大和証券は、日本の直接金融を支える証券業界における大手企業の一つです。
本記事では、大和証券の年収や福利厚生、社風などの様々な情報をご紹介します。
大和証券への転職をお考えの方に向けて、事前に知っておくべき情報をお届けします。
大和証券の平均年収
有価証券報告書によると、大和証券の平均年収は1,007万円となっており、平均勤続年数は14.8年でした。
一方、国税庁の令和元年民間給与実態統計調査によれば、国内の平均年収は436万円です。大和証券の平均年収は、国内の平均年収と比較して2倍以上の高水準となっています。
過去5年間の平均年収が1,000万円を下回ることはありませんが、近年ではやや減少傾向にあるようです。というのも、大和証券では年収が賞与額に大きく左右されます。会社・個人の業績が良い場合は賞与がかなり高額になり、年収もぐっと上がる傾向にあるようです。
大和証券の職種・役職・年代別の平均年収
次に、大和証券の年収を職種・役職・年代・学歴別に比較して見ていきましょう。
ここでは、「OpenWork」のデータを参考に各項目の平均年収を推定しています。
職種別の平均年収の年収
大和証券には、総合職、エリア総合職、カスタマーサービス職などの職種があります。
ここでは、総合職とエリア総合職の職種別平均年収を表にまとめました。
| 職種 | 平均年収 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 総合職 | 685万円 | ||||
| エリア総合職 | 535万円 |
総合職とエリア総合職では、年収に差が見られます。
総合職は、全国転勤がある分も考慮して平均して年収が高くなっています。
役職別の平均年収
次に、役職別の平均年収を見ていきましょう。
大和証券の役職別平均年収は以下の通りです。
こちらはOpenWorkに投稿された口コミをもとに算出した金額のため、推定となります。
| 役職 | 平均年収 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 一般社員 |
500万円～700万円 | ||||
| 係長 | 800万円～1,000万円 | ||||
| 課長 | 1,200万円～ | ||||
| 部長 | 1,500万円～ |
年代別の平均年収
年代別の平均年収を、下記の表にまとめています。
転職サイトdoda調べの年代別平均年収と比較しました。
| 年代 | 平均年収 | doda業界平均年収 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 20代 | 495万円 | 336～380万円 | ||||||
| 30代 | 777万円 | 373～468万円 | ||||||
| 40代 | 1,105万円 | 454～610万円 | ||||||
| 50代 | 1,203万円 | 480～614万円 |
年齢別に平均年収を比べると、比較的年功序列の色が強いことがわかります。
30代後半から40代にかけて、年収1,000万円を超える社員も多いようです。
また、doda調べの金融業界・大手企業社員の年収統計情報と比較すると、すべての年代において業界平均年収を大きく上回る水準であることがわかります。
学歴別の初任給
次に、学歴別の初任給を見ていきましょう。
ここでは、3つの募集コースにおける大学卒と大学院卒の初任給を比較します。
| コース | 初任給 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 総合コース・部門別コース（総合職・エリア総合職） | 25.5万円／月（大卒・院卒共通） | ||||
|
部門別コース（総合職エキスパート・コース） |
40万円／月～ （固定残業代30時間分を含む、超過時間分は追加支給） |
||||
| コンタクトセンター（カスタマーサービス職） | 22万円／月（大卒・院卒共通） |
大学卒と大学院卒では、基本的に初任給に差はありません。
しかし、部門別コース（総合職エキスパート・コース）は大学院卒のみが応募可能なコースとなっており、初任給が高く設定されています。
大和証券と競合証券会社との平均年収比較
次に、大和証券と競合証券会社との平均年収を比較してみましょう。
今回は、同業大手の野村證券、松井証券、岡三証券と比較を行いました。
ここでは各社の有価証券報告書のデータを使用しています。
| 社名 | 平均年収 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 大和証券 |
1,007万円 | ||||
| 野村證券 | 1,414万円 | ||||
| 松井証券 | 918万円 | ||||
| 岡三証券 | 962万円 |
業界トップの野村證券に次いで平均年収が高いことが分かります。
■関連記事
・野村證券の平均年収は？仕事は激務？役職・年代別・競合との比較から解説！
・SMBC日興証券の平均年収は？総合職や一般職の年収もご紹介！
大和証券の福利厚生や休暇制度
ここでは、大和証券の福利厚生と休暇制度についてご紹介します。
| 休日・休暇制度 | 週休2日制（土・日）、祝日・夏季休暇（連続7～10日間）、年末年始、リフレッシュ休暇（連続5日間）、フレックス休暇、有給休暇17～23日（初年度15日）、結婚準備休暇、ファミリーデイ休暇、キッズセレモニー休暇、妊婦エスコート休暇、親の長寿祝い休暇、育児サポート休暇、勤続感謝休暇、エル休暇、通院休暇（最大年24日）、ライフサポート有給休暇、介護休暇、育児休職制度など | ||||
| 保険 | 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険、健康増進（定期健診、人間ドック、ダイワオンラインケアなど） | ||||
| 住宅 | 独身寮（総合職）、社宅、住宅手当 | ||||
| 教育制度 | 資格取得支援制度、海外留学制度、職制転向制度 | ||||
| 財産形成 | 大和持株会、確定拠出年金（401K）、つみたてNISA | ||||
| その他各種制度 | 保養所（浦安、軽井沢、蓼科など）、各種法人契約（レジャー、スポーツクラブ、映画などの割引利用）、社内イベント支援制度、クラブ活動支援制度、奨学金返済サポート制度、保活サポートデスク、短時間勤務制度、ベビーシッター制度、ベビーサロン、勤務地変更制度、配偶者転勤同行休職制度、Daiwa ELLE Plan、Daiｗa LEAP Plan、テレワーク制度など |
ご覧の通り、大和証券の福利厚生制度が充実していることがわかります。
女性の働きやすさにも力を入れており、女性のライフプランとキャリアの両立をサポートする制度が多く見られます。
大和証券は激務？激務度や社風について
大和証券の社風
業務においてはノルマが課され、数字に対してシビアな面もあるようです。
逆に言えば、成果を上げれば正当に評価される仕組みが整っています。
評価制度のほかにも、研修・教育など各種制度はかなりしっかりしており、特にコンプライアンス遵守への意識はかなり高いことがうかがえます。
「若手を育てる」という意識が全体に共通しているようです。
また、近年におけるネット証券の台頭を受け、社内には危機意識が広がっています。
大和証券の激務度は高い？
一般的に激務度が高いと言われる証券会社ですが、大和証券はその中で比較的ホワイトな企業であると言えます。
その事例として、有給は確実に取得できることや19時退社の奨励などが口コミに挙がっていました。
特に若手社員は定時退社を促されるようです。
休暇は取りやすく、夏季休暇は長期で取得することも可能です。
また、女性に関しては産休育休制度も整っているので安心です。
一方で、朝は早く8時ごろからの勤務が当たり前であり、退社後にも資格試験の勉強などに時間をとられることもあるため拘束時間は多いという声もありました。
大和証券に転職するには？
大和証券への転職難易度
大和証券への転職は、非常に難易度が高いと言えます。
大和証券は2021年8月時点で、コーポレートサイトにおける公開求人での中途採用は行っていません。
募集が不定期であることに加え業界大手の人気企業のため、難易度は非常に高くなることが予測されます。
大和証券の中途採用に応募する際には、必要な情報を得たうえでの万全な対策が必須となるでしょう。
大和証券に転職するため必要なスキルとは？
大和証券の中途採用では、金融知識や高い英語力など、業界経験者を中心にハイスキル人材を広く募集が行われています。
金融業界では業界経験者しか採用しないという企業も多いため、未経験の場合はかなり厳しいと言えるでしょう。
中途採用で求められるのは即戦力です。
今まで培ってきたスキルが大和証券の業務において具体的にどのように活きるのか、イメージがつくと良いでしょう。
大和証券の採用フローは？
大和証券の中途採用では、 選考が進むほど通過難易度が上がります。
また、総合職では高い総合職マインドも求められます。
口コミによると、以下のような質問が多く挙げられています。
・「なぜ大和証券なのか」など企業理解に関する質問
・「証券業界は今後どうなっていくと思うか」など金融情勢に関する質問
・「営業では何が大事になると思うか」など営業に関する質問
他の証券会社と比較してなぜ大和証券を選んだのか、自分の言葉で表現できると良いでしょう。
大和証券の求める人材像
大和証券では、自ら意欲的に物事を学び吸収していく姿勢が求められます。
入社後も業界知識の習得が継続的に求められる仕事なので、自律性や成長意欲が重視されているようです。
また、顧客を相手にする仕事であるため、顧客に対する誠実な姿勢や信頼関係を構築できる人物が必要とされます。
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大和証券への転職実例を知るためには、Career Treeを活用することも有効です。
もちろん大和証券だけではなく、他の証券会社への転職実例データを見ることも可能です。
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また、Career Treeでは、大和証券の転職情報を収集できるだけでなく、今働いている企業を起点とした転職データを見ることができます。
例えば「現在の勤め先から大和証券に転職した人はいるのか」「大和証券へ転職した人は、他にどのような企業を受けたのか」という情報も見ることが可能です。
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まとめ
ここまで、大和証券の年収や福利厚生など、転職活動にあたって押さえておくべき情報を紹介しました。
高い知名度と年収で、転職先としても高い人気を誇る大和証券ですが、転職希望者には極めて高い業界知識が求められ、また採用も不定期なため、転職難易度が非常に高いことも事実です。
大和証券で働きたい方は、まずは転職の正しい情報を知ることが重要です。
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