ノウハウ年収
上場金融12社の年収ランキング:首位1,793万円【2026年】
結論
上場金融12社の平均年収は、首位の大和証券グループ本社が1,793万円(2026年3月期、有価証券報告書、持株会社494人・総合職の値)。12社すべてが1,000万円超だが、10社は持株会社の値で、事業会社の平均年間給与は517万〜1,431万円。
想定読者28〜38歳・年収500〜900万円・銀行・証券・保険の営業や本部職、または他業界から金融への転職を考える人
上場金融12社の平均年収は、首位の大和証券グループ本社が1,793万円(2026年3月期、有価証券報告書。持株会社494人・総合職の値)。最下位のSBIホールディングスでも1,007万円で、12社すべてが1,000万円を超える。ただし12社のうち10社は持株会社(提出会社)の値で、銀行・証券・保険の事業会社の平均年間給与は517万〜1,431万円と幅がある(各社の2026年3月期 有価証券報告書)。
上場金融12社の年収ランキング(2026年3月期)
順位は提出会社の平均年間給与(賞与・基準外賃金を含む税込み)。12社とも2026年3月期の有価証券報告書の値で、各企業ページと同じ数字を使っている。
| 順位 | 会社 | 平均年収 | 前期 | 提出会社の従業員数 | 平均年齢 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 大和証券グループ本社 | 1,793万円 | 1,626万円 | 494人(総合職) | 41.6歳 |
| 2 | 東京海上ホールディングス | 1,487万円 | 1,536万円 | 1,339人 | 42.4歳 |
| 3 | 野村ホールディングス | 1,421万円 | 1,376万円 | 204人 | 45.1歳 |
| 4 | SOMPOホールディングス | 1,260万円 | 1,218万円 | 489人 | 43.3歳 |
| 5 | MS&ADインシュアランスグループホールディングス | 1,238万円 | 1,144万円 | 478人 | 47.2歳 |
| 6 | 三井住友フィナンシャルグループ | 1,180万円 | 1,134万円 | 1,678人 | 39.3歳 |
| 7 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 1,170万円 | 1,093万円 | 3,637人 | 40.3歳 |
| 8 | みずほフィナンシャルグループ | 1,167万円 | 1,117万円 | 2,867人 | 42.5歳 |
| 9 | 第一生命ホールディングス | 1,143万円 | 1,044万円 | 702人 | 39.1歳 |
| 10 | 日本取引所グループ | 1,113万円 | 1,110万円 | 223人 | 46.8歳 |
| 11 | オリックス | 1,040万円 | 976万円 | 3,016人 | 44.2歳 |
| 12 | SBIホールディングス | 1,007万円 | 977万円 | 389人 | 41.3歳 |
大和証券グループ本社は総合職に限った値。第一生命ホールディングスは2026年4月1日に第一ライフグループへ商号変更した。オリックスは持株会社ではなく事業会社の値で、大京とオリックス生命の給与は含まない。
持株会社の平均は、事業会社に入る人の年収ではない
12社のうち10社は金融持株会社で、提出会社の従業員は野村ホールディングスの204人から三菱UFJフィナンシャル・グループの3,637人まで。野村HDは連結28,677人のうち提出会社が204人で、提出会社の平均はグループのごく一部の人の値である。
持株会社に在籍するのは、子会社からの出向者や企画・管理部門の社員が中心である。MS&ADは提出会社478人の全員が子会社からの出向者(有価証券報告書)。平均年齢も野村HD45.1歳、MS&AD47.2歳と事業会社より高い。年齢と役職が高い集団の平均なので、同じグループの銀行や証券に入社した人の年収とは別の数字として読む。
提出会社と連結の差の読み方は有価証券報告書の平均年収の見方にまとめている。
有価証券報告書が示す主要事業会社の平均年間給与
2026年3月期から有価証券報告書は「従業員数が最も多い連結子会社」の従業員の状況を記載するようになり、各企業ページでは有報に載る主要事業会社の値を併記している。並べると、証券が銀行・損保より高く、営業職員を含む生保の全社平均が最も低い。
| 事業会社 | グループ | 平均年間給与 | 従業員数 | 平均年齢 |
|---|---|---|---|---|
| 大和証券(総合職) | 大和証券G | 1,431万円 | 5,234人 | 38.7歳 |
| 野村證券 | 野村HD | 1,325万円 | 11,076人 | 42.2歳 |
| SMBC日興証券 | SMFG | 1,154万円 | 8,660人 | 43.0歳 |
| みずほ証券 | みずほFG | 1,134万円 | 6,479人 | 40.5歳 |
| 三菱UFJ信託銀行 | MUFG | 978万円 | 6,431人 | 43.5歳 |
| 三井住友銀行 | SMFG | 934万円 | 28,030人 | 41.2歳 |
| 三菱UFJ銀行 | MUFG | 914万円 | 31,691人 | 40.1歳 |
| 東京海上日動火災保険 | 東京海上HD | 906万円 | 16,064人 | 42.6歳 |
| みずほ銀行 | みずほFG | 870万円 | 23,356人 | 40.7歳 |
| 三井住友海上火災保険 | MS&AD | 815万円 | 12,731人 | 42.2歳 |
| あいおいニッセイ同和損害保険 | MS&AD | 758万円 | 12,515人 | 44.6歳 |
| 損害保険ジャパン | SOMPO HD | 742万円 | 20,086人 | 45.6歳 |
| 第一生命保険(営業職員を含む) | 第一生命HD | 517万円 | 46,447人 | 47.0歳 |
日本取引所グループ・オリックス・SBIホールディングスは、主要子会社の給与が有報に記載されていないため表に入れていない。
業態別に読む:証券は1,100万円超、銀行は900万円前後
証券4社(大和証券1,431万円・野村證券1,325万円・SMBC日興証券1,154万円・みずほ証券1,134万円)はいずれも1,100万円を超え、平均年齢は38.7〜43.0歳。前期比は野村證券が6.3%増、大和証券が5.4%増、SMBC日興証券が9.78%増(各社の有価証券報告書)で、伸びも大きい。
メガバンク3行は三井住友銀行934万円、三菱UFJ銀行914万円、みずほ銀行870万円。従業員は2万3,000〜3万2,000人、平均勤続年数は15.8〜17.5年で、長く勤める人が多いため年齢構成がそのまま平均に出る。
損保4社は東京海上日動906万円、三井住友海上815万円、あいおいニッセイ同和758万円、損害保険ジャパン742万円。平均年齢は42.2〜45.6歳で証券4社と同じ帯だが、給与は証券4社を下回る。
生保は第一生命保険が517万円。46,447人に営業職員(生涯設計デザイナー)を含む全社平均で、総合職だけの値ではない。
金融業・保険業全体の平均給与は726万円、全業種の平均は487万円(国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」)。上の事業会社の値はいずれも全業種平均を上回るが、損保の742万〜815万円と生保の517万円は、金融業・保険業の平均の前後にある。
ランキングを転職で使う手順
- 入社する会社の値を見る。持株会社ではなく、募集元の事業会社の平均年間給与と平均年齢を企業ページで確認する。求人は原則として事業会社が出す。
- 自分の年齢と並べる。平均年齢38.7歳の大和証券と47.0歳の第一生命保険では、30歳で入社した人が平均に届くまでの年数が違う。
- 前期比の向きを見る。大和証券グループ本社は前期比10.3%増、東京海上ホールディングスは3.2%減(各社の有価証券報告書)。増減の理由は各企業ページの「この数字から言えること」に書いている。
- 募集要項の金額と並べる。年収レンジを公開している社は少ないので、面接で平均年間給与と募集ポジションの等級の関係を聞く(転職面接の逆質問例)。
読むときの注意
平均年間給与は賞与と基準外賃金を含む税込みの額で、手取りではない。
大和証券グループ本社と大和証券は総合職に限った値で、全社員の平均より高く出る。第一生命保険は営業職員を含むため低く出る。集計範囲が違う数字を同じ表で順位付けしているので、順位の差より「誰の平均か」を見る。
年度は12社すべて2026年3月期で揃えている。次の更新は2027年3月期の有価証券報告書(2027年6月提出見込み)の後に行う。
出典・データの取り方
- 転職ツリー 大和証券グループ本社(有価証券報告書 第89期):提出会社(総合職)494人・1,793万円(前期1,626万円、10.3%増)・41.6歳・15.2年。大和証券(総合職)5,234人・1,431万円(5.4%増)・38.7歳・15.4年
- 転職ツリー 東京海上ホールディングス(有価証券報告書 第24期):持株会社1,339人・1,487万円(前期1,536万円、3.2%減)・42.4歳・14.8年。東京海上日動火災保険16,064人・906万円・42.6歳・13.1年、東京海上日動あんしん生命保険2,208人・1,030万円・44.4歳・10.8年
- 転職ツリー 野村ホールディングス(有価証券報告書 第122期):持株会社204人・1,421万円(前期1,376万円)・45.1歳・4.3年・連結28,677人。野村證券11,076人・1,325万円(6.3%増)・42.2歳・15.8年
- 転職ツリー SOMPOホールディングス(有価証券報告書 第16期):持株会社489人・1,260万円(前期1,218万円)・43.3歳・12.5年。損害保険ジャパン20,086人・742万円・45.6歳・16.7年
- 転職ツリー MS&ADインシュアランスグループホールディングス(有価証券報告書 第18期):持株会社478人(全員が子会社からの出向者)・1,238万円(前期1,144万円)・47.2歳・21.7年。三井住友海上火災保険12,731人・815万円・42.2歳・14.8年、あいおいニッセイ同和損害保険12,515人・758万円・44.6歳・16.4年
- 転職ツリー 三井住友フィナンシャルグループ(有価証券報告書 第24期):持株会社1,678人・1,180万円(前期1,134万円)・39.3歳・14.6年。三井住友銀行28,030人・934万円・41.2歳・17.5年、SMBC日興証券8,660人・1,154万円(9.78%増)・43.0歳・17.6年
- 転職ツリー 三菱UFJフィナンシャル・グループ(有価証券報告書 第21期):持株会社3,637人・1,170万円(前期1,093万円)・40.3歳・13.5年・連結161,576人。三菱UFJ銀行31,691人・914万円・40.1歳・15.8年、三菱UFJ信託銀行6,431人・978万円・43.5歳・15.1年
- 転職ツリー みずほフィナンシャルグループ(有価証券報告書 第24期):持株会社2,867人・1,167万円(前期1,117万円)・42.5歳・16.9年。みずほ銀行23,356人・870万円・40.7歳・16.3年、みずほ証券6,479人・1,134万円・40.5歳・15.1年
- 転職ツリー 第一生命ホールディングス(現 第一ライフグループ、有価証券報告書 第124期):持株会社702人・1,143万円(前期1,044万円)・39.1歳・10.9年。第一生命保険46,447人・517万円(営業職員を含む)・47.0歳・12.3年。2026年4月1日に株式会社第一ライフグループへ商号変更
- 転職ツリー 日本取引所グループ(有価証券報告書 第25期):持株会社223人・1,113万円(前期1,110万円)・46.8歳・19.8年。中核子会社の給与は有報に記載なし
- 転職ツリー オリックス(有価証券報告書 第63期):提出会社(事業会社)3,016人・1,040万円(前期976万円)・44.2歳・15.8年。大京・オリックス生命の給与は含まない
- 転職ツリー SBIホールディングス(有価証券報告書 第28期):持株会社389人・1,007万円(前期977万円)・41.3歳・5.7年。SBI証券・SBI新生銀行の給与は有報に記載なし
- 国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」報道発表資料:1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与487万円(前年比1.9%増)、業種別の金融業,保険業7,256千円(726万円)
| 2026年11月7日 | 初出 |