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総合商社の年収ランキング:首位2,113万円【2026年3月期】

更新 2026年10月23日|執筆 転職ツリー編集部

結論

総合商社5社の平均年収は三菱商事の2,113万円が首位、丸紅の1,784万円が5位(2026年3月期、有価証券報告書)。5社平均は1,957万円、差は329万円。

想定読者28〜38歳・年収600〜1,000万円・メーカー、金融、コンサルティング会社から総合商社へ

総合商社5社の平均年収は、三菱商事の2,113万円が最も高く、丸紅の1,784万円が最も低い(いずれも2026年3月期、有価証券報告書「従業員の状況」の平均年間給与)。5社の単純平均は1,957万円で、首位と5位の差は329万円。5社とも4年で300万円以上上がった。

この記事は、転職ツリーの企業ページに載せている有価証券報告書の数字を並べ直したものです。口コミや推計は使っていません。想定読者は、28〜38歳で現職年収600〜1,000万円、メーカー・金融・コンサルティング会社から総合商社への転職を考えている人です。

総合商社5社の平均年収ランキング(2026年3月期)

順位 社名 平均年間給与 前期比 平均年齢 平均勤続年数 従業員数(提出会社)
1 三菱商事 2,113万円 +3.9% 42.3歳 17.6年 5,328人
2 三井物産 2,059万円 +3.1% 42.0歳 17.4年 5,333人
3 伊藤忠商事 1,991万円 +10.3% 42.0歳 17.8年 4,125人
4 住友商事 1,840万円 +5.5% 43.3歳 18.3年 4,938人
5 丸紅 1,784万円 +4.4% 42.5歳 17.8年 4,225人

出典はいずれも各社の2026年3月期 有価証券報告書「従業員の状況」です。平均年間給与は賞与と基準外賃金を含む税込みの値で、提出会社(本体)の従業員の平均です。平均勤続年数は「17年7か月」のような表記を年に換算しています。従業員数には他社への出向者を含む会社があります(後述)。

5社の単純平均は1,957万円です。国税庁「民間給与実態統計調査」(令和7年分)で1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は487万円なので、その約4倍にあたります。

4年でいくら上がったか:5社とも300万円以上の増加

社名 2022年3月期 2026年3月期 4年の増加額
三菱商事 1,559万円 2,113万円 +554万円
三井物産 1,549万円 2,059万円 +510万円
住友商事 1,406万円 1,840万円 +434万円
伊藤忠商事 1,580万円 1,991万円 +411万円
丸紅 1,469万円 1,784万円 +315万円

2022年3月期の時点では、5社は1,406万〜1,580万円の幅に収まっていました。2026年3月期には1,784万〜2,113万円へ広がり、上位2社と下位2社の差が開いています(各社の2022年3月期・2026年3月期 有価証券報告書)。

増え方は一直線ではありません。三菱商事は2025年3月期に前期から58万円下がった後、2026年3月期に3.9%増へ戻しました。住友商事も2025年3月期に一度下がり、2026年3月期に5.5%増で過去5期の最高になっています。単年の増減より、4年の伸びで見るほうが各社の水準をつかみやすいです。

年収差は年齢や勤続年数では説明できない

5社の平均年齢は42.0〜43.3歳、平均勤続年数は17.4〜18.3年で、ほとんど差がありません(2026年3月期 有価証券報告書)。首位と5位の329万円の差は年齢構成の違いではなく、各社の給与水準と業績に連動する賞与の差とみるのが自然です。

平均年齢42歳前後・勤続17年超という構成は、新卒で入って20年近く勤めた人が平均を形づくっていることを示します。30歳前後で中途入社した場合、入社時の年収がこの平均と同じになるわけではありません。年齢別の目安は法人営業の年収データ(賃金構造基本統計調査から算出)で確認できます。

従業員数の「出向者」に注意:平均は本体在籍者だけの値ではない

有価証券報告書の従業員数には、他社への出向者を含む会社があります。三井物産の5,333人には出向者1,127人、丸紅の4,225人には出向者1,349人、住友商事の4,938人には出向者1,639人と嘱託366人が含まれます(各社の2026年3月期 有価証券報告書 注記)。

住友商事は、嘱託を除いた平均年間給与を1,891万円と注記しています。表の1,840万円との差は51万円で、集計範囲が変わると順位が入れ替わりうる大きさです。平均年収を比べるときは、どの範囲の従業員の平均かを一緒に確認してください。

業績と給与の関係:利益が減った年にも給与は増えた

2026年3月期の親会社の所有者に帰属する当期利益(伊藤忠商事は株主帰属の当期純利益)は、伊藤忠商事9,003億円、三井物産8,340億円、三菱商事8,005億円、住友商事6,003億円、丸紅5,439億円でした(各社の2026年3月期 有価証券報告書・決算短信)。

利益の順位と給与の順位は一致しません。当期利益が最も大きい伊藤忠商事は給与では3位で、当期利益が前期比15.8%減だった三菱商事は給与が3.9%増で首位を保ちました。伊藤忠商事の10.3%増は5社で最大の伸びで、5期で最高の当期利益と同じ向きにあります。

単年の業績と給与は必ずしも同じ向きに動きません。転職先を選ぶときは、直近1期の利益より、4年の給与の伸びと水準を見るほうが実態に近づきます。

中途採用で平均に届くか:公表されている数字

5社のうち、中途採用の比率を会社サイトで公表しているのは住友商事で、2022年度のキャリア採用比率は43%です(住友商事 Enriching+、2024年2月公表)。他の4社の有価証券報告書に中途採用比率の記載はありません。

各社の平均は勤続17年超の社員を含む値で、入社直後の年収ではありません。年収交渉の進め方は年収交渉の相場:転職で1割以上の上げ幅は28.2%で、各社の推移や人的資本の開示は上の表のリンク先の企業ページで確認できます。

出典・データの取り方

  1. 三菱商事 有価証券報告書(2026年3月期、EDINET):平均年間給与2,113万円(前期2,033万円、3.9%増)・平均年齢42.3歳・平均勤続年数17年7か月・提出会社5,328人・連結63,037人。親会社の所有者に帰属する当期利益8,005億円(前期比15.8%減)。2022年3月期1,559万円(S100O6ZR)、2024年3月期2,091万円(S100TL6G)
  2. 三井物産 有価証券報告書 第107期(2026年3月期、EDINET):平均年間給与2,059万円(前期1,996万円、3.1%増)・平均年齢42.0歳・平均勤続年数17.4年・提出会社5,333人(出向者1,127人を含む)・連結55,463人。親会社の所有者に帰属する当期利益8,340億円。2022年3月期15,491千円(S100OBDU)
  3. 伊藤忠商事 有価証券報告書 第102期(2026年3月期、EDINET):平均年間給与1,991万円(前期1,805万円、10.3%増)・平均年齢42.0歳・平均勤続年数17年9か月・提出会社4,125人・連結114,570人。株主帰属当期純利益9,003億円(5期で最高)。2022年3月期1,580万円(S100OD03)
  4. 住友商事 有価証券報告書 第158期(2026年3月期、EDINET):平均年間給与18,402,971円(前期17,443,137円、5.5%増)、嘱託を除くと18,906,975円・平均年齢43.3歳・平均勤続年数18年3か月・提出会社4,938人(出向者1,639人・嘱託366人を含む)・連結82,488人。親会社の所有者に帰属する当期利益600,334百万円。2022年3月期14,063,292円、2024年3月期17,587,787円
  5. 丸紅 有価証券報告書 第102期(2026年3月期、EDINET):平均年間給与1,784万円(前期1,709万円、4.4%増)・平均年齢42.5歳・平均勤続年数17.8年・提出会社4,225人(出向者1,349人を含む)・連結52,658人。親会社の所有者に帰属する当期利益543,852百万円。2022年3月期1,469万円
  6. 国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」調査結果の概要:1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与487万円(前年比1.9%増)
  7. 住友商事 Enriching+「キャリア採用比率は4割超」:正規雇用労働者の中途採用比率 2022年度43%(2024年2月15日公表)
  8. 転職ツリー 企業ページ(三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅):本文の数値は各企業ページに掲載した有価証券報告書の値と同じ。推移・人的資本の開示は各ページを参照
更新履歴
2026年10月23日初出