双日は、自動車やプラント、エネルギーなど多岐に渡り幅広くビジネスを展開する総合商社です。
本記事では、双日の年収や福利厚生、社風などの様々な情報をご紹介します。双日への転職をお考えの方に向けて、事前に知っておくべき情報をお届けします。
双日の平均年収
有価証券報告書によると、双日の平均年収は1,096万円。平均勤続年数は15.4年でした。
一方、国税庁の令和元年民間給与実態統計調査によれば、国内の平均年収は436万円です。双日の平均年収は、国内の平均年収と比較して2倍以上の高水準であることがわかります。
安定した高い年収水準は、好調な業績と幅広い事業展開が背景となっています。
双日の職種・役職・年代別の平均年収
続いて、職種・役職・年代別の平均年収をOpenWorkやdoda、その他、複数のサイトから算出しました。
職種別の平均年収
双日における職種は、総合職と事務職の大きく2つに分けられ、その中でさらに細かく部署が分かれています。
ここでは、総合職と事務職の職種別平均年収を表にまとめました。
主な職種別の平均年収は以下の通りです。
| 職種 | 平均年収 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 総合職（営業職） | 888万円 | ||||
| 総合職（コーポレート） | 823万円 | ||||
| 事務職 | 480万円 |
総合職と事務職では、年収に差が見られます。総合職は、海外駐在含む全国転勤がある分平均して年収が高くなっています。事務職はいわゆる一般職で、転居を伴う転勤がありません。
年収においては、賞与の割合が大きいという口コミが多くみられました。業績連動型で変動こそありますが、最低でも3ヶ月分の賞与が確約されていることは大きな魅力です。
役職別の平均年収
役職別の平均年収は以下のようになります。
| 役職 | 平均年収 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 一般社員 | 600万円 | ||||
| 主任クラス | 1,060万円 | ||||
| 上級主任クラス | 1,375万円 |
総合職は大きく分けてP-1（上級主任クラス）、P-2（主任クラス）、P-3（一般社員）の3つのランクに分けられます。P-1までは社内研修や5科目ある社内考査に合格すれば、入社10年目以内を目安にほとんど横並びで昇格できるようです。
社内考査では、TOEICや日商簿記、双日独自の試験など様々な試験が実施されます。
年代別の平均年収
年代別年収は、下記の表のようになります。
| 年代 | 双日の平均年収 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 25歳 | 543万円 | ||||
| 30歳 | 813万円 | ||||
| 35歳 | 1,113万円 | ||||
| 40歳 | 1,229万円 | ||||
| 45歳 | 1,092万円 |
年齢別に平均年収を比べると、年功序列の色が強いことがわかります。ただし、40代で管理職ラインに乗っていないと年収が下がる事もあるようです。
学歴別の初任給
学歴別の初任給は以下のようになります。
| 学歴 | 初任給 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 総合職 | 院卒：297,500円/月 大卒：260,000円/月 |
||||
| 事務職 | 院卒・大卒：210,900円/月 |
大学卒と大学院卒では、総合職では初任給に差が生じます。事務職では、初任給に差はありません。
双日と競合商社との平均年収比較
双日の年収を競合商社と比較して見ていきます。今回は、同業大手の三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅、伊藤忠商事と比較を行いました。ここでは各社の有価証券報告書のデータを使用しています。
| 社名 | 売上（百万円） | 平均年収（万円） | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 双日 | 1,602,485 | 1,096 | ||||||
| 三菱商事 | 12,884,521 | 1,678 | ||||||
| 三井物産 | 8,010,235 | 1,483 | ||||||
| 住友商事 | 4,645,059 | 1,356 | ||||||
| 丸紅 | 6,332,414 | 1,192 | ||||||
| 伊藤忠商事 | 10,362,628 | 1,628 |
他の総合商社と比較すると、売上規模・平均年収ともに及ばないものの、依然として高い水準であることに変わりはありません。
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双日の福利厚生と休暇制度
ここでは、双日の福利厚生と休暇制度についてご紹介します。
| 休日 | 完全週休2日制（土・日）フレックスタイム制度、祝日、年末年始、夏期休暇5日、有給休暇20日等 | ||||
| 保険 | 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険 | ||||
| 住宅 | 独身寮、社宅 | ||||
| 教育制度 | 内定者研修、新入社員研修、新入社員フォローアップ研修、基礎スキル研修（アカウンティング、TOEIC、貿易実務、法務・コンプライアンス等）、ビジネススキル研修（経営戦略、マーケティング、ファイナンス、リーダーシップ等）、選抜型階層別研修（留学制度：ロースクール、語学研修）国内ビジネススクール派遣（エグゼクティブマネジメント、ミドルマネジメント）、専門能力研修（資格系、特殊語学系）、グローバル・ビジネス・コミュニケーション等 | ||||
| 諸手当 | 通勤交通費、在宅勤務手当、超過勤務手当等 |
双日の福利厚生制度はあまり充実しているとは言えないようです。
日商岩井とニチメンの合併前は住宅手当等があったものの、双日になる際に無くなってしまいました。そのため、可処分所得としては低くなるのが実態です。
双日は激務？激務度や社風について
双日の社風
双日は、大手企業でありながら大き過ぎない規模のため、風通しのよい環境と言えます。
また、若手社員からは若いうちから裁量をもって働けるという声が多く見られました。中堅世代の社員が少ないことも特徴の1つで、若い社員が直接ベテラン社員の下で仕事をすることもよくあります。
カルチャーとしては、双日は日商岩井とニチメンが合併してできた会社であるため、大きく分けて2つの派閥のようなものが存在しているようです。
双日の激務度は高い？
一般的に激務度が高いと言われる総合商社ですが、双日はその中で比較的ホワイトな企業であると言えます。
その例として、有給の積極的な取得や残業の少なさなどが口コミに挙がっていました。特に事務職の場合は残業はほとんどないという声もありました。
一方で、営業の場合クライアントによっては夜遅くまでの対応が必要となる場合もあります。
双日に転職するには？
双日への転職難易度
双日への転職は、非常に難易度が高いと言えます。
双日は総合商社の中でも知名度の高い大手企業であり、中途採用には多くの応募が集まります。
同時に、双日では中途採用を行う目的の1つとして、会社の未来を担う経営人材の育成を掲げています。このことからもわかるように、中途入社者に求められるレベルは非常に高いのが実情です。
双日の中途採用に応募する際には、必要な情報を得たうえでの万全な対策が必須となるでしょう。
双日に転職するため必要なスキルとは？
双日の中途採用では、業界知識や高い英語力など、ハイスキル人材の募集が広く行われています。特に英語力に関しては必須であり、募集によってはTOEICの点数基準が設けられているためチェックが必要です。
多岐にわたってビジネスを展開する双日では、部署によって求められるスキルや知識が大きく異なります。希望部署の募集要項をよくチェックして、自分の経験がどう活きるのか念入りに確認しましょう。
加えて、転勤や異動を苦としない総合職マインドもかなり重視されます。海外拠点での勤務もあり得るため、家族とともに転勤することや単身赴任も視野に入れておいた方が良いでしょう。
双日の採用フローは？
双日の中途採用は、 以下のフローで選考が進みます。
応募→書類選考→面接（複数回）・適性検査→内定
選考が進むほど通過難易度が上がります。また、総合職では高い総合職マインドも求められます。
口コミによると、以下のような質問が多く挙げられています。
- 志望動機が自分の信念に基づいているか、またその信念が双日のビジョンとマッチするかどうかを探る質問
- 「こんなときあなたならどうしますか？」というような問題解決型の質問
一般的な志望動機というよりも、自らの経験などに基づいたオリジナリティのある動機を話せるようにしておきましょう。
また、会社のビジョンとマッチするかという点では、双日が掲げる「中期経営計画2023 ～ Start of the Next Decade ～」を必ずチェックしておきましょう。
双日の求める人材像
双日では、会社・組織へ最大限貢献できる人材として、以下の3つの人材像を掲げています。
● 「発想」を実現できる人材
● 「新しいビジネス」を創れる人材
● 「事業会社を経営」できる人材
世界を相手に仕事をする双日では、自ら世界に新しい価値を創造できる人材こそが求められています。
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双日への転職実例を知るためには、Career Treeを活用することも有効です。もちろん双日だけではなく、他の総合商社への転職実例データを見ることも可能です。Career Treeを使うことで、双日や他の総合商社へ転職した人の生の情報に触れながら、効率的な転職活動を実現できるでしょう。
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まとめ
ここまで、双日の年収や福利厚生など、転職活動にあたって押さえておくべき情報を紹介しました。
高い知名度と年収で、転職先としても高い人気を誇る双日ですが、転職希望者には極めて高い業界知識が求められ、また採用も不定期なため、転職難易度が非常に高いことも事実です。
双日で働きたい方は、まずは転職の正しい情報を知ることが重要です。Career Treeに登録することで、最新の双日への転職に関するデータを収集できます。最新の転職事情について知ることで、具体的な面接対策を行うことができるでしょう。
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