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上場コンサルの年収ランキング:首位1,333万円【2026年】

更新 2026年10月29日|執筆 転職ツリー編集部

結論

転職ツリーに掲載する上場コンサルティング会社6社の平均年収は、野村総合研究所の1,333万円が首位(2026年3月期、有価証券報告書)。6位のフューチャーは795万円で差は538万円。ただし6社のうち4社は持株会社または最大人員会社の値で、母集団が異なる。

想定読者26〜35歳・年収500〜900万円・SIer・事業会社・金融機関からコンサルティング会社への転職を考え、上場各社の年収を有報の数字で比べたい人

転職ツリーに掲載する上場コンサルティング会社6社の平均年収は、野村総合研究所(NRI)の1,333万円が首位(2026年3月期、有価証券報告書)。次いでベイカレント1,331万円(2026年2月期)、日本M&Aセンター1,300万円、ドリームインキュベータ1,221万円、シンプレクス・ホールディングス939万円、フューチャー795万円(2025年12月期)の順で、首位と6位の差は538万円。

この記事は、転職ツリーの企業ページに載せている有価証券報告書の値を並べ直したもので、口コミや推計の数字は使っていない。ベイカレント・シンプレクス・フューチャーは持株会社の値、日本M&Aセンターは有報が「最大人員会社」として開示する子会社の値で、母集団の違いは次の章で説明する。

上場コンサル6社の平均年収ランキング(最新の有価証券報告書)

表の値は各社の最新の有価証券報告書「従業員の状況」の平均年間給与(賞与・基準外賃金を含む)を万円に丸めたもの。決算期が異なるため右端に期を記した。

順位 社名 平均年間給与 前期比 平均年齢 平均勤続年数 従業員数(値の対象) 期
1 野村総合研究所 1,333万円 +0.8% 39.7歳 13.7年 7,982人(提出会社) 2026年3月期
2 ベイカレント 1,331万円 −1.4% 31.3歳 3.8年 866人(持株会社) 2026年2月期
3 日本M&Aセンター 1,300万円 +8.7% 34.2歳 4.6年 918人(株式会社日本M&Aセンター) 2026年3月期
4 ドリームインキュベータ 1,221万円 +0.3% 34.6歳 3.8年 198人(提出会社) 2026年3月期
5 シンプレクス・ホールディングス 939万円 −1.6% 33.6歳 4.4年 146人(持株会社) 2026年3月期
6 フューチャー 795万円 −0.4% 36.5歳 6.0年 377人(持株会社) 2025年12月期

ベイカレントの前期比は2025年2月期1,350万円との差から計算、日本M&Aセンターは有報記載の増減率。6社の値はいずれも国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」の平均給与487万円を上回り、首位のNRIはその2.7倍にあたる。

持株会社の値は全社平均ではない:ベイカレント・シンプレクス・フューチャーの読み方

ベイカレントは2024年9月に持株会社体制へ移行し、コンサルタントの大半は子会社の株式会社ベイカレント・コンサルティングに所属する。1,331万円は持株会社866人の値で、連結6,788人の平均ではない。持株会社化前の2024年2月期は4,321人で1,074万円だった。全社の水準として比べられるのはこの値まで。

シンプレクス・ホールディングスの939万円は持株会社146人の値で、中核子会社のシンプレクス株式会社(1,269人)は986万円、連結1,850人では993万円と、子会社のほうが高い。フューチャーの795万円も持株会社377人の値で、主要子会社フューチャーアーキテクト(1,445人)は843万円。この2社は、転職先となる事業会社の値のほうが表の値より高い。

日本M&Aセンターは提出会社に専属の従業員がなく、有報が「最大人員会社」として開示する株式会社日本M&Aセンター918人の値を掲載している。前期の値は有報にないため、推移は1期分しかない。

同じ1,300万円台でも構成が違う:年齢と勤続年数で見る

NRIの平均年齢39.7歳・平均勤続年数13.7年は、新卒入社の社員が長く在籍する構成を示す。1,333万円はその長期在籍者を含む値で、入社直後の水準ではない。

ベイカレント(31.3歳・3.8年)、日本M&Aセンター(34.2歳・4.6年)、ドリームインキュベータ(34.6歳・3.8年)は平均勤続年数が5年未満で、30代前半の社員が中心の母集団で1,200万〜1,300万円台に達している。同じ平均でも「長く勤めて届く額」と「入社数年で届く額」の違いがある。

シンプレクス(33.6歳・4.4年)とフューチャー(36.5歳・6.0年)はIT寄りのコンサルティング会社で、年齢構成は近いが水準は900万円前後。職種別の相場は経営コンサルタントの年収とITコンサルタントの年収で確認できる。

業績と給与の関係:利益率が高い会社ほど高いわけではない

最新期の連結営業利益率は、日本M&Aセンター37.3%、ベイカレント34.3%、シンプレクス24.6%、フューチャー21.3%、ドリームインキュベータ20.6%、NRI7.2%(減損計上で前期の17.6%から低下)。利益率が最も低いNRIが給与では首位で、両者は一対一では対応しない。

売上の規模は、NRI8,147億円、ベイカレント1,483億円、フューチャー760億円、シンプレクス587億円、日本M&Aセンター503億円、ドリームインキュベータ87億円(各社の最新期、連結)。規模が大きく異なっても平均給与が1,200万〜1,300万円台に集まる会社があり、給与の水準は会社の規模より母集団の構成で決まっている。

4年でいくら上がったか:同じ母集団で比べられる4社

5期分の推移が同じ母集団で取れるのは次の4社。ベイカレントは持株会社化で母集団が変わり、日本M&Aセンターは1期分しかない。

社名 4期前 最新期 増減
野村総合研究所 1,232万円(2022年3月期) 1,333万円(2026年3月期) +101万円
ドリームインキュベータ 1,087万円(2022年3月期) 1,221万円(2026年3月期) +134万円
シンプレクス・ホールディングス 860万円(2022年3月期) 939万円(2026年3月期) +79万円
フューチャー 794万円(2021年12月期) 795万円(2025年12月期) +1万円

ドリームインキュベータは2023年3月期に1,776万円へ上がった後、2024年3月期に1,275万円へ下がっており、人員が120人から194人へ増えた時期と重なる。総合商社5社が4年で300万円以上上がったのと比べると(総合商社の年収ランキング)、コンサル各社の伸びは小さい。

中途採用で平均に届くか:公表されている数字

中途採用比率を有価証券報告書に記載しているのはドリームインキュベータで、2026年3月期の中途採用比率は76.1%。NRIは公式サイトで労働者に占めるキャリア採用者の割合25.4%、管理職に占めるキャリア入社社員の割合25.0%(2025年度)を公表している。シンプレクスは有報に中途採用257人(前期172人)と記す。他の3社の中途採用比率は有報・公式サイトで確認できなかった。

入社時の年収が表の平均に届くかは有報の数字では確かめられない。年収交渉の進め方は年収交渉の相場、年齢別の水準は30代の転職年収で扱っている。

出典・データの取り方

平均年間給与は各社の有価証券報告書「従業員の状況」の値で、賞与と基準外賃金を含む税込みの額。千円・円単位の原値を万円に丸め、前期比は各社ページの前期値から計算した。アクセンチュアやボストン コンサルティング グループなど非上場の会社は有価証券報告書がないため表に入れていない(企業一覧)。国税庁の平均給与は「令和7年分 民間給与実態統計調査」(2026年9月公表)の1年を通じて勤務した給与所得者の値。

出典・データの取り方

  1. 野村総合研究所 有価証券報告書 第61期(2026年3月期、EDINET):従業員7,982人・平均年齢39.7歳・平均勤続年数13.7年・平均年間給与13,326千円
  2. ベイカレント 有価証券報告書 第12期(2026年2月期、EDINET):持株会社866名・1,331万円・31.3歳・3.8年。2024年2月期は4,321名で1,074万円、連結6,788名
  3. 日本M&Aセンターホールディングス 有価証券報告書 第35期(2026年3月期、EDINET):最大人員会社 株式会社日本M&Aセンター918名・13百万円(前期比8.7%増)・34.2歳・4.6年
  4. ドリームインキュベータ 有価証券報告書 第26期(2026年3月期、EDINET):従業員198名・1,221万円・34.6歳・3.8年、中途採用比率76.1%・中途採用管理職比率90.9%
  5. シンプレクス・ホールディングス 有価証券報告書 第10期(2026年3月期、EDINET):持株会社146人・939万円・33.6歳・4.4年。シンプレクス株式会社1,269人・986万円、連結1,850人・993万円、中途採用257人
  6. フューチャー 有価証券報告書 第37期(2025年12月期、EDINET):持株会社377人・795万円・36.5歳・6.0年。フューチャーアーキテクト1,445人・843万円
  7. 国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」報道発表資料(2026年9月):1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与487万円
  8. 野村総合研究所 ダイバーシティ・マネジメント(公式サイト):労働者に占めるキャリア採用者の割合25.4%・管理職に占めるキャリア入社社員の割合25.0%(2025年度)
  9. 転職ツリー 企業ページ(野村総合研究所・ベイカレント・日本M&Aセンター・ドリームインキュベータ・シンプレクス・フューチャー):各社の売上高・営業利益率・年収推移は各企業ページに掲載した最新の有価証券報告書・決算短信の値
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2026年10月29日初出