東急不動産の平均年収は30代で1,000万円超え？中途採用の年収や競合年収比較について解説

2021.11.18 / 最終更新日：2022.04.04

東急不動産は、都市部の再開発やオフィスビル、商業施設など、幅広く事業を展開する東急グループの不動産デベロッパーです。

本記事では、東急不動産の年収や福利厚生、社風などの様々な情報をご紹介。東急不動産への転職をお考えの方に向けた情報をお届けします。

東急不動産の平均年収

有価証券報告書によると、東急不動産の平均年収は1,071万円。

平均勤続年数は15.7年でした。

国税庁の令和元年民間給与実態統計調査によれば、国内の平均年収は436万円です。それに比べ東急不動産の平均年収は2倍以上の高報酬となっています。

また、dodaの業種別平均年収によると、建設・プラント・不動産業界の平均年収は418万円であり、東急不動産は業界の中でもかなり高い水準であることがわかります。

年収の高さの理由の1つとして、事業の多角性が挙げられます。東急不動産では、駅周辺の再開発からオフィスビル、東急ハンズに代表される小売りまで、多岐にわたってビジネスを展開。近年では、東急電鉄とタッグを組んだ渋谷駅周辺の再開発がすすめられています。

東急不動産の職種・役職・年代別の平均年収

東急不動産の年収を職種・役職・年代別に比較して分析します。

ここでは、「OpenWork」を参考に各項目の平均年収を推定していきます。

職種別の平均年収

東急不動産には、営業や企画、開発などの職種・部門があります。主な職種別の平均年収は以下の通りです。

職種			平均年収
営業職			666万円
企画職			874万円
開発職			888万円

ここでは、職種によって平均年収に大きなばらつきが見られますが、これは回答者の人数や役職にも大きく関係しています。

役職別の平均年収

役職別の平均年収を見ていきましょう。東急不動産の役職別平均年収は以下の通りです。

役職			平均年収
一般社員			572万円
主任			713万円
係長			1,000万円
課長			1,200万円

口コミによれば、係長クラスまでは横並びで昇進し、係長になるタイミングで年収1,000万円を超えるケースが多いようです。また、管理職に就くと残業代がつかなくなります。

年代別の平均年収

年代別の平均年収をご紹介します。

年代	東急不動産の平均年収	doda調べ業界平均年収
20代	536万円	354～453万円
30代	914万円	377～537万円
40代	1,025万円	364～620万円

年代別に平均年収を見ると、年功序列の色が強いことがわかります。30代～40代にかけて、年収1,000万円を超える社員も多いようです。

しかし一方で、入社年次で数える文化が定着しているため、中途入社の場合は同年代と比べ年収の水準が低くなる場合があります。

東急不動産と競合不動産ディベロッパーとの平均年収比較

東急不動産の年収を競合デベロッパーと比較して見ていきます。今回は、同業大手の三井不動産、野村不動産、東京建物と比較を行いました。ここでは各社の有価証券報告書のデータを使用しています。

企業名	経常収支（百万円）	平均年収（万円）
東急不動産	46,555	1,071万円
三井不動産	168,865	1,274万円
野村不動産	65,965	1,011万円
東京建物	47,072	1,019万円

他の競合デベロッパーと比較しても、東急不動産の年収は高い水準であることがわかります。

■関連記事
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東急不動産の福利厚生と休暇制度

東急不動産の福利厚生と休暇制度についてご紹介します。

休日			完全週休2日制、祝日、年末年始、会社記念日（5/1、12/17）、年次有給休暇12～20日、フレッシュアップ休暇（10年毎）、資格試験取得休暇、慶弔休暇、フレックスタイム制（コアタイム11:00～16:00）、疾病休職、結婚休暇
諸手当			時間外勤務手当、通勤費全額支給
出産育児			育児休業制度、出産休暇、子の看護休暇、積立休暇、育児短時間勤務、介護短時間勤務
介護			介護休業制度、介護短時間勤務
自己啓発			eラーニング、資格取得支援
保険・資産形成支援制度			保険・資産形成支援制度
住宅関係			住宅費補助
その他各種制度			PCシャットダウン制度、テレワーク勤務制度、サテライトオフィスでの勤務、ノー残業デー（毎週水曜）、プレミアムフライデー（毎月最終金曜日）、残業時間・有休取得日数を管理職のマネジメント目標化、会員制リゾート施設（ハーヴェストクラブ、タングラムなど）、社員満足度調査の実施、カフェテリアプラン、WELBOX（ウェルボックス）他

東急グループの一員とあって、福利厚生はとても手厚いものとなっています。

特にワークライフバランスをサポートする制度が充実しており、フレックスタイム制やテレワーク勤務制度、短時間勤務制度など、プライベートに合わせて働き方を柔軟にカスタマイズできるのが特徴です。

Openworkの口コミによれば、近年は働き方改革が急速に進み、社内の意識も変わりつつあるようです。

東急不動産は激務？激務度や社風について

東急不動産の社風

東急不動産の社風の特徴として、ボトムアップ型の体制であるという点が挙げられます。若手のうちから意見を聞いてもらいやすく、裁量のある仕事を任せてもらえるチャンスもあるようです。

若いうちから様々な業務に携われる機会がある一方で、楽をしようと思えばできてしまう環境でもあり自分次第な部分も大きいため、指示を待っているだけでは成長できないでしょう。自ら考え積極的に動ける人が、東急不動産には向いていると言えます。

同業界の他社に比べ体育会系の色は薄く、ガツガツした雰囲気ではなく穏やかな社風であるという口コミも多く見られました。

東急不動産の激務度は低い？

就職四季報総合版（2020年）によると、東急不動産の月平均残業時間は22.2時間となっており、激務ではないと言えるでしょう。

在宅勤務制度やフレックスタイム制、時短勤務制度なども社内に浸透しており、就業時間の調整がしやすいという声もありました。繁忙期はもちろんありますが、全体的にはワーク・ライフ・バランスのとりやすい環境であると言えます。

また、激務度や休暇のとりやすさなどは、部署や上司によっても大きく左右されるという口コミが多くありました。再開発などの忙しい部署は、やはり激務度も上がるようです。

東急不動産に転職する上で知っておきたいこと

東急不動産への転職難易度

結論、東急不動産への転職は非常に難易度が高いと言えます。

東急不動産の中途採用は、年収や福利厚生などの待遇がかなり良いことに加え、残業時間も少なくホワイト企業であることが理由となり、人気が高くなっています。

一方で、採用人数は年間3～5名程度となっており、総合的に東急不動産への転職は非常に狭き門となっています。

東急不動産に転職するため必要なスキルとは？

東急不動産では、不動産業界経験者だけでなく、異業種の経験者に関しても積極的に採用を行っています。そのため選考では、業界知識にかかわらず異業種で培ったノウハウやプロジェクトマネジメント力をアピールできるとよいでしょう。

さらに、重要なのは転勤や異動を苦としない総合職マインドを持っているかどうかという点です。そのような仕事に対する姿勢や考え方も、選考を通して確認されます。

東急不動産の採用フローは？

東急不動産の中途採用では、下記の流れで選考が行われます。

書類選考 → 1次面接（部課長面接）→ 2次面接（人事部課長面接）＋適性検査 → 最終面接（役員）→ 内定

選考が進むほど通過難易度が上がり、先述の総合職マインドも確認されます。

面接では、突飛な質問よりも「なぜ不動産業界？」や「なぜ東急不動産？」というようなベーシックな質問をされることが多いようです。

また、選考にあたっては、東急不動産ホールディングスの長期ビジョンである「GROUP VISION 2030」にも目を通し、理解を深めておきましょう。

東急不動産が求める人材像

東急不動産の中途採用サイトによると、東急不動産が大切にしている想いは以下の2つです。

■　人と向き合う想い
■　街に寄り添う想い

東急不動産では、利益だけを追い求めるのではなく、街や人にとって本当に良いことは何なのかということを突き詰めて考えられる人材が求められています。

また、住居をはじめオフィス、商業施設など多岐にわたって不動産を手がける東急不動産だからこそ、新しいライフスタイルを提案し続ける発想力も求められます。

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