,200万円〜

表の通り、東レでは、役職が上がると給与が上がっていきます。大卒の総合職の場合、「G1」という位からスタートし、勤続年数とともに役職も上がっていくようです。

年代別の平均年収

次は年代別の年収についてです。ここでは、勤続年数に応じた年収の例を見ていきましょう。

勤続年数 年収目安
勤続3年未満 営業:400万
開発:450万円
技術:550万円
勤続3〜5年 営業:500万円
開発:520万円
技術:560万円
勤続5〜10年 営業:500万円
技術:550万円
研究:750万円
勤続10年以上 営業:1,200万円
開発:600万円
技術:600万円

職種によって年収差はあるものの、東レでは年功序列で給与が上昇していくことがわかります。

東レの学歴別の初任給

東レでは、最終学歴によって以下のように初任給が異なります。ちなみに、このデータは2020年度の実績となります。

区分 初任給
学部卒程度の能力を有する者 240,150円
修士了程度の能力を有する者 267,790円
博士了程度の能力を有する者 303,250円

最終学歴が高いほど、初任給も高く設定されています。

東レと競合他社との平均年収比較

ここでは、東レの競合他社にあたる化学・繊維メーカーの旭化成、帝人との年収を比較してみましょう。なお、平均年収は、各社の2020年度3月期の有価証券報告書を参考にしています。

企業名 平均年収
東レ 720万円
旭化成 769万円
帝人 735万円

競合他社の化学・繊維メーカーと比較すると、東レの平均年収は最も低いことがわかります。しかし、旭化成との差額は49万円、帝人との差額は15万円であり、大きな差はないと言えるでしょう。

旭化成の年収について詳しく知りたい方は、旭化成の年収はいくら?特徴やボーナス・福利厚生について解説!をご覧ください。

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東レの年収は低い?

他の化学・繊維メーカーと比較すると、年収がやや劣る東レですが、なぜ、このような水準となっているのでしょうか。

大きな理由は、東レには非常に強い年功序列の風潮があるためであると考えられます。年功序列で給与が決定されるため、高い実績を上げた人であっても給与は変わらないことがほとんどとのようです。そのため若手社員など、一部の人にとっては「年収が低い」と感じられるのではないでしょうか。

実際に、Open Workに寄せられた口コミを見てみると「昇給は毎年1,000〜20,000円程度するが、年功序列が根付いており、結果的に皆同じような額に落ち着く」「年次に応じて重要案件を任され、それが評価につながる。年次が低ければ低評価となり、年次が上がれば評価も上がる」などの意見がありました。具体的には、課長職までは、ほぼ自動的に昇給していくようです。

東レでの評価は、業績評価と能力評価の二軸にて行われるようです。しかし「最終的には部署内で調整が入るため年功序列となる」という声がありました。

冒頭で紹介した通り、東レの年収は国内平均や業界全体の平均と比べても、決して低いわけではありません。しかし、年功序列の風潮が強く、実績が適切に評価されないケースもあり、給料が上がりにくいと予想できます。

東レの福利厚生や休暇制度について

ここでは、東レの福利厚生と休暇制度について紹介します。

休日/休暇 完全週休2日制(土日)、祝日、年末年始、年次有給休暇、慶弔休暇
福利厚生 独身寮・社宅、体育施設、契約保養所、制健康・厚生・雇用・労災保険加入、確定拠出型企業年金、財形貯蓄制度、住宅融資制度、従業員持株会、グループ生命保険、東レ福祉会、東レスマイルサポートプラン、夏祭り・職場対抗スポーツ大会・各種クラブ活動の実施など

大手企業らしく、制度が整っていることがわかります。特に初年度16日、最高20日間取得可能な有給については、年休取得率は、近年90%程度で推移しているとのことで、上司も部下に対して年休取得を指導しており、OpneWorkにも「年休申請を断られることはない」「年休奨励日は基本的に全員休むため、連休を取りやすい」といった声が寄せられています。

東レに転職するには?

次は、東レへの転職を希望する人が知っておくべき情報を紹介します。

東レへの転職難易度

東レの転職難易度は、やや高いと言えるでしょう。その理由は、日本を代表するようなメーカーであることから転職先としても人気があり、倍率が高くなることが予想されること、さらに中途者を募集しているポジションは多くなく、また各職種においては高い能力と知識・実務経験が求められているためです。

具体的に、2021年4月時点で、東レで中途者を募集しているポジション数は6つのみです。

また、募集中のポジションにおいては、それぞれ応募条件が設けられており、求められる能力が高いことも特徴です。例えば、2021年4月時点で募集されている「水処理膜(ロメンブラ膜)の営業業務」の応募条件は、以下の通りとなっています。

【必須条件】

■ 英語圏でのビジネス経験
■ ビジネスレベルの英語力必須(TOEIC800点目安)

【望ましい経験】

■ プラント営業経験
■ 水処理営業経験
■ システム機器営業経験
■ スペイン語・中国語力

上記から、高い語学力やビジネス経験が求められていることがわかります。

技術系職についても見てみましょう。同じく、2021年4月時点で募集されている研究・技術開発職「水処理膜技術者」の応募条件は、以下の通りとなっています。

【必須条件】

■ 膜分離による水処理関連の実務経験をもち、かつ海外での業務に携わった経験・もしくはその意志がある

【望ましい経験】

■ 安全保障貿易関連の実務知識を有する

やはり、当該業務における実務経験が求められていることがわかります。

募集ポジションが少なく、また応募のための条件も比較的高いため、東レへの転職難易度はやや高いと言えるでしょう。

東レが求める人材像

ここでは、東レの公式サイトから、求める人物像を探ってみましょう。公式サイトの採用ページの「トップメッセージ」には、「素材で世の中を変えたい、そして世界を舞台に活躍したいという気概を持つ皆さんを心よりお待ちしています」と記載されています。

具体的には、東レは「世の中を変えるためには、素材が変わる必要がある」という考えに基づいて、研究・技術開発によって、世界に新しい先端材料を提供し、社会を本質的に変えることが大きな使命だと掲げています。このような会社の使命と理念に共感する人が求められていると考えられます。

転職面接の際には、「素材メーカーで働くことで、どのように世の中に貢献したいか」、また「グローバルを舞台に働く意思」を具体的に伝えることが大切だと言えるでしょう。

Career Treeで自分の転職可能性を確認しよう!

素材メーカーの中でも高い知名度を誇る東レは、就職先としても高い人気があります。ただし、2021年4月時点では多くのポジションで中途者の募集がかけられておらず、また応募条件として高い経験や知識が求められているため、転職難易度は高いと言えます。

東レへの転職を考えた場合、初めにやるべきことは採用に関する最新情報を把握することです。具体的には、東レへの転職を成功させた人の実際のデータを見ることで、実際の採用状況が見えてくるでしょう。

東レへの転職実例データを知るには、Career Treeへの登録がおすすめです。Career Treeでは、東レをはじめとした、他の様々な電機メーカーの転職実例も見ることも可能です。面接において、「なぜ他の素材メーカーではなく、東レを志望するのか」を明確にすることは有効です。CareerTreeは、他社との比較をするにも便利なツールでしょう。

ちなみに、Career Treeでは、今働いている企業を起点とした、転職データの収集も可能です。例えば「今の勤務先から東レに転職した人はいるのか」「今いる業界からは、素材メーカーに転職するには何が大切か」という情報も見ることができます。

Career Treeであれば、オンラインで手軽に、かつ充実したリアルな転職実例の情報収集が可能です。加えて、一人ひとりの希望やバックグラウンドを加味した上での転職実例を紹介いたします。

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まとめ

ここまで、東レの年収や評価制度、福利厚生制度、転職の情報について紹介してきました。

高い知名度や充実した福利厚生制度で、転職先としても人気企業のひとつの東レ。中途者も採用をしているものの、応募条件として経験やスキル、語学力が求められるため、転職難易度は高いです。

難関と言われる東レへの転職を成功させるには、最新の情報を知ることが大切です。Career Treeに登録すると、最新の東レへの転職に関するデータを収集できます。また、他の素材メーカーの転職情報も同時に閲覧できるため、他社と比較をしながら、効率的に転職活動を進められます。加えてCareer Treeでは、今の勤め先から東レに転職した人はいるのか、どのようなことに注意する
べきかまで、様々な情報を知ることができます。

Career Treeを参考にしながら、東レへの転職を検討してみてください。

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