ノウハウ年収
40代の転職で年収が下がる割合は27〜30%【2025年】
結論
40代前半(40〜44歳)の転職で賃金が減った人は27.4%、増えた人は44.9%(厚生労働省「令和7年雇用動向調査」2025年)。40代後半(45〜49歳)は減少30.1%・増加41.1%で、増加がなお減少を上回る。50代前半で逆転するため、40代は転職で年収が上がる人のほうが多い最後の年代にあたる。
想定読者40〜49歳・年収500〜800万円・事業会社や金融機関の係長〜課長級で、転職で年収を下げたくない人
40代前半(40〜44歳)の転職入職者のうち、前職より賃金が減った人は27.4%、増えた人は44.9%(厚生労働省「令和7年雇用動向調査」2025年)。40代後半(45〜49歳)は減少30.1%・増加41.1%で、増加がなお減少を上回る。50代前半で減少42.0%が増加29.4%を上回るため、40代は「上がる人のほうが多い」最後の年代にあたる。
40代の転職で年収が下がる人・上がる人の割合(2025年)
厚生労働省「令和7年雇用動向調査」(2026年8月31日公表)の転職入職者の賃金変動を、40代の前後の年代と並べる。
| 年齢階級 | 増加 | うち1割以上増加 | 変わらない | 減少 | うち1割以上減少 |
|---|---|---|---|---|---|
| 計 | 40.8% | 28.2% | 25.5% | 31.0% | 21.9% |
| 35〜39歳 | 43.5% | 32.8% | 28.1% | 23.9% | 16.1% |
| 40〜44歳 | 44.9% | 29.9% | 24.6% | 27.4% | 17.6% |
| 45〜49歳 | 41.1% | 30.0% | 28.0% | 30.1% | 16.1% |
| 50〜54歳 | 29.4% | 18.4% | 26.7% | 42.0% | 28.3% |
出典:厚生労働省「令和7年雇用動向調査結果の概況」表6(2025年)。「計」には賃金変動不明を含むため、各行の合計は100%にならない。
40〜44歳は増加が減少を17.5ポイント上回り、全年齢の差(9.8ポイント)より大きい。45〜49歳では差が11.0ポイントに縮まり、50〜54歳で逆転する。
1割以上の増加を実現した人は、40〜44歳で29.9%、45〜49歳で30.0%。全年齢の28.2%と同じ水準であり、40代後半でも「3人に1人近くが1割以上上げている」ことになる。一方、減少した人のうち1割以上の減少は40〜44歳17.6%、45〜49歳16.1%と半数以上を占め、提示額を慎重に見る理由になる。
40代の平均賃金:年齢階級別の月額(2025年)
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」(2026年3月公表)の一般労働者の所定内給与額(2025年6月分、賞与・残業代を含まない月額)は次のとおり。
| 年齢階級 | 男女計 | 前年比 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|---|
| 35〜39歳 | 34万600円 | +3.6% | 36万6,200円 | 29万2,400円 |
| 40〜44歳 | 36万4,300円 | +3.7% | 39万8,200円 | 30万3,600円 |
| 45〜49歳 | 37万7,900円 | +1.4% | 42万700円 | 30万5,700円 |
| 55〜59歳 | 39万6,200円 | +1.1% | 44万5,600円 | 30万5,700円 |
| 全年齢 | 34万600円 | +3.1% | 37万3,400円 | 28万5,900円 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」結果の概要 性別 第2表(2025年)。
40〜44歳の36万4,300円は、全年齢平均(34万600円)を初めて上回る年齢階級である。12倍した年収換算は40〜44歳で約437万円、45〜49歳で約453万円(編集部の計算、賞与・残業代を含まない)。賞与を含む国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」の平均給与は487万円。
男性は55〜59歳の44万5,600円がピークで、40代はまだ上り坂にある。女性は45〜49歳と55〜59歳の30万5,700円が最も高く、40代後半で頭打ちになる。前年比も40〜44歳の+3.7%に対し45〜49歳は+1.4%で、伸びは40代後半で鈍る。
企業規模で40代の賃金差は10万円を超える
同じ調査の企業規模別(男女計)では、大企業(常用労働者1,000人以上)と小企業(10〜99人)の差が40代で月10万円を超える。
| 年齢階級 | 大企業 | 中企業 | 小企業 | 大企業と小企業の差 |
|---|---|---|---|---|
| 40〜44歳 | 42万2,000円 | 34万6,100円 | 31万8,900円 | 10万3,100円 |
| 45〜49歳 | 43万9,300円 | 36万2,100円 | 33万円 | 10万9,300円 |
| 全年齢 | 38万5,100円 | 32万6,200円 | 30万5,600円 | 7万9,500円 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」結果の概要 企業規模別(2025年)。差は編集部の計算。
大企業を100とした小企業の水準は40〜44歳で75.6、45〜49歳で75.1と、全年齢(79.4)より低い。規模を変える転職では、同じ役割でも月10万円前後の差が出る前提で提示額を見る。
役職で見る40代:課長級の平均年齢は49.5歳
40代は役職の有無で水準が分かれる。同調査の役職別(一般労働者のうち雇用期間の定めのない者、男女計)は次のとおり。
| 役職 | 所定内給与(月額) | 平均年齢 | 平均勤続年数 |
|---|---|---|---|
| 部長級 | 63万5,800円 | 53.1歳 | 22.6年 |
| 課長級 | 52万9,200円 | 49.5歳 | 20.9年 |
| 係長級 | 39万9,200円 | 45.4歳 | 17.5年 |
| 非役職者 | 31万500円 | 41.8歳 | 10.8年 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」結果の概要 役職別 第8表(2025年)。
課長級の平均年齢は49.5歳、係長級は45.4歳で、40代後半は課長級に就く人が増える時期にあたる。課長級と非役職者の差は月21万8,700円で、40〜44歳と45〜49歳の差(1万3,600円)よりはるかに大きい。40代の転職で年収が下がるかは、年齢より「同じ役職相当のポジションに就けるか」で決まる部分が大きい。
40代の転職で年収を下げないための読み方
統計を自分の転職に当てはめる手順は次のとおり。
- 現職の年収を所定内給与(月額)、残業代、賞与に分ける。統計の所定内給与は賞与と残業代を含まない。
- 自分の年齢階級と企業規模の水準(上の表)と比べ、現職が平均より高いか低いかを確認する。
- 応募先が課長級相当か非役職者相当かを募集要項で確認する。役職の差は年齢の差より大きい。
- 提示額が現職比で1割以上の増加になるかを見る。40代後半でも30.0%の人が1割以上上げている。言い方は年収交渉の相場を参照。
- 応募先が上場企業なら、有価証券報告書の平均年間給与と平均年齢を見る。平均年齢が40代前半なら平均値が自分の年代の水準に近い。例:オリックスは平均年齢44.2歳で1,040万円(2026年3月期、有価証券報告書)。
職種別・企業別の年収を確認する
40代の転職先に多い職種の水準は管理職の年収、経営企画・事業企画の年収で、企業ごとの平均年間給与・平均年齢は企業情報の一覧で確認できる。30代の数字は30代の転職年収、全年齢の全体像は転職で年収が上がる割合にまとめている。
出典・データの取り方
賃金変動の割合は厚生労働省「令和7年雇用動向調査結果の概況」表6、年齢階級別・企業規模別・役職別の賃金は同「令和7年賃金構造基本統計調査」結果の概要(性別 第2表、企業規模別、役職別 第8表)、平均給与は国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」から取った。年収換算と差額は編集部の計算で、推計である。
出典・データの取り方
- 厚生労働省「令和7年雇用動向調査結果の概況」3 転職入職者の状況 表6(2026年8月31日公表):転職入職者の賃金変動状況別割合:計 増加40.8%・1割以上増加28.2%・変わらない25.5%・減少31.0%・1割以上減少21.9%、35〜39歳 43.5/32.8/28.1/23.9/16.1、40〜44歳 44.9/29.9/24.6/27.4/17.6、45〜49歳 41.1/30.0/28.0/30.1/16.1、50〜54歳 29.4/18.4/26.7/42.0/28.3。令和6年の40〜44歳は増加45.9%・減少29.0%
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」結果の概要 性別 第2表:所定内給与額(千円)男女計 35〜39歳340.6(+3.6%)・40〜44歳364.3(+3.7%)・45〜49歳377.9(+1.4%)・50〜54歳388.8(+2.2%)・55〜59歳396.2(+1.1%)・年齢計340.6(+3.1%)。男 366.2/398.2/420.7/437.5/445.6/373.4、女 292.4/303.6/305.7/305.4/305.7/285.9
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」結果の概要 企業規模別:男女計 40〜44歳 大企業422.0・中企業346.1・小企業318.9(格差 大企業=100で75.6)、45〜49歳 439.3・362.1・330.0(75.1)、年齢計 385.1・326.2・305.6(79.4)
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」結果の概要 役職別 第8表:男女計 部長級635.8千円・53.1歳・22.6年、課長級529.2千円・49.5歳・20.9年、係長級399.2千円・45.4歳・17.5年、非役職者310.5千円・41.8歳・10.8年
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」結果の概要(公表ページ):各PDFの索引
- 国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」調査結果の概要(2026年9月公表):1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与487万円
- オリックス株式会社 有価証券報告書 第63期(2026年3月期、EDINET):提出会社の平均年齢44.2歳・平均年間給与10,396,546円(1,040万円)。募集要項(HRMOS)の想定年収 アソシエイト600万〜1,000万円・マネージャー1,000万〜1,200万円
| 2026年10月30日 | 初出 |